TwitterがXになって何が変わった?
機能の名称
TwitterがXに名称変更された後も、これまでとはほとんど変わらない感覚で利用している人も多いでしょう。これまでと同じように投稿したり、他のユーザーの投稿に返信をしたりできます。しかし、機能の名称が変更されています。
Twitterだった頃は投稿のことをツイートと呼んでいました。しかし、Xになった後はポストと呼ぶように変更されています。アプリやWebでは投稿するときのボタンが「ポストする」の表記になっています。
これに伴い、リツイートもリポストに、引用リツイートは引用リポストに変更されました。機能や使い方に関しては、名称変更前と変わりません。
また、リプライ、フォロー、フォロワー、フォローバック、DM(ダイレクトメッセージ)に関しては名称変更されておらず、これまでのままです。
URLはこれまでの「twitter.com」から「x.com」に変更されました。しかし、2023年11月時点では、どちらでもアクセスできます。
有料プランの種類
Twitterだった頃は、Twitter Blueという有料プランが設けられていました。Xに変更後、有料プランの名称は「X Premium」に変更されています。その後は有料プランが3種類に分けられました。では、それぞれの有料プランの内容について見ていきましょう。
ベーシック
ベーシックはXの有料プランのうち月額368円のもっとも安いプランです。長文のポスト、ポストを投稿した後の編集、長い動画の投稿など、有料プランの基本的な機能を利用できます。加入手続きの際に身分証の確認もないということもあり、比較的気軽に加入できるでしょう。
ただし、ベーシックプランに加入しても認証バッジは付与されません。また、広告は無料ユーザーと同じように表示されます。
プレミアム
プレミアムは、月額980円のプランです。プレミアムに加入すれば認証バッジが付与され、名前と一緒に表示されるようになります。他のユーザーから見れば、一時的に作成したアカウントではないことが分かるため、一定の信頼を得ることができるでしょう。また、表示される広告が半分になるのもプレミアムのメリットです。これまでの有料プランとほぼ同じと捉えていいでしょう。
プレミアムに加入する際には、身分証の確認が行われます。また収益化プログラムやクリエイターサブスクリプションも利用可能です。
クリエイターサブスクリプションとは、有料で一部のユーザーにのみ閲覧可能なツイートで情報を提供できる機能のことです。情報を得たいと考えているユーザーが、自分に対して料金を支払ってサブスクリプションを購入する形を採っています。購入するのは、ベーシックや無料ユーザーも可能です。購入された分は自分の収益になります。
プレミアムプラス
プレミアムプラスは、プレミアムの機能にさらに便利な機能や、有利な機能を加えたプランです。月額1,960円でプレミアムプラスに加入すれば、広告は全く表示されなくなります。
また、返信のブーストの効果が得られるのもプレミアムとの違いです。自分の返信が、他のユーザーのタイムラインに表示されやすくなります。自分をフォローしていないユーザーにも多く表示されるため、自分の意見を知ってもらうのに役立つでしょう。
認証バッジの種類
Twitterだった頃は、ブルーの認証バッジのみが使われていました。しかし、TwitterがXに名称変更されるよりも少し前の2023年3月に、認証バッジも変更されています。現在ではブルー、ゴールド、グレーの3色の認証バッジが使用されています。
ブルーの認証バッジ
ブルーの認証バッジは、Twitterだった頃に当時の有料プラン「Twitter Blue」に加入していると付与されていたものと同じバッジです。現在はプレミアムとプレミアムプラスに加入しているユーザーに付与されています。企業や著名人以外の一般のユーザーでも取得できることから、ブルーの認証バッジはよく見かけるでしょう。
ゴールドの認証バッジ
ゴールドの認証バッジは、企業の公式アカウントに付与されるものです。有料プランに加入するだけでなく、申請してX側に認証される必要があります。そのため、ブルーの認証バッジと比べると取得のハードルが高いのが特徴です。また、有料プランの料金とは別に月額費用もかかります。
Xでは企業の名称を勝手に用いている悪質なアカウントを見かけることもよくあるでしょう。ゴールドの認証バッジがあれば、他のユーザーから見て本物だと分かります。
また、サービスごとにアカウントを分けている企業もあるでしょう。その場合には、企業本体のアカウントがゴールドの認証バッジを取得していれば、関連アカウントにも表示されます。
グレーの認証バッジ
グレーの認証バッジは、政府機関のアカウントに付与されます。取得条件などは、基本的にゴールドの認証バッジと同じです。政府機関に関しても企業と同様に偽物のアカウントが現れることがあります。グレーの認証バッジがあることで、本物かどうか見分けるのに役立つでしょう。
収益化が可能に
TwitterがXになってから新たに収益化プログラムが導入されました。自分のポストに対するリプライに表示される広告から得られる収益が原資になる仕組みです。そのため、ポストを投稿した際にリプライが多く付くユーザーほど高い収益が期待できます。
ただし、収益化プログラムは誰でも利用できるわけではありません。プレミアムかプレミアムプラスに加入していることが条件です。インプレッション数やフォロワー数などの条件もあります。
また、普段投稿しているポストのジャンルによっては収益化できない場合もあるため注意が必要です。
DM(ダイレクトメッセージ)を送信できる回数
DMは、特定のユーザーに宛てて送信するメッセージのことです。ポストやリプライと異なり、送信相手以外のユーザーには内容も送信した事実も知られることはありません。
Xになってからは、このDMに関して1日に送信可能な回数に制限が設けられました。主にスパム防止が目的とされています。
有料プラン未加入のユーザーだと1日に送信可能なDMの回数は20回です。有料プランに加入しているユーザーに関しては、一律に決められているわけではありません。ユーザーごとにまちまちで、基準などは非公開です。また、DMの閲覧数にも一定の制限が設けられています。
TwitterからXに名称変更した目的
そもそもなぜTwitterがXに名称変更されたのか気になる人も多いでしょう。名称だけでなく鳥のロゴも廃止され、Xの文字を描いたロゴに変更されました。長年Twitterを利用してきたユーザーにとっては、寂しいと感じてしまう人もいるかもしれません。
Xに名称変更した主な目的としては、広告収入の減少に歯止めをかけるためということが挙げられます。それに加えて他のSNSと差別化を図り、スーパーアプリを目指すためというのも名称変更の理由です。
また、Xという文字はイーロン・マスク氏所有の事業名やサービス名の多くに付いています。例えば宇宙事業スペースX、電気自動車Model Xなどが挙げられます。Twitterも名称をXにすることでブランド力強化を図るのが狙いです。
まとめ
TwitterがXに名称変更されて、有料プランや認証バッジなどを中心にさまざまな変更が行われました。個人のライトユーザーの場合には、あまり影響がありませんが、企業やフォロワーの多いユーザーにとっては意外と影響が大きいです。収益化プログラムなど嬉しい内容の変更がある反面で、DM送信数の制限など、不便になったと感じられる変更もあります。
変更内容をよく理解し、Xをこれまで以上に便利に利用していきましょう。
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