映画『シークレット・メロディ』ウォン・ジナ、「20歳の頃に戻ったような胸が熱くなるような経験に」

原案は2005年に台湾で大ブーム。このほど、どの作品とも違う新しい解釈の結末で贈る韓国版、映画『シークレット・メロディ』が公開となりました。

主演は、爆発的な人気を誇るK-POPグループEXOの人気ボーカル・D.O.(ディオ)として活躍する大人気ア―ティスト、ド・ギョンス、そしてその可憐な佇まいと役柄の幅で知られる稀有な実力派ウォン・ジナ。

ピアノの旋律とともに初恋がよみがえり、等身大で共感演技力の高いふたりが紡ぎ出す“想定外”で最高純度のラブストーリーとなっています。

日本公開を記念して、ヒロイン、ジョンア役のウォン・ジナさんにインタビュー。

ユジュン(ド・ギョンス)への恋心を育みながらも、どうしても言えない<ある事情>を抱えた、どこか陰りのある大人びた表情が見え隠れする複雑な役柄を好演。ウォン・ジナさんにお話を聞きました。

・本作に出演が決まった時、率直にいかがでしたか?

わたしはこの作品の原作を学生の頃に手に取っていて、それがよい思い出として残っていました。なので出演が決まった時には心配と緊張もありました。わたしがこの映画に出演することによって何かご迷惑をかけてしまうのではないかということも考えたのですが、とてもいい思い出としてこの作品が残っていたのでワクワクした気持ち、ときめくような気持ちと期待も大きかったです。

・演じられたジョンアの魅力、作品の魅力について教えてください。

この作品の魅力は、ピアノというモチーフからスタートしているので、劇中に流れる音楽を聴くと感性が刺激されると同時に、抒情的な映画でもあると思いました。そして初々しい初恋の感情が描かれていて、しかもそれが美しく表現されているので、その点も魅力だと思います。

ジョンアというキャラクターについては、今回韓国で映画化するにあたり、台湾版と差別化しようと思いました。どういう点で差別化するか、とても悩みました。台湾版では病弱だったり、かよわい感じがありましたが、その点を今の時代に合わせ、はつらつと明るいキャラクターにしましょうということで、そのキャラクターを演じようと努力しました。

・ジョンアを演じるうえで難しかったことは何でしたか?

難しかった点を挙げるとすると、まず外見が挙げられます。ジョンアは抱えている「秘密」があるため、人前に出た時に目立ちすぎてはいけないという設定があったので、外見には気を使いました。だからといってダサくもないような、そんな外見を作り、その時代性を活かすように努めました。

それともうひとつ難しかった点は、ピアノでした。わたしはまったくピアノが弾けず、楽譜を読むことも出来なかったので、手の位置、耳で聞いて練習するということもしたのですが、やはり練習はとても難しかったです。いい経験になり、たくさんのことを学ぶことが出来ました。

・ソ・ユミン監督との仕事はいかがでしたか?

ソ・ユミン監督は、少女のような魅力を持っている方です。なので、この映画の内容や性格と似ているような気がします。きれいな言葉使いでお話をされますし、お互いの意見交換をするという意味でも難しいことはまったくなかったです。わたしの意見もよく聞いてくださいましたし、自分なりに何かこだわってしまって頑固になるということもなく、わたしたちの意見を受け入れてくださる監督でしたので、その点でもいい経験になりました。

・この作品と出会い、一番よかったことは何でしたか?

よかったことは、撮影をしながら、演技をしながら、20歳の頃に戻ったようなときめきを感じられたことです。そしてまた初恋の記憶がよみがえってきて、それをリマインドする時間にもなったと思います。なのでとても新しくて、わたしの中では胸が熱くなるような経験ができました。

そしてピアノは、わたしにとっては挑戦したことがない分野でしたし、まったく知らない分野でしたが、その知らない分野でまったく新しいことを学ぶことができましたので、人生にとってもいい経験になりました。

・作品によってさまざまな役を演じられていますが、俳優業の面白さ、大変さについて教えてください。

面白い点で言いますと、たくさんの経験ができるという点です。間接的であれ直接的であれ、さまざまな経験ができます。たとえば今回であればピアノを学ぶことができましたし、経験したことがない状況に身を置いて、相手から愛を感じるなどということもできるわけですよね。そして実際に現実の中では起きることがないことが劇中では起きたりしますので、その点も魅力だと思います。ただ、それを実際のことのように感じて、観る人へ伝えなければいけないので、その表現方法においては難しさもあって、たくさんの点で悩みもあります。

・今日はありがとうございました!

■公式サイト:https://klockworx-asia.com/secretmelody/ [リンク]

■ストーリー

幼少期から天才ピアニストとして活躍してきたユジュン(ド・ギョンス)だが、コンクール出場中に原因不明の発作が起こる。

静養のために韓国に戻り、父親が教授を務める大学で「普通の大学3年生」として半年間生活を送ることになった。

ある日、学内を散策中に聴き覚えのないメロディに導かれ練習室を覗くと、ピアノを弾いていたらしき同級生ジョンア(ウォン・ジナ)の姿が。

それから二人の仲は急速に近づいたが、ジョンアが約束の時間に現れなかったりと会えない日々が続く。

学期末を迎えた音楽会の日に、突然現れたジョンアは「お別れを言いにきた」と告げ立ち去る。

約束の時間に現れなかったり、別れを告げなければならないのにはある理由が隠されていた…。

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(執筆者: ときたたかし)

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