老舗窯元が手掛ける有田焼パフェ&ガトーショコラがEC売上100万円突破。伝統×スイーツ

アリタポーセリンラボは、創業1804年の老舗窯元・七代目弥左ヱ門が立ち上げたブランドで、伝統工芸とスイーツを掛け合わせた新商品「有田焼パフェ」と「ガトーショコラ」を2024年11月より販売している。
市場規模縮小が進む有田焼産業の現状
有田焼は400年以上の歴史を誇る日本を代表する磁器産業だが、最盛期と比べると市場規模は約1/20まで縮小したといわれている。
経済産業省の調査では、伝統工芸産業全体で後継者不足が深刻化しており、全国の伝統工芸事業者の57%が後継者不在(※)と報告されている。
さらに、原材料費の高騰も業界を圧迫しており、陶土は前年比約25%上昇。金・プラチナなど絵付け材料も高騰を続け、電気・ガス料金も上昇傾向にある。
こうした中、伝統技術を新しい形で継承する「異業種コラボレーション型の挑戦」が全国的に増加している。
伝統×スイーツが女性とギフト需要にヒット
有田焼 ガトーショコラ
アリタポーセリンラボが手掛ける「有田焼パフェ」と「ガトーショコラ」は、発売から数ヶ月でECサイトの売上が月間100万円を突破。「有田焼パフェ」は、おもてなしセレクション 2024年度金賞を受賞した。
購入者の約8割が30〜60代の女性で、特に「ギフト」「お中元」「誕生日祝い」などの用途が多く見られる。
実際に「お中元で贈られたお客様が『こんなプレゼント初めてもらった!今までもらった中で一番うれしい!』という声をいただいた」といった反響も寄せられている。伝統工芸品が“もらって嬉しいスイーツ”として再評価される動きが顕著になっている。
環境にも優しい「再利用できる器」が人気の理由
「有田焼パフェ」3,300円と「ガトーショコラ」8,800円〜は、佐賀県産のイチゴ、キンカン、抹茶など地元食材をふんだんに使用。また、CO₂排出を抑えるオリジナルブレンドの土を用い、従来より焼成回数を1回減らすことで環境負荷を軽減している。
器は洗って再利用できる仕様で、“食べ終わったあとも楽しめる有田焼スイーツ”としてギフト需要を拡大中。販売は、佐賀県有田町の「アリタポーセリンラボ カフェ」および公式ECサイトにて実施中だ。
伝統×エンタメ×観光の融合へ
アリタポーセリンラボは、11月20日(木)より開催される「秋の有田陶磁器まつり」に出展を予定しており、会場でも「有田焼パフェ」を販売する。
「ロマンシング佐賀2025」コラボパフェ
また、佐賀県とスクウェア・エニックスのRPG「サガ」シリーズがコラボレーションし、「ロマンシング佐賀2025」を10月25日(土)〜2026年3月22日(日)の期間、開催。このイベントだけのコラボパフェを提供している。
今後は、様々な食品とのコラボ商品も展開していく考えもあり、食品、観光、アート、エンタメ領域と連携し、国内外に向けて“体験できる有田焼”のブランド価値を発信していく。
アリタポーセリンラボの商品
有田焼の魅力を次世代に繋げるための文化創出・地域振興プロジェクトを継続的に展開していく方針だ。
有田焼の伝統と現代のスイーツが融合した「食べられるアート」を、自分へのご褒美や大切な人のギフトに選んでみては。
■アリタポーセリンラボ カフェ
住所:佐賀県西松浦郡有田町上幸平1-11-3
公式ECサイト:https://aritaporcelainlabcafe.com
アリタポーセリンラボ公式サイト:https://aritaporcelainlab.com
(丸本チャ子)
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