「無病息災」とはどんな意味?瓢箪は無病息災の縁起物!?

神社のご利益の1つとしても頻繁に耳にする四字熟語、それが「無病息災」ではないでしょうか。

しかし、その意味がわからない人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ここでは「無病息災」の意味を解説します。
併せて、瓢箪との関係性についても説明します。

「無病息災」とは

早速ですが「無病息災」の意味について解説します。

無病息災の意味

「無病息災」は病気をしないで健康に生活していることを指す四字熟語です。

「無病」も「息災」も病気とは無縁で健康な様子を指します。
そのため、この四字熟語は同じ意味の言葉を重ねることで強調していると言えるでしょう。

ちなみに「無病息災」は神社のご利益の1つとされることもあります。
他にも神社のご利益には「家内安全」や「夫婦円満」などがあり、たくさんの参拝客が自分自身・家族・親戚の無事を祈っています。

そういったご利益の1つと数えられるのが「無病息災」です。
現に「無病息災」は万人の願いと言っても過言ではありません。

「無病」と「息災」とは

ここからは「無病」と「息災」それぞれの意味や成り立ちを見ていきましょう。

無病とは

「無病」は文字通り、健康で病気をしない様子を意味する言葉です。
この言葉は室町時代に書かれた書物にも掲載されています。

当時も健康で病気をしない様子を指す言葉として使用されていたことから、おおよそ500年ほど前から使用されていた言葉と言えるでしょう。

なお、中国では紀元前200年頃の書物に「無病」の記載があります。
その意味は同じく健康で病気をしない様子を表したものとされています。

息災とは

「息災」は仏教用語で、仏の力で災いを防ぐ様子を意味する言葉です。
転じて、健康で病気をしない様子を意味するようになったとされています。

日本では平安時代の書物の中に「息災」との記載があり、おおよそ1,000年ほど前から使用されていた言葉とわかっています。

無病息災の縁起物「六瓢」

「無病息災」の縁起物とされるのが「六瓢」です。
ここからは「無病息災」と瓢箪の関係を解説します。

六瓢箪で無病息災

瓢箪は縁起の良いものとして知られています。
ただ、その数によっても意味合いが変わるそうです。

例えば、瓢箪が3つ揃うと「三拍(三瓢)子」で縁起が良いとされます。
また、瓢箪が6つ揃うと「無病(六瓢)息災」のお守りや魔除けになるともされています。

これはそれぞれ「三拍(三瓢)=3つの瓢箪」「無病(六瓢)=6つの瓢箪」に掛けているのが由来です。

他にもある縁起物としての「瓢箪」

もともと瓢箪は古くから薬入れにも使用されていたため、医療の象徴ともされてきました。

それだけでなく瓢箪を玄関や窓辺に置くと持ち主の健康だけでなく家の気を旺盛にするとともに邪気を減じる「化殺」の効果があるとも言われています。

日本では昔から「瓢箪には神霊が宿る」とされ、邪気を吸い込み空気を浄化すると信じられてきました。

そのくびれた独特の形から一旦吸い込んだ邪気を逃さない(封じ込める)とも信じられ「除災招福」のお守りや魔除けとしても重宝されてきました。

そうした背景から、瓢箪は縁起物とされてきたわけです。

お願いごとで並べられる「家内安全」「夫婦円満」

「無病息災」と同じく神社へのお願いなどで並べられるのが「家内安全」や「夫婦円満」です。

ここからは「家内安全」「夫婦円満」について解説します。

家内安全とは

「家内安全」とは、家の中が安全であることを意味する四字熟語です。

特に家族や親戚などに危険がないことを「家内安全」と表現します。
これは神社などへのお願いの代表的なものの1つとされ「無病息災」と併せて願う人もいます。

夫婦円満とは

「夫婦円満」とは、夫婦の仲が円満であることを意味する四字熟語です。

中でも夫や妻の関係が健全で安定していることを「夫婦円満」と表現します。
これも神社などへのお願いの代表的なものの1つとされ「無病息災」と併せて願う人がいます。

まとめ

「無病息災」は病気もなく健康であることを意味する四字熟語です。
これはもともと古くから使用されていた言葉で、中国から日本に伝わってきた熟語を組み合わせたものと考えられます。

現代の日本では神社のご利益の1つとしても認識されており、「家内安全」や「夫婦円満」とともに願う人もいます。
それぞれ正しい意味を覚えておくといつか役立つかもしれないので、ぜひ覚えておきましょう。

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