ふくおかフィナンシャルグループ新入行員研修レポート(1/2) みんなの銀行
こんにちは。デジタルバンク「みんなの銀行」の秋本です。2023年度新入行員として今年4月に入社し、現在はマーケティンググループに所属しています。この記事では、約3週間に渡って参加したふくおかフィナンシャルグループの新入行員研修についてレポートしていきます。
ふくおかフィナンシャルグループの新入行員研修って?
■ ふくおかフィナンシャルグループって?
新入行員研修研修について話を始める前に、ふくおかフィナンシャルグループについて簡単にご紹介します。ふくおかフィナンシャルグループは九州を主な営業基盤として展開する国内最大の広域展開型地域金融グループです。
グループの傘下には「福岡銀行」「熊本銀行」「十八親和銀行」「福岡中央銀行」という地域に根差した子銀行があります(経営統合により2023年10月1日付けで福岡中央銀行も傘下に入りました)。2021年、このふくおかフィナンシャルグループの新たな銀行として誕生したのが、日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」です。
■ 新入行員研修って?
2023年4月、ふくおかフィナンシャルグループでは全体で約350名の新卒行員を迎えました。配属となる銀行はそれぞれ異なりますが、入行直後には、グループ合同で行われる「新入行員研修」に全員が参加し、社会人としての基礎知識やグループ行員としての常識等を身に着けます。私自身、新卒採用の選考の過程で、みんなの銀行の選考を通じて自分なりに銀行のことを調べてきたつもりですが、それでも新入行員研修は驚きの連続でした。
「そもそもふくおかフィナンシャルグループとはどんなところ?」という話にはじまり、社会人としてのビジネスマナーや集団行動プログラム、その他にも“銀行らしい”研修……例えば、金融リテラシーの講義や基本的な銀行業務などなど。幅広い学びを得た17日間の研修内容についてお伝えしていきます!
研修1週目:「社会人としての基礎知識や常識」について
研修初日は、みんなの銀行の新入行員5名で研修会場に乗り込んだのですが、対して、本研修はグループ全体で約350名もの新入行員が参加しており……最初はその数に圧倒され、会場の隅に皆で固まっていました(笑)。
■ 社会人マナー
まずは全体を13の班に分けて、所属の班での自己紹介から始まりました。1週目は、社会人の基本となるマナーや金融業界で働く者として欠かせない(!?)経済系メディアの読み解き方、身に付けておくべき金融リテラシーに関する内容だったり、ダイバーシティやコンプライアンスについて理解を深めるための講義を受講しました。レクリエーションや集団行動プログラムを通じて少しずつ緊張もほぐれ、同期との仲を深める第一歩になったと思います。
研修2週目:「銀行業務と3つの心得」について
■ 銀行業務
2週目は、銀行業務や店頭営業のいろはなど本格的な講義が目白押しでした。特にFC(ファイナンシャル・コンサルタント)業務や融資業務、店頭営業に関する講義は「ザ・銀行!」を実感する講義で、最初は「銀行の中ではこんなことをしているんだ」と、まるで違う世界のことのように聞いていました(笑)。
■ 3つの心得
また途中、グループ人事担当役員による「これからお客様と向き合っていくための3つの心得」の講和を受講し、以下の大切さを学びました。
・全体を俯瞰する
・反対側から物事を見る
・マイノリティになってみる
これらのことは、銀行の業務にとどまらず、日常生活においても大切にすべき考え方だと思いました。現在、私はみんなの銀行のマーケティンググループに所属していますが、ここで学んだ「3つの心得」を意識して分析や企画を行い、世の中に「価値あるつながり。」を届けていきたいと考えています。
研修3週目:「配属店実習とプレゼン大会」について
■ 配属店実習
3週目に入ると、2日間の配属店実習が行われました。配属店実習とはそれぞれの配属先の銀行の支店に赴き、そこで先輩行員との顔合わせや実際の業務体験を行う、という毎年恒例の研修プログラムです。みんなの銀行の新入行員である私たち5名は、福岡・西中州にある本社オフィスに向かい、それぞれの配属先のグループで業務に従事しました。ここでの濃厚な2日間については、次回詳しくお伝えしたいと思います!
