スープストックがネット反響にコメント発表「区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」
おいしいスープやカレーライスが楽しめる人気のファストフード『スープストックトーキョー』が、離乳食やキッズセットの提供を開始したところ、多くの人たちから賛否の声があがった。
ネット上に「スープストックは女の吉野家」との声も出る
離乳食やキッズセットの開始により、自分の居場所がなくなる、使いにくくなる、と思った人もいたようですが、皆さんはどう感じたでしょうか。なかには「スープストックは女の吉野家」と発言する人までいたようです。
ネットの反響に対してコメントを発表
そんな状況下で、スープストックトーキョーがネットの反響に対してコメントを発表。多くの人たちがスープストックトーキョーの気持ちに触れ、賛同しているようです。以下は、スープストックトーキョーが公開したコメントの全文です。
<離乳食提供開始の反響を受けまして>
「4月25日に開始した「離乳食後期の全店無料提供」の取り組みに対して、さまざまなお声をいただきました。お声を受けてからの発言を控えておりましたのは、私たちの存在意義について想いを巡らせ、考えを深めていたからです。改めまして、私たちがどのような想いでこの取り組みをはじめたのか、何を実現したいのかを私たちの言葉でお伝えしたいと思います」
「私たちスープストックトーキョーの企業理念は、「世の中の体温をあげる」です。スープという料理を通じて身体の体温をあげるだけではなく、心の体温をあげたい。そんな願いを一杯のスープに込めた事業を行っています。その理念のもと、さまざまな理由で食べることへの制約があったり、自由な食事がままならないという方々の助けになれればと「Soup for all!」という食のバリアフリーの取り組みを推進しています」
これまでの取り組みでは、
・グルテンフリーや、ベジタリアン対応スープの販売
・ハラル商品の開発(現在は終売しています)
・咀嚼が困難な方にも外食時のサポートができるよう、咀嚼配慮食サービスの開始
・コロナ禍での医療従事者への食事の無償提供
などを行ってきました
「今後は、病院食や介護食、減塩食、非常食などについても研究や開発を進めていく予定です。このたびの「離乳食後期の全店無料提供」は、この「Soup for all!」の取り組みのひとつであり、小さなお子様連れという理由で外食店での飲食をためらう方の助けになればと始めたものです。一部店舗で実施してきた取り組みでしたが、多くのお客様からご好評をいただき全国の店舗にて開始することにいたしました。実際にお越しいただいた際には、狭い店内ではサービスが行き届かずご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、心を込めてお迎えさせていただきます。どうぞ気兼ねなくご利用ください」
「最後になりますが、今回の反響について、改めて私たちの姿勢をお伝えいたします。私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。私たちは、私たちのスープやサービスに価値を見出していただけるすべての方々の体温をあげていきたいと心から願っています。皆さまからのご意見を受け止めつつ、これからも変わらずひとりひとりのお客様を大切にしていきます。世の中の環境の変化が激しい中、社会が抱える課題もさまざまです。それらを私たちがすべて解決できるとは思っていません。でも、小さくてもできることもあるとまじめに思っています。ひとつひとつですが、これからも「Soup for all!」の取り組みを続けていきます。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。株式会社スープストックトーキョー一同」
「ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」
スープストックトーキョーの「私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません」というコメントが心に強く響きます。
居心地の良さを改めて実感
筆者も以前からスープストックトーキョーでたまに食事をしていましたが、ネットでの話題後、改めて話題のカレーライスを食べに行き、その居心地の良さを改めて実感しました。誰にとっても快適でおいしい場所を目指そうとしているスープストックトーキョー。皆さんはどうお思いでしょうか。
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。