ユースケ・サンタマリア&田中麗奈インタビュー「観た方の原風景になるような作品に」當真あみ主演『ストロベリームーン 余命半年の恋』で夫婦役

TikTokで注目を集め「令和イチ泣ける」と話題の芥川なお原作のベストセラー純愛小説「ストロベリームーン」を、『余命10年』『いま、会いにゆきます』などの脚本家・岡田惠和と映画監督・酒井麻衣が、世代を跨いだ新鮮なタッグで実写化した映画、『ストロベリームーン 余命半年の恋』が公開になります。
主演の當真あみを筆頭に、齋藤潤、杉野遥亮、中条あやみ、田中麗奈、ユースケ・サンタマリアなどの豪華キャストが集い、恋・友情・家族愛など誰かが誰かを思う温かさを感じられる感動ドラマを紡ぎ出します。
公開を記念して、當真さん演じる桜井萌の父・桜井康介役のユースケ・サンタマリアさん、母・桜井美代子役の田中麗奈さんに話を聞きました!

●本作への出演が決まった時、どのような印象を持ちましたか?
田中:脚本家の岡田さんの作品にこれまで出たことがなかったので、そのことがまずうれしかったです。ストロベリームーンというタイトルはかわいいのですが、余命半年の恋ともあり、これだけでもう泣いちゃいそうになりまして。脚本をいただく前から素敵な物語だろうと思っていましたが、実際に読み、号泣してしまいました。
ユースケ:僕は岡田さんとの仕事が久しぶりで是非、演りたいなと思いましたが、ストロベリームーンというタイトルに照れちゃって。タイトルだけを見て僕みたいなのが出ていいのって(笑)。

●主演の當真あみさん、齋藤潤さんのピュアな魅力も本作の注目ポイントかと思いますが、若手おふたりの感想はいかがですか?
田中:(齋藤)潤君とは初めてだったのですが、『カラオケ行こ!』(24)を拝見していて、あっと驚くようなお芝居をされる方だなと思っていたんです。真っ直ぐで強くて、お会いするのが楽しみだなと思っていました。実際にご一緒できてとてもうれしかったですし、真摯に役に向き合い、悩み、ノートもたくさん書いていて。「今日はちょっと上手くいかなかったです」とか、話もしてくれて。
ユースケ:お芝居についての質問とかしてくれるから、こちらもやりやすいんですよね。
田中:全部質問が飛んでくるので、感心してしまいました。あみちゃんは、萌そのものというか、本当に明るくてピュアなので、萌に重なってしまいました。前向きで真っ直ぐに進んで行く姿が萌ちゃんに重ねられたのも、あみちゃんが持っている人間力もあるなと思っていて、そのおかげでわたしもお母さんにしてもらえたので、本当に感謝しています。
ユースケ:改めてお芝居の仕事って、年齢関係ないものだなと思わされました。彼らにしかできないお芝居をするし、人間としてもかわいらしいし、あみちゃんは見ているだけで親にしてもらえるというか、愛おしくなってきちゃうんです。そういう気持ちに自然とさせられました。
潤君はとっても素直でいいやつで、こういう子が花開いて行くのだろうなと思います。彼の時代が来ると確信しています(笑)。

●今回夫婦役ということで、お互いの印象はいかがでしたか?
田中:わたしの中の印象は変わらなかったです。ユースケさんはいつもフラット、ニュートラルな状態でいらっしゃって、常にスタッフさんを笑わせようとしているので、ユースケさんが来るとそういうことを期待してしまうほどでした(笑)。まわりを楽しくさせるユースケさんを見ていて、それが無理してではなくニュートラルな状態なので、思っていた印象が変わることはなかったです。
ユースケ:僕は、麗奈ちゃんには映画の人というイメージがあってね。そこで培われたかどうかはしらないけれど、毎回何か現場で起こることに反応するんですよ。微妙にどのシーンも違うんですよ。だからこっちも芝居を決めなくていいというか。たとえばアドリブなどは相手が上手いこと反応してくれるから僕はできるわけで、ヘンに過剰に反応されても困るんですね。上手いことやってくれるんです。そういう人の前じゃないと、アドリブってできないんですよ。けっこう危険なのでアドリブは(笑)。


●映画を楽しみにしているみなさんに一言お願いいたします。
田中:あみちゃん演じる萌の前向きさ、自分の余命が分かっても限りある時間の中で夢を叶えていく姿は、本当にひまわりのような女の子だなって思いました。その主人公に引っ張られて、わたしも泣かされてしまいました。わたし個人としては、両親の話もしっかり描かれていたことがとてもうれしくて、今回出演できて本当によかったと思っています。
ユースケ:よくある泣かせることに全振りしたような、いわゆる余命モノとも全然違う、しっかりしたお話だなと思いました。僕たちと同世代の方はもちろん、若い世代にもおすすめしたいでし、自分が10代の頃観ていたこういう感じの映画、よく覚えているんですよ。原風景のような感じで。この作品も、きっとそういう映画になると思っていますので、たくさんの方たちに是非、映画館で観てほしいなと思います。

■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/stmoon-movie/ [リンク]
■ストーリー

子どもの頃から病弱で、家の中だけで過ごしてきた桜井萌。15歳の冬、余命半年と医師から宣告される。家族が悲しみに暮れるなか、高校に通うことを決意した萌は、同じクラスの佐藤日向に突然告白。恋人同士となって少しずつ距離を縮めていく2人は、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶える。しかしその日を境に、萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由とは。そして13年後に明かされる、萌の思いとは……。

ユースケ・サンタマリア
HM:池田真希/MAKI IKEDA
STY:藤本大輔(tas)/DAISUKE FUJIMOTO
衣装
OVERCOAT(OVERCOAT/[email protected])
SHEIK YERBOUTI(STUDIO FABWORK/03-6438-9575)


(C) 2025「ストロベリームーン」製作委員会
(執筆者: ときたたかし)

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