酷評された松屋のラーメン二郎インスパイア松郎「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」が復活したので食べてみた結果

2025年2月4日、松屋がラーメン二郎インスパイアともいえるメニュー「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」を販売し、インターネット上で話題となっている。別名として「松郎」とも呼ばれている。

じつはコレ、2024年10月に松屋が販売し、あまりにもしょっぱすぎるため、多くの人たちから酷評されたメニューと同名であり、商品ポスターも同デザインであることから、改めて同じメニューを販売したと思われる。

同じメニュー名だがさすがに同じ味を出すとは考えにくい

しかし、前回と同じ味とは考えにくい。前回の松郎は、いつもは忖度しているグルメライターですら、塩分が高いことを指摘するほど忖度しきれない限界突破の塩気があった。よって、さすがに同じ味を出すとは考えにくいのだ。酷評されたことを糧として、愛される味に仕上げてきているはずだ!

松屋の松郎「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」を食べる

松郎には「ニンニク野菜牛めし」(税込880円)と「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」(税込1180円)の2種類がある。今回はガッツリ食べたいので「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」をオーダー。セットとして味噌汁とタレ小鉢がついてきた。前回はタレは別皿でついていなかったので、その点は新しい。

あとからかけて味を濃いめにできるタレ小鉢

キャベツとモヤシがガッツリ盛られており、別皿のタレをかけなくとも、すでに大量のタレがかけられている。もしかしてこのタレ小鉢、「もっとしょっぱいのが食べたい」「もっと濃厚なのが良き」という人が、あとからかけて味を濃いめにできるということか。

すげーうまくなってる!

さっそく食べてみる。……おおっ! 最初のひとくちめの感想は「すげーうまくなってる!」だ。忖度ナシでうまくなってる!

お前も忖度するようになったか残念だわ……。とか思われそうだが、そう思うならば、実際に食べてみてほしい。前回の松郎を食べた人ほど、また食べてみてほしい。良くなってるから!

前回のあの塩気はなんだったんだ……。あのとき、パラレルワールドにでも入っていたのだろうか……。パラレルワールドの偽松屋で偽松郎を食べていたのか……。向こう側の松郎……。そう思えるほど、今回の松郎はイイ感じに改善されていると感じた!

ウマさをしっかり感じる!

前回はおいしさよりも塩をジカに食べているようなテイストだったので、食べるたびに血圧が限界突破するのではと心配になるほどだったが、今回の松郎、最初のひとくち、ウマさをしっかり感じる! 塩気に気をとられず、味覚で旨味をとらえることに成功している。

前回の松郎とは別格! やっぱり進化している

どんどん食べ進める。ジワジワと旨味より塩気が強くなっていくものの、とはいえ、前回の松郎とは別格。しょっぱさに頭を抱えず、美味しさを感じながら食べ進められている! やっぱり進化しているわ。

……これは体感でしかないが、前回の塩気が180%の限界突破レベルだとすれば、今回は前回と比較して塩気が80%くらいに抑えられている気がする。ステキやん?

ウホッ♪ 豚肉らしき肉が入っていた! うんまい!!

そして驚いたのが、豚肉存在っぽい肉を確認できたこと! いま食べているメニューは「ニンニク野菜マシ大盛り牛めし」であり、その名のとおり、牛めしである。しかし! 豚肉らしき肉が入っていたのだ! しかもその肉質、ラーメン二郎的な仕上がりになっており、トロットロでホロホロな豚的なもの! うんまいッ!!

前回は「インスパイアはしていてもリスペクトはしていない」と思うほどツライものだったが、今回は、リスペクトとは何か? という点を、おいしさも実現しつつ追求したのかもしれない。豚っぽい肉の存在、いいぞ!

すごい! 汁がマシマシになっていた

あとからタレを追加してかけ、濃いめに仕上げて食べたが、「塩気でシビレるーッ!!」と思うことなく、野菜をペロリと食べることができた。

「生卵を入れて塩気をソフトにする」「お茶をたくさん飲んで塩気を乗り越える」など、味の調整をしなくとも食べ進められた点も良かった。しょっぱいのはしょっぱいが、前回と比較してかなり改善されているのは事実だ。

ライスに染み込んだ汁

しかし、汁をたっぷりと吸いこんでライスが、かなりしょっぱい。そのため「野菜よりもライスがしょっぱい」という現象が発生していた。これ、総合評価として「やっぱりしょっぱい」と思う人は多いように思える。

これは前回のときも話したことだが、ラーメン二郎インスパイアが裏テーマとしてあるならば、塩気ではない部分で勝負してほしい。今回は、前回よりも塩気が抑えられているとはいえ、しょっぱいのはしょっぱい。もっと旨味やバランスで挑む事はできないだろうか。なぜ、塩気の強さを維持したくなるのか。松屋に塩の番人がいるのだろうか。外食業界では塩分強めが定番なのかもしれないが、限度があるのではないだろうか。

……と、食べる者は作る者の気持ちも理解せずいつも身勝手なことを言う。

<松屋のラーメン二郎インスパイア松郎ニンニク野菜マシ大盛り牛めし感想まとめ>

前回よりも塩分が押されえらていて良くなっている
塩分が抑えられているからライスなしでも野菜がウマイ
むしろ汁を吸いこんだライスがしょっぱすぎて厳しい
追加のタレが別皿になっているのは良い考え
しょっぱいのはしょっぱい
ラーメン二郎インスパイアならば塩気で勝負しないでほしい

結論
しょっぱいけど前回よりかなり良くなってる→ 次回作にもっと期待

ラーメン二郎は塩気の強さが魅力ではない

これは本当に「おめーにそこまで言われたくねぇ!!」と思うかもしれないが、もし今後も松郎をインスパイアとして出していくのであれば「ラーメン二郎は塩気の強さが魅力ではない」という根本の部分を理解したほうが良いと思われる。

松屋スタッフにも、ラーメン二郎マニア・ジロリアンはいると思われる。そういうラーメン二郎愛にあふれるスタッフは、商品開発の人たちに、ラーメン二郎の良さとは何か、教えてあげてほしい。

……前回よりウマかったです! ごちそうさまでした!

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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