■ プレゼン大会
2日間の配属店実習が終了し、研修会場に戻ってからは「プレゼン大会」の準備にとりかかりました。実は今回のグループ新入行員研修では、最後に「10年後の金融ビジネスモデル、サービスを考える」をテーマにプレゼンを行う、というミッションが与えられていて(13班をさらにグループ分けした計約50グループ対抗で行います)、その中から選ばれた1グループは、なんとふくおかフィナンシャルグループの五島社長の前でプレゼンする権利を得られるのです!
私のグループでは、まず金融業界についてリサーチし、次に金融ビジネスが抱える課題を洗い出していきました。その上で「10年後の未来の傾向や技術の発達」を予測しながら新しいサービスについて企画を練っていきました。グループ内でのディスカッションでは、配属店実習で得られた視点を共有し合いながら進めることができ、発想することの難しさを感じながらも、楽しさとやりがいを感じることができました。
結果として私のグループは、五島社長の前でプレゼンするチャンスは逃してしまったのですが、他のグループによる多くのプレゼンを聞くことは勉強となり、貴重な機会になりました。五島社長の「お客さま一人ひとりに寄り沿って考えて」という言葉が強く印象に残っています。
研修最終週:「札勘電卓大会と送別会」について
■ 札勘電卓大会
最後の週には、ふくおかフィナンシャルグループ新入行員研修最大のイベントと呼ばれる「札勘電卓大会」が開催されました! 本大会では、銀行店舗業務に欠かせない基本的なスキル「札勘」と「電卓」のスピードを13班で競います。
銀行員が「紙幣を扇状に広げて紙幣を数えている姿」を、皆さんもどこかで見たことがあるのではないでしょうか? それがまさしく「札勘」です。一見簡単そうに見えますが、コツを掴むまで少し時間がかかり、班のみんなも苦戦していました。「電卓」も簡単そうに見えますが、銀行らしく桁数がかなり大きく(日常では使わないような桁数です)、これも正確に打つには練習が必要です。
私の班は、健闘むなしく13班中、6位……(笑)。札勘電卓大会では、同期との一体感を高めることができ、また、お札の質感や重みを実際に体感することで私たちは「お金を扱う職業」であることを再認識できました。
■ 送別会
研修最終日は、全17日の間、私たちをサポートしてくれた指導員の皆さんたちの送別会を行い、お世話になった感謝の気持ちをお伝えしました。同期との関係性も深めることができ、「それぞれの配属先でお互いに頑張ろう」と気持ちを新たにした瞬間でもあります。
終わりに
これから、私たちみんなの銀行の新入行員は「デジタルバンク」で働きます。デジタルネイティブ世代に向けてサービスを提供し、店舗を持たずアプリ内ですべてのサービスが完結するデジタルバンクは、同じふくおかフィナンシャルグループ傘下の子銀行と業務の内容が異なってきます。しかしデジタルバンクも「銀行」であることにはかわりありません。既存の銀行の仕組みをしっかり学び、そのレガシーを受け継いだ上で、デジタルならではの“新たな価値の提供”を実現していくことが大切です。
ふくおかフィナンシャルグループでは「あなたのいちばんに。」というブランドスローガンを掲げています。デジタルバンクはお客さまと行員が直接顔を合わせることはありませんが、全ての業務の向こう側には「お客さまがいること」を忘れてはいけない、ということを研修を通して学び得ました。
次回は、一緒に研修に参加したみんなの銀行新入行員5名で行った座談会の模様をお届けします。研修に参加しての率直な感想やどんな学びがあったかについてお伝えしていきたいと思います。
(執筆者: みんなの銀行)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。