ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2023年6月)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が6月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:えーちゃん食堂(目黒)
4月オープンの新店。店主の初代えーいちくんは東京NSC15期生。“中華そば えもと”の店長を経て、“まるえ中華そば”で朝ラーメンを提供していて、この度独立。朝ラーをやっていてそのまま昼まで営業するスタイル。
「チャーシューメン」を注文。
具はチャーシューたくさん、ネギ、青菜、メンマ、ノリ。麺は中太でいいコシ。
スープは動物+魚介でいい油感。ノスタルジック感溢れる一杯だがしっかりパワーもあって美味しい。チャーシューは部位が色々で味の入りもそれぞれで楽しい。全体的に東北のラーメンと東京ラーメンのハイブリッド的な一杯と感じた。
ど真ん中ストレートみたいなラーメンで気持ちの良いお店。
第4位:麺屋 音 人形町店(人形町)
北千住の人気店“音”の人形町店がオープン。
「濃厚煮干しそば」をいただく。
具はチャーシュー、メンマ、ノリ、ネギ、柚子皮。麺は細めのストレート麺。
煮干しの旨味をしっかり出しつつもエグみや苦味は完全にカット。ここに鶏白湯と野菜のポタージュで厚みを演出。さすがの美味しさ。
“音”が北千住にできた時も街に合う味だなぁと思ったものだが、人形町も同じ感想。こういうちょっと和な街に合う一杯。
第3位:らぁ麺 めだか堂(神田・三越前)
“支那そばや”プロデュースの新店。
店名の「めだか堂」は「麺」「ダシ」「カエシ」の頭文字をとったもの。ラーメンの基本要素であるこの3つにこだわるだけこだわり尽くした一杯を提供している。
看板のラーメンは「熟麹もろみ醤油らぁ麺」。今回は「醤油チャーシュー麺」を注文。
熊野地鶏と山水地鶏の旨味を凝縮したスープはこれぞ“支那そばや”なじんわりとした味わい。ここに合わせるカエシは木桶を使って熟成した生揚げ醤油にもろみや牡蠣エキスをプラス。麺は北海道美瑛産の小麦を使用した特注麺。
キレ勝負ではなく、あくまでじんわりとまとめた横綱相撲。柔らかくてしなやかな麺がスープをこれでもかと纏い、贅沢な味わいだ。
そしてなんといってもこのラーメンのポイントは“もろみ”だ。カエシに加えたもろみがほんのりと甘味を演出し、これが個性になっている。スープの底の方に雪のようにもろみが漂っているのが面白い。新感覚の美味しさだ。
歴史ある日本橋の街に現れた歴史と新しさを感じる一杯。
第2位:手打ち正麺 Hachimitsu 八光(大崎広小路・五反田)
4月オープンの話題店。大崎広小路駅から3分、五反田駅から5分の好立地で国道1号線沿い。
注文は「しなそば(醤油)」。味は醤油、白だしの2種類から選べる。
なんと注文を受けてから打ちたて切りたて茹でたてで提供する“七彩”のようなスタイル。店内は厨房広々で、席も広めでゆとりがある。
具はチャーシュー2種、ワンタン、メンマ、ネギ、三つ葉とデフォから超豪華。麺は極太ちぢれ。
スープは煮干、貝、鶏がメインで塩分は控えめ。ダシで食わせるタイプ。
まず麺が最高に旨い。モチモチ感と香りの高さは打ちたてならでは。具も豪華でそれぞれが美味しい。ワンタンのひき肉は超粗挽きで独特のブリブリ感が美味しい。
なんとこれで850円。素晴らしい一杯。圧倒的なコスパで間違いなくすぐに大行列店になりそう。この立地でこの安さでこのこだわり、クオリティ含めて脅威のお店。
第1位:ラーメン ひかり(光)(川越)
埼玉のつけ麺の横綱店“頑者”系列のお店。決してアクセスのいい場所ではないが、行列ができている。昼と夜でスープが変わり、昼は豚骨、夜は魚介豚骨スープとなる。今回は昼に訪問。
「ラーメン」をいただく。
背脂一杯のスープにチャーシュー、味玉、メンマ、ネギ、ノリ。麺は太めストレートの自家製麺。
ノスタルジックな味わいの背脂ラーメンだが、強めの醤油と甘めの背脂が最強マッチ。背脂は細かくて上質で、自慢の麺のパワーも素晴らしい。1枚ずつ炙ったチャーシューも香ばしくて柔らかくて絶品。
日本人のDNAに刺さりまくる極上の一杯。「さすが頑者!」と唸らされる横綱店だ。
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(執筆者: 井手隊長)
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