西内まりや・笠松将主演『殺せなかった妻』UniReelにて配信 西内まりやインタビュー
昨今、「ショートドラマ」の市場が注目されています。SNSなどで中国制作のドラマを見る事もあると思います。そして日本制作の作品も観られる事になりました。ショートドラマプラットフォーム「UniReel」より、西内まりや、笠松将生主演「殺せなかった妻」が公開。
西内まりやが演じる蘭という財閥令嬢が、笠松将演じる明が何度も何度も財産目的で殺されるのですが、なぜか死ぬことなく生きて帰ってくるというジャパニーズホラー的なドキドキ感もあり、最終的にはサスペンス要素の展開になっていくというものです。1本あたり60秒から120秒で、話数としては55話の予定です。
西内まりや まずあまり馴染みのないアプリでのショートドラマということで、どんなものなんだろうという興味から、台本を読んでいくと次々と展開が繰り広げられていたので、これまで観てきたドラマの概念をいい意味で覆すような衝撃とワクワクした気持ちがありました。脚本を読むのが止まらなかったです。
1話が90秒というすごくショートな中での展開で、すべて次が気になるような脚本だったのですごく惹かれました。役に関しても、私自身とちょっと被る部分も多くありまして、そういった部分でもこの役をやってみたいなという思いですごくうれしく思いました。
役柄は、ミステリアスで強くて、殺されても死なない女性という意味では、私も何度も何度も打たれてきたんですよ(笑)。でも今すごく元気に過ごしていますし、私自身もちょっと生まれ変わった感覚がありました。
――殺されそうになっても簡単には死なないぞ、という。
西内まりや 信念を持って恥じない生き方をしていればきっと伝わると思って過ごしてきました。今回この役をいただいたとき、這い上がるような強さっていうのは今回の役に通じてる部分があるんじゃないかなと思ってます。
――笠松将さんとの共演はいかがでした?
西内まりや 笠松さんの狂気的なと言ったら失礼かもしれないですけど(笑)、すごく怖かったです。いい顔をしてた夫が実は不倫・借金もして、ついには妻を殺そうとするという二面性のある役だったので、人間のいろんな裏の顔というか、そういう部分も笠松さんだったからこそ、演じていて素直に、「あ、こういう人いるよね」みたいな恐ろしさもすごく繊細に演じられてました。でも笠松さんは現場では常に元気でエネルギッシュで冗談を言って現場を和ませてくださるような方だったので、最初はすごい癖のある人だなと思ったけど、ご一緒してるとピュアでいい部分もたくさんあって、作品に対して熱い部分もあって、笠松さんの魅力を現場でまた知ることができて、素敵な俳優さんだなとあらためて思いました。
――明は金と権力に完全に溺れてしまってますけど、なぜ蘭はそういう人間に思いを寄せて結婚までしちゃったのかなっていうのがちょっと疑問なんですけど。
西内まりや 私も疑問ですね(笑)。でも気持ちはわかりますよ。私もそういう時期があったんですよ。結果とか成功とか、自分のことよりも自分の見え方とか、そういったものに追われて10代から仕事をして、這い上がってきた身ですけど、私自身も独立して自分でプライベートの時間を多く持ったときに、お金と権力がすべてではない、と。自分はもともとそっちにすごく価値を置いていた人間だったんですけど、そこが大きく変わって、自分にとって何が幸せで、どうやったら自分を認められるんだろうと思ったら、内側にある自分を大切に思う力、それがほんとは大切だったんだなって気づきました。今回、夫である明もそこに溺れてしまっている姿というのは、なんでだろうと思うけど、それが人間なんだなとも思います。
――先ほどジャパニーズホラーという説明があったんですけど、西内さんから見てこの作品をご説明いただければ。
西内まりや 単に「怖い」だけでなくサスペンス要素もありますし、私も途中まで脚本を読んで、「どうなっていくんだろう」っていう感じだったんですけど、全部が腑に落ちますし、もっと深い現実的な世界に起こりうるいろんな要素が詰め込まれていて、だからこそ面白いなと思ったんですよ。重くなりすぎず「なんで!?」という展開も早いですし、ちょっと奇想天外チックなこともいっぱいあるんですけど、そういうのも含めて楽しめる作品なんじゃないかなと思ってます。
