NFCタグを使えば日常生活がより便利に!使い方や選び方を解説

NFCタグとは

NFCというのは「Neer Field Communication」の頭文字を取って略したもので、直訳すると「近距離無線通信」という意味です。NFCにスマホをかざすと、あらかじめ設定した操作を行えます。
NFCタグはNFCが搭載されている小さなデバイスのことです。NFC用のアプリを使用して、操作内容を自由に書き込むことができます。

NFCタグがあるとできること

NFCを使用すれば、スマホで行っている単純な操作はほとんど、かざすだけで行えるようになります。
例えば、テザリングのオン・オフの切り替えやアラームの設定などです。屋外でタブレットを使用するときなどは、スマホでテザリングしている人が多いでしょう。テザリングのオン・オフの切り替えは操作が面倒ですが、毎回同じ内容の操作であるため、NFCタグを使用すると便利です。アラームの設定も頻繁に使用している人は、NFCタグで行うと楽になるでしょう。
頻繁に使用するアプリがある場合にも、そのアプリを開く操作をNFCタグに設定しておくと便利です。ブラウザならただ開くだけでなく、特定のWebページにアクセスするように設定することもできます。通販サイトのアプリなら、特定のものをすぐに購入するような設定も可能です。消耗品など、いつもなくなりそうなタイミングで注文している場合に便利でしょう。
他に、特定の画像やテキストを表示したり、動画を再生したりすることも可能です。

NFCタグの種類

NFCタグは主に次のような種類のものがあります。

シールタイプ

シールタイプは硬貨くらいの大きさで丸い形状をしているNFCタグです。薄いシールでできているため、好きな場所に貼って使用できます。決まった場所で使用したい場合などに便利でしょう。
シールタイプは1枚単位ではなく、袋入で何枚かまとめて販売されていることが多いです。1袋の価格は700〜2,000円程度です。1枚あたりの価格だと数十円程度と手頃なため、気軽に使用できます。

カードタイプ

カードタイプは、名刺くらいの大きさのカードにNFCが搭載されています。価格は1枚で500〜1,500円程度で、シールタイプと比べると高めです。財布や名刺入れなどに入れている人もいます。
印刷できるタイプのものもあるため、名刺としての使用も可能です。詳しい情報をNFCに書き込むという使い方ができます。
企業では社員証や会員証などとして使われていることも多いです。

キーホルダータイプ

キーホルダータイプは、簡素なデザインのキーホルダーにNFCが搭載されているものです。持ち歩いて使用するのに便利でしょう。自宅の鍵を付けておいたり、普段使用しているバッグに付けておいたりして使用できます。
5個くらいのセットで1,000〜1,500円程度のものが多いです。

NFCタグの使い方

NFCタグは次のようにして使用します。

操作内容を書き込む

購入したばかりのNFCタグには何もデータが書き込まれていません。そのため、最初に
NFC用のアプリを使用して操作内容を書き込む必要があります。
NFCタグによってデータの書き込みに使用するアプリが決まっているわけではないため、好きなものを使って問題ありません。ToolsやTaskerなどが代表的なアプリとして挙げられます。また、iPhoneのショートカットアプリでもNFCタグへの書き込みが可能です。
それぞれ使い勝手が異なるため、一通り使ってみるのもいいでしょう。

スマホをNFCタグにかざす

NFCタグへデータを書き込んだら、スマホをかざすと設定した操作が行われるようになります。意図した操作が正常に行われるかどうか確認してみましょう。問題なければ、あとは繰り返し使用するだけです。
もし、意図したものと違った操作になった場合には、データを消去して書き込みし直しましょう。

スマートホームとの相性も抜群

NFCタグを上手く活用すれば、家電製品の操作も行えます。次のような使い方をすれば、日常生活がより便利になるでしょう。

スマートリモコンを使用

スマートリモコンは家電製品のリモコンをあらかじめ登録することで、スマホでの操作を可能にするデバイスです。1つの家電製品だけでなく複数の家電製品も登録できます。それだけでもかなり便利ですが、NFCタグを併用すればさらに便利になります。
やり方は簡単で、まずスマートリモコンの操作をNFCタグに登録しましょう。そうすれば、NFCタグにスマホをかざすと家電製品を操作できるようになります。
また、スマートリモコンで操作できるのはIoT家電だけではありません。通常の家電製品も操作できるため、家電製品を買い替えなくても自宅をスマートホーム化できて非常に便利です。

スマートプラグを使用

スマートプラグは家電製品への電気の供給を制御できるデバイスです。照明器具やホットカーペットなど、コンセントの抜き差しだけでオン・オフを切り替えられる家電製品に使用できます。
通常の電源タップでもスイッチ付きのものがありますが、スマートプラグならスマホで操作できるのが特徴です。そのため、離れた場所からも操作できます。
そして、スマホで行うスマートプラグの操作をNFCタグに登録しましょう。そうすれば、NFCタグにスマホをかざすだけで家電製品のオン・オフを切り替えられるようになります。

Switch Botタグなら専用のスマートホーム家電を使用可能

SwitchBotはスマートホームデバイスのブランドで、専用の家電製品とNFCタグがあります。
SwitchBotのNFCタグは通常のNFCタグと異なり、SwitchBot専用の家電製品の操作に特化した作りになっています。そのため、スマートリモコンやスマートプラグを使用するよりも複雑な操作が可能です。
例えば、スマホをかざして防犯カメラの映像を映したり、外出時に全ての家電製品の電源をオフにしたりできます。玄関先に設置していれば、帰宅時にスマホをかざすだけでスマートロックの解除もできるので非常に便利です。

NFCタグを使用する上での注意点

NFCタグを使用する際には次のような点に注意が必要です。

スマホがNFCに対応していないと使えない

スマホでNFCタグに情報を書き込んだり、読み取ったりするには、スマホがNFCに対応している必要があります。NFC非対応のスマホだと、NFCタグに近づけても反応しません。
最近のスマホならほとんどが対応していますが、価格の安い機種や古い機種だと非対応の場合もあります。

OSの対応状況をチェックしておく

大半のNFCタグはiOSとAndroidの両方に対応しています。しかし、NFCタグの種類によっては、iOSのみやAndroidのみ対応のものもあるため注意が必要です。購入する際には、自分のスマホのOSで使用できるかどうかチェックしておきましょう。

金属製のものには貼れない

NFCタグは金属に触れていると干渉してしまい、正しく読み取れないことがあります。そのためシールタイプのNFCタグを使用する場合には、金属製のものには貼らないようにしましょう。

防水に対応しているかどうか確認

NFCタグの種類によって、防水に対応しているものとしていないものがあります。キッチンや洗面所など、水に濡れる可能性がある場所で使うなら防水対応のものを選びましょう。屋外で使用する場合にも雨で濡れる可能性があるため、防水に対応しているものが望ましいです。

まとめ

NFCタグを使用すると、スマホで行う操作を簡単に書き込めて、かざすだけでその操作をできるようになります。日常的に普段行う操作を登録しておくと便利です。スマートリモコンやスマートプラグと併用すれば家電製品の操作もできるようになります。
NFCタグを上手に活用して、日常生活を便利にしていきましょう。

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