映画『バスケットケース』日本限定Tシャツが「ホラー秘宝まつり」で販売 ヘネンロッター監督よりファンへのメッセージ到着[ホラー通信]
観客参加型の映画祭「夏のホラー秘宝まつり2022」が4都市7劇場で8月12日より開催。本映画祭で上映されるカルト映画『バスケットケース』(82)の日本限定オリジナルTシャツが販売されることが決定した。これに際し、監督・脚本を手掛けたフランク・ヘネンロッターより、ファンに向けた熱烈な長文メッセージが到着している。
『バスケットケース』は、手術で切り離されたシャム双生児、弟のデュアンと異形の兄ベリアルを描いた物語。ヘネンロッター監督からのメッセージ(記事末に全文掲載)では、本人にとっても予想外のヒットとなった『バスケットケース』公開当時の思い出を振り返っており、今回のTシャツのデザインに採用されている、同作の新聞広告についても触れている。また、ファンに向けて「Tシャツを手に入れて“ホラー秘宝まつり”に来ていき、この奇々怪々な双子を祝ってくれると嬉しい」と、作品への愛を滲ませた。
「夏のホラー秘宝まつり2022」では、本作のほか、ルチオ・フルチやマリオ・バーヴァの監督作品などを上映。また、ゲストを招いたトークイベントの開催も予定されている。詳細は公式サイトでご確認を。
「夏のホラー秘宝まつり2022」公式サイト
http://horror-hiho.com/
<映画『バスケットケース』日本限定オリジナル T シャツ>
購入方法:ヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか、上映劇場にて順次販売
サイズ:S,M,L,XL
価格:3,500 円(税込)
フランク・ヘネンロッター監督からのメッセージ
『バスケットケース』がアメリカで最初に公開されたとき、劇場で見たい場合は、深夜に見なければなりませんでした。大抵、メインストリームではないものを見たくてしょうがないと思う観客たちと一緒に。真夜中に映画を見に行くのは目新しいことではありませんでした。しばし、小さなインディペンデントの劇場は、さまざまなエクスプロイテーション映画やホラー、アンダーグラウンド映画のミッドナイト上映のスケジュールを組んだりしていました。しかし、60年代後半から70年代初頭にかけて、ニューヨークのほんの一握りの劇場がイベントとして「ミッドナイトムービー」を世に広めていきました。
エルジン・シアター(私のお気に入りの劇場の1つ、現在はバレエ団の本拠地)でアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『エル・トポ』から始まって、ジョン・ウォーターズ監督の『ピンク・フラミンゴ』を上映しました。ウェイバリーシアターは、非常に短い劇場公開の後、オリジナルの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を上映し始めました。そして劇場公開で大ゴケした『ロッキー・ホラー・ショー』や同じくデヴィッド・リンチ監督の『イレイザーヘッド』が上映されました。すべて主流からかなり外れた内容の映画ばかり。ミッドナイト上映の成功によってこれらの作品はすべて「カルト・クラシックス」になりました。
1982年にウェイバリーで公開し、2年間に渡って毎週金曜日と土曜日の真夜中に上映された『バスケットケース』も含みます。そして、2周年を祝うために、マクドナルドはデュアンがホテルの部屋でエルマーに食べさせたハンバーガーを無償で提供してくれました。――え、ちょっと待って! 何? マクドナルド???!!! そう、マクドナルドです。『バスケットケース』の配給会社であるアナリシス・フィルムズがウェイバリーの真向かいにあるマクドナルドと契約をして、その広告は1983年4月12日の『ヴィレッジ・ヴォイス』に掲載されたのです。そしてその広告が今、キングレコードが販売するTシャツに取り上げられています!
願わくは、映画(バスケットケース)のファンたちがこのTシャツを手に入れて、2022年夏のホラー秘宝祭りに着て行き、デュアンと彼のとっても奇々怪々な双子を祝ってくれると嬉しいです。
フランク・ヘネンロッター/『バスケットケース』の監督・脚本
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。