――単なる怖い話とかではなく。
西内まりや もっともっと深い、人間の価値観もそうですし、生きるうえで何を大切にしているかというところもそうです。私はまだ結婚してないので夫婦間のいろんな問題はわからないですけど、でもみなさんパートナーといたら起こりうるいろんなトラブルだったり、人間の憎悪というか、裏切りももちろんですけど。そういう意味では今回の役で活かせたというか、すごくナチュラルに演じられました。ほんとに起こりうることで自分も直面してたからこそ、大切に蘭の気持ちを演じられたんじゃないかなと思っています。
何かに価値を置くのではなく、自分自身のありのままというか、それを受け入れて大切にできてる方って周りの方も大切にできる余裕や愛があると思います。私が実際そうだったのでまず自分自身を大切に思わないと周りを大切にする余裕がなかった時期がありました。そういう意味では何かに価値を持つことではなく、ありのままの自分自身で向き合ってらっしゃる方が素敵だなと今は思っています。
――ドラマはどういう人に観てもらいたいですか?
西内まりや 「夫に不満溜まってます」みたいな方がスッキリする瞬間もあるかもしれないですし(笑)、あとは未婚の方だとしても、こういった夫婦像があるんだって今後に活かすというか、そういった男性もいるんだ、気をつけようって思えます(笑)。
――不倫をする男性はどう思いますか?
西内まりや 最低です!(苦笑)。これはセリフにありますけど、「最っ低です」。でもふたりの問題なので、それを周りがどうこう言うとかはどうでしょうか。不倫をしてしまった原因に向き合うことのほうが大事だと思うので。不倫自体がいい悪いはあんまりないと思います。蘭の気持ち的には最っ低でした。観ていただくとわかると思います(苦笑)。
――熱意を持って演じられた作品だと思うんですけど、この作品を通して俳優のお仕事への意欲は高まったりしました?
西内まりや 今回この役と出会ってすごくピンときて、「これは演じたい」と思える役で、やってみたらホントに楽しかったです。たぶん30歳という年齢になったからこそ演じられる強さと、10代20代のときには持てない、いろんな意味での人間味を今回の役で演じさせてもらったときに、役を通していろんなメッセージを届けられるお仕事ってやっぱり素敵だなと思いました。純粋にすごく楽しくて。ドラマの現場って短期間ですごく密にスタッフさんや役者さんとコミュニケーションを取って、ホントに家族のように深い関係になってものを作っていくんですけど、やっぱりそういう空気感がすごく好きだなと思いました。
――じゃあこれからも機会があればどんどん出演していく、と。
西内まりや そうですね、UniReelというアプリが日本で初めてローンチされるということで、周りでもショートドラマ観てた方も多いですし。今までは中国や韓国やアメリカの作品が多くて、日本の作品ってたしかに少なかったなと思いましたね。これをきっかけにドラマの楽しみ方も変わって時代の変化も感じてもらえるでしょうし、私もまたこういったショートドラマにもチャレンジしたいと思いました。それと私自身も映像を作りたいなという気持ちもあります。
――楽しみにしています。今後のビジョンはどんな感じですか?
西内まりや 今回もこうやって取材していただいて感じてるんですけど、やっぱり自分の言葉と声で表現するということをこれからはもうちょっと増やしていきたいなと思っています。もちろん役を通して表現することもひとつですし、あとは自分自身、西内まりやとしてのメッセージをもっともっと声に出して伝えていく表現を増やしていこうと思ってい
ます。
(取材@久田将義 写真@菊池茂夫 制作@HONEST)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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