衝撃のフィナーレ…31歳男性が挑戦 ガチアスリートダイエット(最終回)
ダイエットは「やるか、やらないか」である。
「やらない」で体重を減らすことは難しい。
目標体重があるのならば、その目標に向かってやる以外の選択肢はなくなるのだ。
4月23日(第1回)・・・81.8キロ
5月8日(第2回)・・・80キロ
6月5日(第3回)・・・78キロ
6月19日(第3.5回)・・・76.6キロ
これは、2ヶ月半に及ぶダイエットを行ってきたジン君(31歳・男性、身長173センチ)の、体重の推移である。目標体重は7月3日の最終測定で73キロだ。
ダイエットのトレーナー役を務めるのは、フルマラソン(42.195km)を2時間42分で走破するランナー社長・久保田裕也。ジン君のライフスタイルに合ったダイエットメニューを組んできた。
ラスト2週間は「3勤1休」の運動メニューが課された。
食べることが好きで、好物はお団子というジン君は、ダイエット前半は食事制限で減量し、少しずつ運動メニューを織り交ぜてきた。
【食事制限】
・できるかぎり自炊をする(食べる量や調味料を自分でコントロールできるため)
・夜9時以降は食べることを控える。それまでは何を食べてもOK。
・ただし、カップ麺や清涼飲料水は厳禁
【運動メニュー】
・1週間に2〜3回、1時間のウォーキングを行う
・お風呂はぬるま湯に長く浸かり、あがったあとにストレッチ。
・朝起きたら腹筋を行う
・週末は5キロのジョギングにウォーキング
このメニューをしっかりとこなしていれば、目標体重をクリアできる計算だった。
目標体重まで残り3.6キロ。ジン君はどこまで追い込めたのだろうか。
久保田裕也の「だからお前はデブなんだ!」最終回は衝撃の展開を迎えることになった…。
→前回(第3.5回)の記事はこちら(写真入り)
http://www.sinkan.jp/news/index_4771.html
「久保田裕也のだからお前はデブなんだ!」最終回
〜「やれば、減る。やらなければ、太る」編〜
会議室に集まる、久保田と私、新刊JP編集部のMTK、そしてジン君。
ところが、ジン君の顔が浮かない。
大丈夫だろうか。
短いようで長く、長いようで短い沈黙が包む。
そして、ジン君が口を開いた。
「実は、この2週間、ほとんど何もメニューをこなしませんでした」
突然の告白に、久保田と私は声も出ない。
言い訳は後で聞くとして、とりあえず体重を測ってみる。観念したという表情のジン君は、いそいそと体重体組成計に乗る。その結果は…。
76.7キロ
増えてるじゃないですか!
2ヶ月で5キロの減量。確かに順調にきていた。しかし、173センチで76.6キロはまだ若干小太りな体型であり、停滞するには早い。
ここでの停滞に、一体何が起きたのだろうか。
ジン君「すいません、週末は引っ越し先の物件探しでなかなか運動する時間が取れなかったんです」
MTK「物件探しで歩いたりはしなかったの?」
ジン君「自転車には乗っていましたけど…。あと、食べ過ぎちゃったりして…」
MTK「平日は?」
ジン君「サボってしまいました、ヤバいヤバいと思っていたんですが…」
つまり、ジン君は目標値になるための努力をほとんどしなかった、ということになる。
数字は残酷だ。特に積み重ねたものが結果になって跳ね返ってくるものについては、数字は嘘をつかない。何もしなければ、人は急に早く走れないし、テストの点数は急に上がらない。ダイエットも同じだ。
ヤバいと思って何もしないまま過ごすと、それがそのまま数字として浮かび上がってくるのだ。
ここまで黙っていたトレーナー役の久保田がついに口を開く。
「目標数字に対してのコミットメントが甘かった、ということかな」
久保田がこのダイエットを進める中でこだわっていたのが「数字」だ。つまり、目標体重にいかに届かせるか、ということである。
彼は社長という役職として日々、数字だけで全てを判断されていること、そして、ビジネスだけでなく、ほとんどのことにおいて数字が指標となることを知っている。
ダイエットにおける目標体重でも、立派な数字だ。「この程度でいいや」「このくらいで十分だ」という風に考えてしまうと、いつまでも成長できない。
ジン君にはこの壁を乗り越えて、数字に対するコミットメントをもっと高くもって欲しい。そんなメッセージをジン君に投げかけた。
うつむくジン君。
2ヶ月半で8キロ減という目標があった。そして、確かにメニューを(全てではなくても)こなしていた時期は体重が落ちていた。しかし、気がゆるんで、やらなくなった瞬間にダイエットは終わった。
最後に、私は問いかけた。
「もう1週間、延長することもできるけど、どうする?」
久保田の叱咤に相当堪えた様子のジン君は顔をあげて言った。
「…限界ですっ!」
こうして、かの名力士の引退会見を想わせるような言葉を以て、31歳男子のダイエットは幕を閉じた。
目標数値に届かなくとも、少しくらいは減っていてほしかった。しかし、逆に増えるというミラクルCが飛び出すとは思わなかった。
以下に、この企画から得た「ダイエットのコツ」をまとめておこう。
・自炊をすることで食生活をコントロールすることができる
・継続することが食生活の変化に慣れる一番のコツ
・運動は毎日することで効果があがる
・やれば成果はでるし、やらなければ成果はでない
5キロダイエットできたことは事実。
ジン君は「今回は失敗しましたけど、これからも自分なりにダイエットを続けていきます」と話した。「本当か」と疑ったのはここだけの話。
久保田さん、ジン君、ご協力ありがとうございました。
(新刊JP編集部MTK)
■久保田おすすめのトレーニング本
『格闘家に学ぶ体脂肪コントロール―なぜ格闘家は3時間で3kg体重を落とせるのか?』
佐々木豊/著、ベースボールマガジン社/刊
(新刊JP編集部MTK)
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【関連記事】 元記事はこちら
・クライマックスへ! 31歳男性が挑戦 ガチアスリートダイエット(第3.5回)
・夏はもうすぐ! 31歳男性が挑むガチアスリートダイエット(第3回)
・夏まで痩せる! 31歳男性が挑むガチアスリートダイエット(第2回)
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