食うに困らない場所【この日のガケ書房】(5月15日)
ガケ書房の入口には、ここ最近入荷したイチオシ商品を書きなぐった黒板が立てられています。新しく書き直した翌日は大体、雨に降られるという悲惨なジンクスがありますが。。
今日は、この中以外から1冊紹介します!!
『フルサトをつくる』伊藤洋志×pha(東京書籍)
著者の伊藤さんとは、公開対談をしたことがあります。伊藤さんは、専業という生き方ではなく、自分の身の回りの友人や知人、もしくは出会ったばかりの人らと対話レベルから仕事を作っていき、複数の細かい収入源を作る<ナリワイ>という方法論で生活している方です。シェアアトリエや町家ゲストハウスの運営、モンゴルツアー企画者、床張り専門のセミプロ大工など様々。その模様は、この本↓にくわしく書かれています。
早速、話が飛びましたが、本題に戻りたいと思います。
この『フルサトをつくる』は、書くことのできるニート・phaさんという人との共著でphaさんは以前、『ニートの歩き方』という本を出版され、あのホリエモンさんや東浩紀さん、鶴見済さん、小飼弾さん、ちきりんさんなども自分の書評に取り上げた面白い本です。
またしても話が飛びましたが、本題に戻りたいと思います。
この本には、よくある<田舎暮らし>という着地点とは少し違い、都会で住居を持ちながら、田舎にも自分の居場所を持つという二者択一ではない新しいフルサトの概念を書いた本です。田舎にある豊富な資源、低家賃、慢性的な若手不足による仕事の供給(これは自分で仕事をつくるということも含まれています)など、食うに困らない場所をもうひとつ確保するという提案の本です。
この本にはガケ書房が関わっているプロジェクトの一部も登場します。
5月24日(土)にオープンする和歌山県の元小学校を使った出店のことです。
http://gakekuju.tumblr.com/
一般的に考えたら、商売として何の勝算もないと思える地域ですが、ガケ書房がこの出店協力に踏み切ったのは上記のような低コスト条件があるからです。
なんせコンビニもない過疎の村ですので<究極のわざわざ行く本屋>となりますが、
その分、大企業の魔の手がまだどこにもかかっていない未開の地です。
お時間あれば旅行がてらお越しください! 天然温泉も豊富です。
(ちょうどいい温度に仕上がってる無料の温泉の川にひたるヘルメットみたいな頭の僕と伊藤さん)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。