いんげん豆、その漢字表記は「隠元豆」ですが・・その由来はいんげん豆の伝来と密接な関係が!!
「いんげん豆」は食卓でも重宝される食材の一つです。
ただ、その漢字表記については知らない方も多いかもしれません。
そこで今回は「いんげん豆」の漢字表記を解説します。
漢字では「隠元豆」と書くのですが、どうやらそこにはある人物が関係しているようで……。
いんげん豆の漢字表記
早速ですが「いんげん豆」の漢字表記について見ていきましょう。
漢字表記が「隠元豆」となる理由
「いんげん豆」の漢字表記は「隠元豆」とされています。
なぜ「隠元豆」なのかというと「いんげん豆」を伝えたのが隠元禅師という僧侶だったからという伝承が一般的となっています。
もともと「いんげん豆」は古代から南北アメリカ大陸の作物でした。
そこから時代を経てヨーロッパや中国へと伝来したとされています。
その後、17世紀頃になると日本にも「いんげん豆」が伝来します。
その際、中国の僧侶だった「隠元隆琦(いんげんりゅうき)」というお坊さんが「いんげん豆」を持ち込んだのだとか。
その名前にちなんで「隠元豆」となったと考えられています。
別の漢字表記「眉児豆」
「いんげん豆」の別の漢字表記は「眉児豆」となります。
この漢字表記は「いんげん豆」の漢名から来ているそうです。
現に「いんげん豆」の形状は児童の眉毛の形状に似ています。
そこから「眉児豆」という漢字が当てられたとされています。
ただ、英語圏では肝臓の形状に似ていることから「kidney bean(kidney=腎臓)」と呼ばれているようです。
いんげん豆の日本伝来
ここからは「いんげん豆」の日本伝来についてまとめます。
いんげん豆の原産は中南米
「いんげん豆」の原産地は中央アメリカとされています。
現在のメキシコやグアテマラが原産と言われています。
「いんげん豆」はアメリカ大陸で最初に栽培された作物の1つで、古代マヤ文明やアステカ文明の時代から栽培されてきました。
その後、スペイン人によるアメリカ大陸の探索や植民地化によりヨーロッパや他の地域に広まったとされています。
ただ、現在では世界中で栽培されています。
隠元禅師が伝えたのは他の豆?
隠元禅師が日本に伝えたのは「フジマメ」という説もあります。
ただし「フジマメ」は平安初期から「アヂマメ」という名で日本に存在していたとされています。
それを改めて「インゲン」と名付けるのはやや疑問です。
ということで隠元禅師が日本に伝えたのは「フジマメ」ではなく「いんげん豆」だったという見解が一般的となったそうです。
いんげん豆の旬と保存方法
ここからは「いんげん豆」の旬と保存方法を見てみましょう。
いんげん豆の旬
「いんげん豆」の旬は一般的に夏から秋にかけてです。
具体的な旬の時期は地域や気候によって異なる場合がありますが、多くの地域では6月から10月頃に収穫が行われます。
特に「いんげん豆」は成長が早く温暖な気候を好むため、夏の季節に栽培されるのが一般的です。
ちなみに、旬の「いんげん豆」は味が豊かで甘みがあり、食感も心地良いのが特徴です。
いんげん豆の保存方法
「いんげん豆」は冷蔵保存も冷凍保存も可能です。
冷蔵保存の場合は「いんげん豆」を密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。
ただし、生の「いんげん豆」は水分が多いため、早めに食すのが原則です。
数日以内に食さない場合は冷凍保存の方が適しています。
冷凍保存の場合は「いんげん豆」を密閉容器に入れて冷凍庫で保管します。
ただし、冷凍保存は冷蔵保存と比べるとやや長く持ちますが、この場合も早めに食すのが基本です。
まとめ
「いんげん豆」は漢字表記で「隠元豆」と書かれます。
原則「いんげん豆」はひらがな表記が一般的ですが、場合によっては漢字表記されることもあります。
この漢字表記は中国の僧侶「隠元禅師」に由来するそうです。
彼の名前から「隠元豆」という漢字が当てられたのだとか。
ただ、彼が実際に伝来させたのは他の豆だったという話もあるので、その点は詳細がわからない点もあります。
それでも「いんげん豆」の由来に隠元禅師が関わっていることは確かだと言えそうです。
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