【青森県旧柏村(つがる市)】イオンも田んぼも。小さな村の暮らし

青森県旧泊村(つがる市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、青森県旧柏村(つがる市)を写真とともに紹介する。

Vol.398/青森県旧柏村(つがる市)

津軽半島は西側を日本海、北側を津軽海峡、東側を陸奥湾と、3つの海に囲まれた地形だ。そして、この日訪れたつがる市や五所川原市の多くは、津軽平野に位置している。

津軽平野はかつて広大な湿地帯であり、亀ヶ岡遺跡や田小屋野貝塚といった、縄文時代の史跡も確認されている。海と津軽山地に挟まれた地形で、この日も風が強かった。冬であれば厳しい気候が待っているように感じるばかりだ。

それでも、ここには2000年をはるかに超える歴史がある。ぼくのような小さなまなこで1日観察したところで、深淵までは覗けないだろう。その前提をもって、お邪魔させてもらった。

最初に訪れたのは、つがる市の旧柏村だ。2005年まで存在していた小さな村で、鶴田町や五所川原市と接している。住宅地はいくつかまとまりがあって、それ以外は広大な田園風景が広がっていた。遠くの岩木山を見ると、雨が降っているようだった。岩木山の様子は天気の傾向を測る尺度なのかもしれない。

柏分庁舎

木の椅子だ

みうらじゅんさんは、本数の少ない路線バスを「地獄表」と表現している

津軽らしい感じがする

岩木山は雨だ

イオン。市立図書館もあるみたい

それに、イオンモールにつがる市図書館があって、新鮮だった。パチンコ店に郵便局が入っているケースは見たことがあるけれど、イオン内に図書館は初めてだった。大きな事業者と行政がつながっていくことで生まれていくものもあるのだろう。イオンの周辺は広々とした田んぼが広がっていたことも印象的だった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

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