冷凍食品は解凍不要で調理可能!パナソニックが「スチームオーブンレンジ ビストロ」の新モデルを発売
2006年の誕生以来、累計販売台数300万台(2022年3月末時点)を超えた、パナソニックの「スチームオーブンレンジビストロ」。新たな機能を搭載した新モデル「NE-UBS10A」が今年8月から発売が開始された。9月6日にはメディア向け発表会が実施され、現代のライフスタイルに適した機能が紹介された。
“温め”だけでなく、“調理器”としての機能も兼ね備えた「ビストロ」。これ1台で「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」といった調理が可能だ。2006年にはグリル皿調理、2017年にはワンボウル調理など、日常の食事作りにさらに役立つ機能が登場。16代目となる「NE-UBS10A」には、新機能として「冷凍食品の簡単調理」や下段を使った「蒸し焼きメニュー」が搭載された。
コロナ禍により外食の機会が激減したことは周知の事実だが、毎日3食の食事づくりによる「疲労」と「時間貧乏」という問題が生じている。そんな中、脚光を浴びているのが、簡単に調理できる冷凍食品だ。味の素冷凍食品が独自に調査したところ、冷凍餃子カテゴリー市場規模(金額ベース)は直近5年間で約1.3倍に拡大したという。
この日は「NE-UBS10A」を用いた、冷凍餃子の調理デモが行われた。作り方は至って簡単だ。ヒートグリル皿に、冷凍庫から出したままの冷凍餃子を並べ、「冷凍ぎょうざ」メニューをセレクト。スタートボタンを押して、およそ20分待つだけで焼き上がる。
自動で火加減をコントロールするので、誰でも失敗することなく調理できるのは大きな魅力だろう。特筆すべきは、フライパンと違って蓋を被せたり水を入れる手間がないこと。何かと火加減が難しい餃子だが、披露された餃子の焼き目はパリッと香ばしく、思わず食欲もそそられる。
特許技術「ヒートグリル皿」を使った、焼きうどんのデモも披露された。オーブン庫内の設計を見直したことにより、電波効率は従来品の約1.6倍を実現。また下段のグリル調理が可能となったため、焼きうどんや焼きそば、ピラフなどかさばりがちなメニューも作ることができる。
焼きうどんを作る場合、グリル皿にカットした肉や野菜を並べ、その上に冷凍うどんをのせて一気に加熱。取り出した後に、調味料を全体にかけ、混ぜ合わせれば完成だ。忙しい合間でもビストロまかせで4人分が一度にできるのは、忙しい現代人にとっては重宝することだろう。
食材と調味料を耐熱ボウルに入れるだけで作れる「ワンボウル調理」に新メニューとして「エスニック」が追加された。「鶏肉のバジル炒め(タイ風)」「牛肉と豆の煮込み(トルコ風)」「野菜キーマカレー(インド風)」「ビーフシチュー(ベトナム風)」と専門店で提供されるような料理がラインナップ。エスニックは同社が行った調査で「ふだんあまり作らないが自宅で作ってみたい料理ジャンル」の1位であっただけに、多くの反響を呼びそうだ。
さらにスチームとヒーターを活用した「食器清潔コース」が新搭載。洗った後の食器や弁当箱の除菌が可能となるため、このご時世にはうれしい機能といえるだろう。
「Kitchen Pocket」アプリとIoT連携した機能も引き続き搭載。材料やジャンルをクリックするだけでメニューが提案されるなど、年々機能は充実しており、ダウンロード数も増加中だ。今年6月からは“伝説の家政婦”として人気のタサン志麻さんが監修したレシピも配信している。
9月9日にはタサン志麻さんによる、ビストロを使ったオリジナルレシピが公開。その調理風景はインスタグラムライブで配信された。
普段からビストロを愛用しているという志麻さんだが、「使いやすさ」が購入の決め手だったとのこと。また「食材への火の通り方にムラがなく、しっとりした仕上がりになる。ビストロに触らない日はないくらいです」と話した。
この日披露されたのは「チーズチキンカツレツ」と「レモンカルボナーラ」の2品。カツレツは下ごしらえした鶏肉をグリル皿に並べ、上段で約11分加熱。まるで油で揚げたかのような香ばしさが印象的であった。レモンカルボナーラは、半分に折ったスパゲッティや水、具材をボウルに入れて、庫内に置き、専用コースをセレクト。取り出した後に卵黄や生クリームなどと混ぜ合わせれば出来上がりだ。どちらも鍋やフライパン不使用とは思えないほど、本格的なクオリティであった。
「暑い日にこそオーブンは大活躍。火と格闘しなくて良いので、忙しいお母さん方にはぜひ活用してほしいですね」と志麻さん。オーブン料理と聞くと、何かとハードルが高そうだが、グリル皿に食材を入れるだけで完成するビストロがあれば、毎日の食卓がより豊かになるに違いない。
なお、新モデル「NE-UBS10A」の市場価格は16万円前後、「NE-BS9A」は13万5千円前後、「NE-BS8A」は9万1千円前後を想定している。
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