クリスマス? 企業が作った流行に踊らされている日本人(笑)

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クリスマスにバレンタインデー、ホワイトデー……。記者のようにモテない人にとってはどうでもいい記念日だが、恋人たちはラブラブなヒトトキを過ごすため、思いっきり楽しいプランを立てて充実した生活を送る日である。でもそんな記念日が、実は伝統といえるほど古くから行われているものではなく、実は企業が販売促進のためのキャンペーンとして始めたものだったとしたら……。あなたはどう思うだろうか? 日本ではポピュラーな記念日の行事をいくつかご紹介しつつ、その行事の仕掛人(企業)をお伝えしていこうと思う。

●クリスマスにチキン
仕掛人:
ケンタッキーフライドチキン
本来ならば、世界レベルの常識ではチキン(鶏)ではなく七面鳥を食べるのが普通だ。欧米ではスーパーや肉屋で普通に大量の七面鳥が売られているので入手しやすいが、日本ではそうもいかない。ということでファーストフード大手の『ケンタッキーフライドチキン』が「クリスマスはチキンを食べようぜ!」とチキンを大々的にPRしたのがブームのきっかけ。つまり「七面鳥も鶏も同じ鳥類だしイイじゃん!」ということである。そのブームはやがて定着し、現在もクリスマスにチキンという流れが日本では続いている。このことはビジネス情報サイト『シゴトの計画』にも掲載されています(詳しく知りたい方はそちらをご覧ください)。

●クリスマスにクリスマスケーキ
仕掛人:
不二家
大正時代からクリスマスケーキを推奨してきた不二家が日本においての火付け役となった。ケーキ職人の話によると、現在はひとり暮らしの人たちが多いせいか、まるごと大きなケーキを買っていく人が少なくなっているようだ。

●バレンタインデーにチョコ
仕掛人:
森永製菓
バレンタインデーは外国から入ってきた記念日だが、女性がチョコレートを男性にプレゼントする風習は森永製菓が “チョコレートの販売促進の企画” として流行させたものであり、特に伝統があるわけではない。しかしソニープラザがチョコレートを流行らせたという説をソニーの盛田昭夫さんが強くアピールしており、「日本のバレンタインデーはウチ(ソニー)が作った」とも話しているという。だが森永製菓は20世紀半ばでバレンタインデーとチョコを結びつけたキャンペーンを開始しており、実質的に広めたのは森永製菓だと思われる。

●ホワイトデーにチョコのお返し
仕掛人:
全国飴菓子工業協同組合
「飴を売りまくろうぜ!」と全国飴菓子工業協同組合が企画した記念日がホワイトデーだ。しかし現在では飴というイメージはホワイトデーと結びついておらず、クッキーやチョコレート、もしくは相手が喜ぶと思われる品物を買ってプレゼントするのが普通となっている。とはいえ、お返しする相手が多い人やプレイボーイは、飴がたくさん入った袋を買い、みんなに1個ずつ配っているという。

●婚約するときに婚約指輪
仕掛人:
デビアス
給料3ヵ月分が常識と言われている婚約指輪。しかし婚約指輪という存在が定着しているのは日本くらいなもので、海外で婚約時に婚約指輪をプレゼントする(ことが定着している)国はない。あったとしても、それは婚約指輪ではなく結婚指輪としてプレゼントしているケースがほとんど。日本で婚約指輪を流行させ、そして定着させたのはジュエリーブランドのデビアスだという説がある。「給料3ヵ月分」というのもデビアスが広めたらしく、給料が25万円なら75万円、35万円なら105万円が婚約指輪の相場になる。

いやあ、伝統ある行事だと思っていたことが、実は企業の販売促進の一環から生まれたものだなんて、ちょっと悲しい現実かもしれない。まあ、クリスマスもバレンタインデーもホワイトデーも婚約指輪も関係ない記者にはどうでもいい行事である。恋人がいる人たちも、そろそろ独自の記念日をプランして楽しんでみてはいかがだろうか? クリスマスにチキンじゃなくラーメンを食べたり、クリスマスに餅を焼いて食べたり、オリジナリティある記念日にしてみると新鮮かもしれない。……あ、ホワイトデーが近くなると連絡してくる女の子いたなあ。次のホワイトデーは何を買ってあげようかな!? またバーキンだとキツイな……。

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