黒沢清監督、伊藤潤二氏が鶴田法男監督作『戦慄のリンク』を語る 「現代のホラー映画の一つのお手本のよう」[ホラー通信]

Jホラーの基盤となる「ほんとにあった怖い話」シリーズを手掛け、“Jホラーの父”とも呼ばれる鶴田法男監督の最新作『戦慄のリンク』。昨年12月23日に劇場公開され、現在も一部劇場で上映中。本作の有料配信が2月24日から3月23日の期間限定で各配信サービスで行われている。

これを記念し、映画公開時に実施されたトークショーのダイジェスト動画が公開された。トークショーには『CURE』『回路』の黒沢清監督、ホラー漫画家の伊藤潤二氏が登壇し、鶴田監督とともに本作について語り合った。公開された映像は、サクッと観られる3分の超ダイジェスト版と、もう少し踏み込んだ話も聞くことができる12分のダイジェスト版とがある。

黒沢清監督は、本作について「現代のホラー映画の一つのお手本のよう」「救うところは救って突き放すところは充分突き放す。このリズムに乗っていくのがホラー映画の醍醐味」と称賛。鶴田監督は、黒沢監督から投げかけられた質問に答える形で、「幽霊を描いてはいけない」という制約の中で本作の“幽霊”らしき存在をいかにして生み出したのかを明かしている。

また、伊藤氏は本作を「非常に期待して観たけれど期待に違わぬ傑作」「何気ない不安を煽るような演出が秀逸」と評し、自身が魅了されたシーンについて語っている。鶴田監督はそれを受け、“Jホラー”という言葉が生まれる以前に“心霊写真テイストホラー”と称されていた時代を振り返りながら、今作に散りばめられたトリックアート的な恐怖演出の裏側を語っている。

映像ではこの他にも様々なエピソードが語られているので、本編と併せてじっくりご堪能あれ。

超ダイジェスト動画(3分)、ダイジェスト動画(12分)

動画

<超ダイジェスト動画(3分)>

<ダイジェスト動画(12分)>

『戦慄のリンク』
名古屋「シネマスコーレ」2023年3月4日(土)~ 初日(18:25回)舞台挨拶あり(登壇:鶴田法男監督)
池袋 「新文芸坐」2023年3月9日(木)19:00回 1回のみ上映、舞台挨拶あり(登壇:鶴田法男監督)

【期間限定有料配信(プレミアムVOD)】
https://lnk.to/S-Link
期間:2023年2月24日~3月23日

©伊梨大盛传奇影业有限公司

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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