認知症当事者や共に暮らす家族に寄り添う「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」運用開始
issue+designは、「認知症の人とその家族視点に立った地域づくり」を基本理念とする京都府京丹後市と共同開発した、認知症に特化したA.I.チャットボット「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」の運用を開始した。
「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」について
A.I.チャットボット「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」は、100名以上の認知症本人(旅のせんぱい)が語る、心身機能のトラブルやそれに対する暮らしの工夫について学習しており、共感する姿勢も備えている。
認知症とひと足早く付き合い始めた旅のせんぱいが、自分の経験を活かして寄り添い、認知症とともに暮らすうえでの疑問、不安の相談に乗ってくれる。はじめてのことばかりで不安な認知症世界の旅を頼もしくサポートしてくれる存在だ。認知症のある本人を中心に、共に暮らす家族、支援者、認知症に関心のある人など、幅広く使うことができる。
例えば、認知症が原因で、日常的に会話に集中できない症状への悩みを打ち明けてみると、「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」が、これまで認知症と暮らしてきた経験をもとに、相談者の気持ちに共感し、アドバイスをしてくれる。
認知症のある本人や介護に向き合う家族の孤立は、症状の悪化を招き、ケアの負担も増加させる大きな課題になっている。認知症とともに暮らしていくうえでの不安をひとりで抱え込んでしまいそうなとき、気持ちに寄り添いながらアドバイスをくれる認知症当事者のせんぱいが、頼もしい存在になるだろう。
4月1日(火)の運用開始から1週間が経過した時点で、約400件のアクセス、旅のせんぱいへの相談は800件以上、認知症のある本人の状態や介護について、様々な内容に旅のせんぱいが回答しているという。
監修者のコメント
医療法人すずらん会たろうクリニック院長、精神科医、医学博士の内田直樹氏は、「認知症専門医としても、自信を持ってお勧めできるプログラムです。回答の質がとても高いと思いました。十分多くの人の役に立つと思います。認知症世界の歩き方の先輩からのアドバイスという形式もいいですね」とコメント。
また、慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授の堀田聰子氏は、「旅のせんぱいA.I.は、認知症のある方も、周囲の人たちも、自分の想いを伝えながら一緒に歩んでいくこと、ともに暮らしていくまちづくりを、そっと応援してくれます。問いに対する共感のひとことに始まり、複数の選択肢がテーマと簡潔な文章で示され、やわらかなエールで終わるかたちにも安心感があります。ご自身のこと、ご家族や大切な人のこと…ぜひ日々の暮らしにかかわるちょっとした疑問や不安を旅のせんぱいにつぶやいてみてください」とコメント。
ボーダレス代表理事、ソーシャルワーカーの鬼頭史樹氏は、「いろんな質問をしてみたのですが、本人視点の回答が戻ってくることに、ただただ驚きました。話し言葉で的確かつ柔らかい回答が返ってくることで安心感を感じました。上記とともに一般的なことも話し言葉で教えてくれるのが、安心感につながっていると感じました」とコメントしている。
認知症の不安や相談に寄り添ってくれるA.I.チャットボット「認知症世界 旅のせんぱいA.I.」を、この機会にチェックしてみては。
認知症世界 旅のせんぱいA.I. 詳細:https://issueplusdesign.jp/dementia_world/ai
(yukari)
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