【東京モーターショー2009】ゲーマーはここを目指せ!“体感シミュレータ”ブースガイド
10月21日から千葉・幕張で開幕した自動車の見本市『東京モーターショー2009』。いよいよ10月24日(土)から一般公開がスタートです。会場には、ゲーム大好き!なガジェット通信読者のみなさんも楽しめる“体感シミュレータ”が数多く出展され、実際に遊ぶことができます。一見地味な部品メーカーのブースにも見どころ満載なので、会場に足を運ぶ予定の方はチェックしてみてください。
東海理化ブースでは、次世代のクルマを想定した3種類のドライブコントローラでゲームを遊べます。内容はいずれも、制限時間以内にコースを走破し、コース上のコインを何枚取れるか競うもの。それぞれに操作感が異なり、思わず白熱してしまいます。
『シズクタイプコントローラー』は、2005年に開催された『愛・地球博』にトヨタ自動車が出展した1人乗りビークル『i-unit』で採用されたもの。右手で握ったグリップを下に倒すとアクセル、上に引き上げるとブレーキになり、左右にひねってハンドル操作します。
『スティックタイプコントローラー』は、中部国際空港(セントレア)で実際に稼動しているトヨタ製のコミューター『i-REAL』で採用されているもの。両手で持ったグリップを前に傾けるとアクセル、手前に引くとブレーキになり、左右に傾けてハンドル操作します。
『ヨークタイプコントローラー』は、現在のクルマのハンドルに近い感覚で操作できるタイプ。ハンドル操作は通常のハンドルと同様で、親指で抑える内側のパッドがアクセル、親指以外の指で握るパッドがブレーキになります。
ボッシュブースでは、車両の横すべりを低減して、緊急時の衝突を回避する『ESC(Electronic Stability Control)』の効果を体感できるシミュレータを出展しています。こちらは、安全バーを下ろして着席し、ヘッドマウントディスプレーをかけて本格的なドライブ感覚を再現できるシミュレータ。『ESC』を使わない場合と使った場合で、緊急回避の動作がどれぐらい異なるか、実際に体感して学ぶことができます。クルマのゆれや振動がリアルに再現されているだけでなく、急停止時には顔に風まで当たる演出があり、さながら遊園地のライドのよう。乗った人にはプレゼントまでもらえます。
本田技研工業(ホンダ)は、オートバイのシミュレータを2種類展示しています。『HONDA RIDING SIMULATOR』は、前輪と後輪のブレーキ配分を制御しながら、車輪のロックを回避する『コンバインドABS』を体験できるシミュレータ。濡れた路面と乾いた路面で『コンバインドABS』の有無による制動距離の違いを比較できます。『RIDING TRAINER』では、バイク運転時の危険予知・予測を体験できます。
ホンダブースではほかにも、自動車向けにウェブで公開中のレースゲーム『Formula-E』のモーターショーバージョンを出展。燃費のよい運転“エコドライブ”について学ぶことができます。
一風変わったシミュレータが、ジェイテクトが展示する『ステア・バイ・ワイヤ デモンストレータ』。ハンドルの操作系と車軸の制御系を物理的に切り離した未来のクルマをイメージして、機械的にハンドルと車軸が連動する従来のクルマと比べて「快適」「安全」「走る楽しさ」を体感できるシミュレータです。ハンドルの軸がジャマにならない広々した運転席で、シートやハンドルの位置を自由に設定したり、ハンドルの手ごたえを固めの「スポーティ」から「ソフト」までタッチパネルで設定して未来のクルマを体験できます。
昨今、“ゲーム世代のクルマ離れ”がささやかれていますが、自動車メーカーがゲーム世代向けにクルマの魅力を向上させ、それを伝える努力を怠ってきたのは事実。このようにゲーム的なアプローチで来場者にアピールするのは、とても有効なのではないでしょうか。「昔はクルマ好きだったけど、最近ゲームしかやってない」という方は、是非会場に足を運んで、クルマの魅力を再発見してみてください。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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