世界トップクラスのシェアをもつ補聴器メーカー・GNヒアリングジャパンが伝える聞こえづらさへの気づきや補聴器選びのポイント
世界トップクラスのシェアを誇る、デンマークの補聴器メーカーの日本法人であるGNヒアリングジャパン株式会社(以下、GNヒアリングジャパン)は、世界初の「Bluetooth LE Audio」搭載によるAuracast対応補聴器「リサウンド・ネクシア」シリーズを展開し、5月にはラインアップを拡充。
今回、敬老の日を前に、日本の補聴器の普及についてや、補聴器の選び方のポイントなどをお聞きしました。
GNヒアリングジャパンが語る「補聴器選びのポイント」や「補聴器を着けることの大切さ」
今回GNヒアリングジャパンの本社にお邪魔し、最新の補聴器について話を聞かせてもらえることに。
「補聴器って身近に触れる機会が少ないものですよね。メガネなどは店頭にたくさん並んでいますが、そもそも補聴器は見ることも少ないと思います。補聴器の話も日常で話題に出ることもあまりなく、特に世界と比較しても日本人は装用率が低いんです。」
と話してくれたのは、GNヒアリングジャパン マーケティング部 マネージャーの鈴木絵理子さん。
話題に挙がった、補聴器の普及状況について詳しく聞いてみたところ、驚きの答えが返ってきました。
「海外に比べ、日本は補聴器の所有率がとても低いのが現状です。日本で“聞こえにくさ”を自覚している方は約10%だそうですが、その中で補聴器の所有率は僅か15%ほどなんです。世界でトップクラスの所有率を誇る、GNヒアリングジャパンの母国・デンマークが55.4%、ヨーロッパで30〜50%台、お隣の国・韓国も35%程となっていて、低さが際立っているんです。」
と説明。
その要因について、鈴木さんは「公的サポートの普及」と「抵抗感」が要因なのではないかと話します。
「日本も障害をもつ方に向けた障害者支援法によるサポートや医療費控除なども行っているのですが、ヨーロッパなどは購入費用への公的助成による無償化や減額などが日本より充実しているので、それが要因の一つなのではないかと思います。」
と語りました。
日本では補聴器はなかなか見る機会がない上に、サポートについても始まってはいるものの、浸透していないことは大きな要因となっているようです。
しかし、日本でもしっかりと手続きを踏むことで、医療費控除などのサポートを受けられる場合もあるので、まずは相談することが大切だと鈴木さんは教えてくれました。
補聴器メーカーが伝えたい「補聴器の選び方」
パソコンや家電に詳しくない方がどれを選べばよいのか分からないように、補聴器にも多様な種類があり、どれを選べばよいのか分からない方は多いはず。
鈴木さんに選び方について聞くと、
「補聴器には様々な側面がありますが、“使いやすさ”、“使い心地”、“聞き心地”などを全体的にまとめてみることが大切です。」
と、1つにこだわるのではなく、全体的な要素をまとめてチェックすることが重要なのだと教えてくれました。
「生活している環境でも補聴器に求める機能というのは大きく変わってきます。居酒屋など騒がしい所に行かれる方や、スマホで動画を見たり音楽を聴いたりされるか、などで違ってくるんです。」
とのこと。GNヒアリングジャパンではこれらの点に着目した「オーガニックヒアリング」というものを掲げ、着けているのを忘れてしまう程自然な補聴器を目指しているそう。
また、騒音の多い中で必要な音を聞き分けられるような高性能な補聴器は、その分価格も高くなっていく傾向となるので、自身の生活に合った補聴器の性能選びも重要だと教えてくれました。
あまりにも自然過ぎて、補聴器を意識せずに日常生活を過ごせる。そんな補聴器を目指しているGNヒアリングジャパンの最新の補聴器がリサウンド・ネクシアです。
Auracast対応のGNヒアリングジャパンの最新補聴器「リサウンド・ネクシア」
現在GNヒアリングジャパンが展開する次世代補聴器リサウンド・ネクシアシリーズについても鈴木さんに伺いました。
「リサウンド・ネクシアは、Bluetooth SIGの最新規格であるAuracast対応の補聴器です。Auracastは、これまで1対1での接続だったBluetooth接続と違い、送信デバイスの音声を複数の受信デバイスで受信することが出来る機能で、これに対応しているのがリサウンド・ネクシアです。例えばテレビや駅の放送、病院の呼び出しなども補聴器に直接届けてくれる、といったことも可能となります。そういった騒がしいところではより利便性が高まる機能ですね!」
と教えてくれました。
実際にリサウンド・ネクシアの実物を見せてもらったのですが、大きさも非常に小さめで、ワイヤレスイヤホンと殆ど変わらず驚きました。
こちらは耳かけ型。
「充電式耳かけ型(RIE)補聴器で、2023年11月にGNヒアリングジャパンは業界最小サイズの補聴器を出しています。補聴器を思い浮かべて“デカい”、“カラーバリエーションがない”と考える方もいるのですが、耳かけ型は9色、耳あな型はフェイスプレート2色・シェルが4色から選べるのも魅力です。」
と紹介してくれました。
現在はSNSなどで、補聴器を身近なものとしつつ、自身の聞こえづらさの認識への気づきなどのために情報発信を強化しているというGNヒアリングジャパン。
「もしかしたら聞こえづらくなっているかも?」と感じている方に向けて鈴木さんは、
「目が悪くなったらメガネやコンタクトレンズを買いにいくじゃないですか。ぜひ聞こえに関しても、何か気になることがあれば臆せず、一歩踏み込んでアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。」
とアドバイスしました。
聞き取れないことから会話やコミュニケーションが億劫になってしまうことは珍しくないこと。
加齢や環境・障害などで「耳が聞こえづらくなっているかも」と思った方は、補聴器を使うという選択肢があることを知り、まずは耳鼻科のお医者さん、近くの補聴器スタッフがいる販売店など、専門の方に一度相談してみてはいかがでしょうか。
GNヒアリングジャパン:https://www.resound.com/ja-jp/
リサウンド・ネクシア製品詳細:https://www.resound.com/ja-jp/hearing-aids/resound-hearing-aids/resound-nexia
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