新型デジタルメモ『ポメラ』のQRコード生成機能は便利すぎる

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2009年12月11日から発売が開始された、『新型「ポメラ」DM-20』、みなさんはもう店頭でご覧になりましたか?『ポメラ』は、シンプルに「文章を入力する」ということにこだわった、“文章を入力することしかできない”ガジェットです。快適なキーボードと日本語変換、それだけあれば他に何が要るのか!……というこだわりが、『ポメラ』という商品を特徴付けているといえます。

が、一方、『ポメラ』は“外の世界とつなぐ”機能についてはその弱さが指摘されてきていました。せっかく快適に外で文章を入力することができても、その文章を利用するためには、アクロバティックに携帯電話とメモリカードを共用するか、もしくはPCに接続するしかなかったからです。

そんな中、新型『ポメラ』には注目の新機能が搭載されました。そう、『QRコード生成機能』です。

新型『ポメラ』では、入力中のテキストをその場でQRコードに変換することができます。そしてそのQRコードを携帯電話で読み込むことで、いままでの『ポメラ』の弱点であった“外の世界とつなぐ”ことができるようになるのです。

このQRコード生成機能、実際に使ってみると、なかなかよく考えられているというか、いかにも『ポメラ』らしい“使う人のことをよく理解している”工夫がされていますのでここで紹介したいと思います。

・QRコード生成機能はショートカットキー一発で呼び出せる

QRコードを使って携帯へ文章を送りたい、という時、もたもたと手間や労力がかかるようだといけません。最近の携帯電話では、QRコード読み出しは待ち受け画面からショートカットですぐに呼び出せるように設定できるものが多いですが、『ポメラ』では……?

ちゃんとショートカットキーが用意されています。

編集画面で、いつでも「ALT+F5」を押すだけで

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一瞬でQRコードが表示されます。

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あ、この文章メールしたい、と思った数秒後には携帯電話に送れてしまいます。

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・選択範囲だけコードを生成することもできる

議事録を入力していて、その全部はメールする必要がないけど……とか、普段はひとつのテキストファイルにメモを書き連ねていて、そのうち一部をメールしたいけど……、というシチュエーションは多くあると思いますが、ちゃんとそういう使い方もできるようになっています。

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「ALT+F5」を押す(またはメニューからQRコード生成を選ぶ)前に一部をテキスト選択しておくと

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ちゃんと選択範囲だけのQRコードを作ってくれます。これは細かいながらもきちんと使い勝手に配慮しているなあと感じます。

・長い文章もちゃんと読み込める

「QRコードで携帯に文章を読み込むことができる、って、長い文章はどうするの?」「自動的に分割する?いくつもQRコード読むの?面倒くさくない?」……という疑問はよくあると思いますが、実はもともとQRコードには『連結コード』というシステムがあり、今回の新型『ポメラ』ではその連結コードが生成できるのです。

長い文章をQRコード化すると、

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QRコードの右上に「1/5」のような、分割されたよという情報が表示されますが、そのようなコードを携帯電話で読み込むと、

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「連結コードです」と表示され次のQRコードを読み込むことを指示されます。このとき順番はアトランダムでも構わず、すべての分割されたコードを読み込んだ時点で自動的に連結されひとつのテキストファイルが作られます。
なのでこれはおそらく話に聞いて想像するよりは面倒ではありません。意外とサクサク読み込めるものです。

・携帯電話側の受け入れ態勢に難も

ここで見てきたように、『ポメラ』側の「QRコード生成」という送り出し側の工夫はかなり細かくよく作りこまれているなぁと感心します。が、受け側の携帯電話は機種により使い勝手が大きく異なるのが現状です。

機種により、「QRコードで読み込んだテキストをそのままメールしたりウェブに書き込んだりする」ことができるかどうか、できたとしてもその容易さ、などが全く異なりますので、この機能を期待して新型『ポメラ』を検討されている方はぜひ一度自分の携帯電話でQRコード読み取りからメール送信まででも実際に操作して試してみることをおすすめします。

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