3年ぶりにフル開催されたIFA 2022とは|気になる新製品8つを紹介

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IFAが、数年ぶりに開催されることになりました。1924年に第一回が行われた歴史あるショーで、今では業界関係の来場者数が10万人にも上ります。どのような新製品が扱われているのでしょうか。

IFAとは欧州最大規模の家電見本市

IFAとは、「Internationale Funkausstellung(国際コンシューマ・エレクトロニクスショー)」のことです。家電製品に関する世界規模の展示会であり、一般家庭を対象に開催されます。ドイツのベルリンで開催されるこの見本市は、欧州最大の規模であり、世界中が注目しています。IFAは近年コロナ禍の影響で、2020年は一般開放されず、翌年には開催自体が中止となりました。そんな中今年は9月2日から5日間、約3年ぶりとなるフルスケールでの開催となり、より注目を集めたのです。日本からはパナソニックなどの企業が参加しました。

気になる新製品の一部を独断で8つ紹介

2022年のIFAは、参加企業・団体が1,100を超えます。最先端技術が結集した非常に注目度の高い製品が目白押しですが、中でも気になる新製品、驚かされた新製品の一部を、独断でご紹介しましょう。現在日本では未発売、今後も発売予定のない製品も含まれます。

脅威の「曲げられるテレビ」

まずは「曲げられるテレビ」こと、LGの42型有機ELテレビ「LG OLED Flex」です。PCにもゲーミングにも対応しており、その驚異的な特徴は「曲がる」ことです。湾曲した画面が、平面画面では体験できない没入感をもたらします。曲率の角度調整や平面への戻し方、画面の高低差調節も、リモコン1つで可能です。また、人物・照明などの映り込みを軽減する反射防止も、さらに没入感を高める要因となっています。これらは機能のわずか一部に過ぎず、他にも興味深い機能が多彩です。こちらは、まもなく2023年1月に日本でも発売予定です。

折りたためるPCという新ジャンル

次にLenovoのPC「ThinkPad X1 Fold 16.3型」と、ASUSのPC「Zenbook 17 Fold OLED (UX9702)」です。どちらも「折りたためるPC」という新ジャンルですが、実は日本では既に発売されています。ThinkPadは長時間バッテリーのうえに、わずか1.26kgという持ち運びに便利な重量です。画面を縦置きにしたり、閉じたりした状態でも、12型のサイズで使用できます。しかし、ThinkPad X1 Fold 16.3型は2022年12月現在、販売休止中となっています。Zenbookは、タッチディスプレイでありながら、キーボードを使用することにより、ノートパソコンやデスクトップとしても使えます。画面はマルチスクリーンで、分割もできます。ヒンジテストを30,000回も実施済みのため、耐久性も抜群です。

プロジェクターに迫る超大型テレビ

次のLGの97型有機ELテレビ「97G2」は、まるで「プロジェクターのような超大型テレビ」です。有機ELテレビで、100インチほどの大きさのものは、ありませんでした。大画面が必要な場合、これまではプロジェクターに頼るしかなかったのです。97G2は、有機ELテレビの薄さはそのままに、世界初といえる大画面を誇っているのです。4Kという綺麗な解像度と、大きさを兼ね備えたテレビとして、非常に実用的です。しかし、このシリーズがこれまで販売されなかったところを見ると、今後も日本での販売は難しいかもしれません。

シンプルな発想のメガネ型ディスプレイ

次は、Lenovoのメガネ型ディスプレイ「Lenovo Glasses T1」です。Levonoは既に、ARグラスを法人向けに出していました。しかし今回のポケットにも入る、持ち運び可能なT1は、プライベートとして動画を楽しむ、シンプルな目的となっています。機能としては、ブルーライトなどの抑制機能により、目にかかる負担を軽減します。また、視力矯正にも対応しており、処方されたレンズに対応した「レンズフレーム」が付属しています。さらに、高品質のスピーカーがつるに付いています。ハイブリッドワークにおける、公共スペースでの情報漏洩を防ぐことも可能です。日本での販売予定は現在ありません。

光る!音楽が流れる!パーティー仕様の冷蔵庫

次はLGの冷蔵庫「MoodUP」です。「パーティー仕様」であるこの冷蔵庫は、上下のLEDパネルが点灯します。点灯色は上部で22色、下部で19色から選べます。種類が豊富なため、選ぶのが難しい場合には、「Season」「Place」「Mood」「Pop」といった、テーマに沿ったカラーを選びましょう。Bluetoothも使えます。内蔵されたスピーカーで、音楽をかけることも可能です。こちらは、日本での現在販売予定はありません。

猫の運動不足が解消できる?

次は、The Little Catの猫用室内運動器具「キャットホイール」です。猫の狩猟本能を刺激することにより、室内であっても運動を促すことができます。猫の運動を誘導するLEDが搭載されており、アプリで個体データや運動量を、管理できます。日本へメーカーの進出が決まっており、近々買えるようになるかもしれません。

首にかけるアレルギー対策

最後に「首にかけるアレルギー対策」Respirayのウェアラブルデバイス「Respiray Wear A+」です。首にかけるだけで、アレルギーへの対策ができてしまう、非常に画期的なアイテムです。対象は埃・動物・花粉などで、フィルターが高速でアレルギー物質を濾過し、息を吸う口や鼻周辺の空気を綺麗にします。誰もが持てるようになれば、日常生活を制限されている人にも、活動の幅を広げる兆しになるでしょう。

探せば出会える斬新な新製品

コロナでの開催不可から数年を経て、ようやくIFAが今年も行われたということは、世界の最先端技術が、また動き出したということです。すぐに実用化されてもよい製品や、ユニークなものまで揃っているこの展示会で、今回紹介したものはごく一部です。まだまだ紹介し切れていない斬新な商品が、山ほどあります。探していけば、自身のニーズに合った新製品に出会えるでしょう。

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