【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク&パーティネクストドアのコラボ作首位、サブリナ・カーペンター2位に上昇

 ドレイクとパーティネクストドアのジョイント・アルバム『$ome $exy $ongs 4 U』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『$ome $exy $ongs 4 U』は、現地時間2025年2月3日にアルバムの予告編が公開され、バレンタインデーにあたる2月14日にリリースされた両者のコラボ・プロジェクトで、アルバム・チャート“Billboard 200”では、ドレイクが通算17作目のTOP10入り、以下に続く14作目の首位を獲得した。

スタジオ・アルバム
『サンク・ミー・レイター』(2010年)
『テイク・ケア』(2011年)
『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』(2013年)
『ヴューズ』(2016年)
『スコーピオン』(2018年)
『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(2021年)
『オネストリー、ネヴァーマインド』(2022年)
『フォー・オール・ザ・ドッグス』(2023年)

ミックステープ
『イフ・ユーアー・リーディング・ディス・イッツ・トゥー・レイト』(2015年)
『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年)
『モア・ライフ』(2017年)

コンピレーション・アルバム
『ケア・パッケージ』(2019年)

コラボレーション・アルバム
『ハー・ロス』(2022年)
『$ome $exy $ongs 4 U』(2025年)

 アルバム・チャート“Billboard 200”の集計が始まった1956年3月以降、首位獲得数の歴代トップは19作を記録したザ・ビートルズで、ドレイクは同14作を記録したジェイ・Z、テイラー・スウィフトと並ぶ2番目、ソロ・アーティストとしては前2者と同率のトップに立った。

 パーティネクストドアは本作が通算4作目のTOP10入りで、首位獲得は初のタイトルとなる。

『PARTYNEXTDOOR 3』(2016年/最高3位)
『パーティーモバイル』(2020年/最高8位)
『PARTYNEXTDOOR 4』(2024年/最高10位)
『$ome $exy $ongs 4 U』(2025年/最高1位)

 『$ome $exy $ongs 4 U』は、初週(2025年2月14日から2月21日)ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が219,000、アルバム・セールスが25,000、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は2,000を記録して、累計246,000ユニットを獲得した。

 初週の週間ストリーミング再生回数は2億8,704万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。アルバム・セールス・チャートでは3位にデビューした。

 週間ストリーミング再生回数としては、2024年12月7日付でケンドリック・ラマーの『GNX』が記録した3億7,972万回以来の最高値で、2025年のチャートでは現時点での最高記録となる。昨年は、ドレイクとケンドリック・ラマーのビーフが大きな反響を集めたが、本作は一連の騒動以降ドレイクが初めてリリースしたアルバムということでも話題を呼んだ。

 一連のビーフで最も商業的な成功を収めた楽曲はケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」で、同曲は2024年5月18日付で1位に初登場した後、2か月後の7月20日付で2週目の首位を獲得して同年の年間チャートでは6位にランクイン。年をまたいだ2025年2月22日付では、現地時間2月9日に米ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催された【第59回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーで披露したパフォーマンス効果により、29週間ぶりに返り咲き3週目の首位を獲得している。

 前週(2025年2月22日付)のアルバム・チャートでは、【第59回NFLスーパーボウル】の反響を受けてアルバム『GNX』も11週間ぶりに首位に返り咲いたが、今週のチャートでは3位にランクダウンして、ケンドリック・ラマーはドレイクに首位の座を明け渡したことになる。なお、順位は下がったが『GNX』は今週も136,000ユニット(前週比42%減少)と高水準を維持している。

 ドレイクとケンドリック・ラマーのアルバムが首位を交代したのは今週が初めてで、両者のアルバムがTOP3に同時(同週のチャート)にランクインするのは、今週が以下に続く3度目のチャート・アクションとなる。なお、同年に『ダム.』は通算4週間、『モア・ライフ』は初登場から3週連続で首位を獲得した。

2017年5月6日付
1位 ケンドリック・ラマー『ダム.』
3位 ドレイク『モア・ライフ』

2017年5月13日付
1位 ケンドリック・ラマー『ダム.』
2位 ドレイク『モア・ライフ』

 その『ダム』は、先週のチャートで【第59回NFLスーパーボウル】のパフォーマンス効果により9位に再ランクインを果たし、今週のチャートでも10位にランクインしている(33,000ユニット/前週比14%減少)。

 2025年のチャートでコラボレーション・アルバムが首位を獲得するのは、現時点で『$ome $exy $ongs 4 U』が初のタイトルで、2024年は3作、2020年から2022年の3年間はそれぞれ1作ずつ首位を獲得している。

 ドレイクは、上記の首位を獲得した全14作のうち、フューチャーとコラボレーションしたミックステープ『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』、21サヴェージとの『ハー・ロス』に続く、コラボレーション・アルバムでの3作目の首位を獲得した。

 ドレイとケンドリック・ラマーの間、今週2位にはサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』が先週の7位から急上昇して、再びTOP3入りを果たしている。

 今週ジャンプアップしたのは、2月14日に5曲の新曲を追加したデラックス・バージョン『ショート・アンド・スウィート(デラックス)』をリリースしたからで、アルバム・ユニットは前週から208%増加の156,000に跳ね上がった。週間ユニット数としては、初週(2024年9月7日付)で記録した362,000以来の最高値となる。

 今週記録した156,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が83,000(前週比108%増加)、アルバム・セールスが71,000(前週比616%増加)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は2,000(前週比198%増加)で、ストリーミング・アルバム・チャートでは先週の7位から4位に上昇(週間ストリーミング再生回数は1億1,195万回)。アルバム・セールス・チャートでは6位から1位に、再びトップに立った。

 新たにリリースされた『ショート・アンド・スウィート』のデラックス・バージョンは、ストリーミング、デジタル・ダウンロード、CD、カセットテープ、2種類のアナログ盤がリリースされていて、追加された5曲のうちの1曲は、自身初のソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得した「プリーズ・プリーズ・プリーズ」のドリー・パートンとのデュエット・バージョンが収録されている。

 前述の【第59回NFLスーパーボウル】に特別ゲストとして登場したシザの『SOS』(93,000ユニット/前週比14%減少)は、先週の2位から4位にダウン。バッド・バニーの『DeBI TiRAR MaS FOToS』(67,000ユニット/前週比14%減少)は4位から5位にワンランクアップして、ザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』(58,000ユニット/前週比42%減少)は3位から6位に順位を下げた。

 先週5位にランクインしていたチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(49,000ユニット/前週比17%減少)は今週7位に、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(46,000ユニット/前週比18%減少)は6位から8位、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(39,000ユニット/前週比5%減少)は8位から9位にそれぞれランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月28日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
2位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
3位『GNX』ケンドリック・ラマー
4位『SOS』シザ
5位『DeBI TiRAR MaS FOToS』バッド・バニー
6位『ハリー・アップ・トゥモロウ』ザ・ウィークエンド
7位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
8位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
10位『ダム.』ケンドリック・ラマー

関連記事リンク(外部サイト)

Billboard 200 全米アルバム・チャート
Billboard Hot 100 全米ソング・チャート
ドレイク、パーティネクストドアとのジョイントAL『$ome $exy $ongs 4 U』発表

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク&パーティネクストドアのコラボ作首位、サブリナ・カーペンター2位に上昇

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。