海外旅行の通信手段にeSIMがオススメの理由 / Holafly(オラフライ)設定方法から現地の接続状況までレポート

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先日、韓国へ訪れる機会がありました。海外渡航で悩みの種のひとつと言えば、現地での通信手段。

携帯電話回線を利用するデータローミングや現地SIMカード、Wi-Fiを利用する海外用モバイルWi-Fiルーターなど選択肢は様々ですが、今回初めて海外用eSIMを利用してみたところ、「Holafly(オラフライ)」というサービスが非常に便利だったのでレビューします。

<便利だったポイント>
・オンラインでカンタン接続設定、出発前の空港や現地での手続き不要
・プリペイド式なので高額請求の心配ナシ
・一部のプランでテザリングに対応、他の端末にインターネット共有してお得に利用可能

eSIMとは

eSIMは物理的なSIMカードを利用せずにデータ通信を行うことができるデジタルのSIMです。

海外渡航時にオンラインで利用手続きすることができ、SIMカードの抜き差しやWi-Fiルーターの持ち運びなどが不要。手軽に渡航先のデータプランを利用することができます。

Holafly(オラフライ)を利用してみた

今回筆者が利用したのは、eSIMの販売をグローバルに展開し、累計100万人以上の旅行者に利用されているという「Holafly(オラフライ)」。スペイン発のサービスですが、ホームページは日本語にばっちり対応しており、日本円で支払いできるので安心です。

取り扱うeSIMは160以上の目的地に対応し、アジアや欧米など日本人に人気の観光地を幅広くカバーしています。

料金プランはプリペイド式で、例えば筆者が利用した「韓国向けeSIMデータ」は、8GB/30日間のプランで5900円。期間中フルに使っても毎日500MBまでデータを使用できる計算で、滞在が長期になるほどお得に利用することができちゃうワケですね。

国や地域によっては5日間からのプランを用意していたり、現在63か所でデータ無制限プランも提供していますよ。プリペイド式のため、データローミングによる高額請求の心配は無用。帰国後の請求におびえながら旅行するのは嫌ですよね。

なお、今回使用した「韓国向けeSIMデータ」のようにデータ容量の上限が決まったプランであればテザリングに対応しているので、家族や友人にインターネット共有したり、PCのインターネット接続にも活用することができます(データ無制限プランは全てテザリング非対応)。

いつも使用しているSIMカードは、緊急時用にスマホ内に保管しておけばOK。さらに6月からはヨーロッパ周遊、スペイン、イタリア、フランス、ドイツなどの一部地域向けに電話番号付帯サービスを開始しました。価格は従来と変更なく60分の通話が可能になったので、現地レストランの予約や緊急時、SMSの受信など、電話番号があることでより旅行が快適になるはずです。

対応端末をチェック

eSIMは、iOSであればiPhone XS以降のすべての機種に対応しており、AndroidでもeSIMに対応する端末の取り扱いが増えてきています。

Holafly がeSIMに対応する携帯端末の最新情報を公開しているので、利用する場合は事前にチェックしてみましょう。

eSIMの設定は超カンタン

実際に「韓国向けeSIMデータ」を購入して、手持ちのGoogle Pixelに設定してみました。

eSIMを購入すると、即座に購入完了メールが送られてきます。

端末の「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM+」→「SIM をダウンロードしますか?」を選択すると、二次元コードをスキャンするためのカメラが起動するので、メールに添付された二次元コードを読み取ります。

数秒でeSIMがインストールされ、出国前の手続きは完了。

渡航先へ到着後、購入したeSIMの通信回線とデータローミングを有効にして主回線に切り替えると、現地のデータプランをアクティベートすることができます。

設定の手順は機種によって微妙に異なるため、Holaflyが公開している機種別の詳しい設定方法を参照してみてください。

快適な通信環境を維持、旅行がより有意義に

韓国の仁川空港に到着後、さっそくeSIMの通信回線とデータローミングを有効にしてみました。

その場で通信速度を測ってみると、下り34.3 Mbps、上り9.71 Mbpsと、旅行中のモバイル端末利用としては十分すぎる高速通信を確保できていました。

そして何よりも手続きの手軽さに感動。以前に渡航先の空港で物理SIMカードを購入したことがあるのですが、慣れない海外の空港で店舗の場所を探したり、SIMカードの設定方法を調べたりするための通信回線が欲しい……という状況に陥ったことがありました。まさに本末転倒。

この日は入国審査に想定以上の時間がかかったものの、その後はスムーズに移動することができて予定していた高速鉄道の出発時刻に間に合うことができました。オンラインで発券した乗車券のQRコードをスマホで表示してGO!

滞在中はGoogleマップのナビゲーションを頼りに目的地へ移動したり、Google翻訳やGoogleレンズを活用して現地の人たちとコミュニケーションをとったり。

タイムリーにSNSを更新したり、飲食店やコンビニを検索したり、屋台で現金が必要になりATMの場所を調べたり、ポケモンGOを起動してみたり……通信環境において不自由することはありませんでした。

家族とLINEで連絡を取る際も、日本にいるのと変わらずにメッセージの送受信や通話が可能でしたよ。

最近ではフリーWi-Fiだけで何とかなっちゃう地域もあったりしますが、やはり安定した通信環境はいざという時に心強いし、何よりセキュリティ面でも安心ですよね。

テザリング接続したPCで容量の大きいデータをやり取りする場面でも、ロードが遅くてイライラすることはありませんでした。仕事での渡航の場合、データ容量8GBの設定はありがたいですね。

帰国後はインストールしたeSIMを削除するだけなので、モバイルWi-Fiルーターのようにレンタル品を返却する手間もかかりません。

これからの時期に海外旅行を控えている皆さんは、現地での通信手段にeSIMの利用、選択肢としてアリじゃないでしょうか。

Holafly(オラフライ)公式サイト:
https://esim.holafly.com/ja/

※情報は2023年7月末現在のものです。

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

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