色鮮やかな初夏の熱海。神秘的な夜の來宮神社、ジャカランダの花
こんにちは、歴史大好きモデルの加治まやです!
夏の気配を感じつつも、過ごしやすい気候が続いている今日この頃。みなさんいかがお過ごしですか? 私は相も変わらず都内の神社仏閣巡りに勤しんでいます。神社の木々や花々もどんどん色づき景色もカラフルになってきて、ついカメラを構えることが多くなりました。美しい色に囲まれるとおのずと元気になってしまう単純な私です(笑)。
とはいっても、都会で自然溢れるスポットに出合うのはなかなか難しいもの。街中を離れ、カラフルな自然を満喫したい! というわけで、東京からも気軽に行ける静岡県の熱海へ、初夏の自然からパワーをいただく旅に出たいと思います。
東京駅
特急「踊り子」に乗っていざ熱海へ
JR東京駅から特急「踊り子」に乗ってJR熱海駅まで約1時間半の旅路。踊り子といえば、列車名の由来になった『伊豆の踊子』? はたまた、村下孝蔵?(伝わりづらい……?)
川端康成の『伊豆の踊子』は初めて読んだ純文学で、当時大学生の私には、何故そうなるのー!? という展開の連続でちんぷんかんぷんだったんだけれど、大人になってから読んだら全く違う感想になるのかな?
そんなことを考えつつ都会から郊外へ、郊外から自然溢れる風景へと変化してゆく車窓を眺めていたら、あっという間に熱海駅に到着。改札は出ずに伊東線に乗り換えて2分ほどでお隣のJR来宮駅!
ここから徒歩で10分ほど、坂道を下っていくと最初の目的地「湯前(ゆぜん)神社」が見えてきた。
湯前神社
温泉が湧く!? 歴史たっぷりの湯前神社
木々に囲まれた、見るからに古そうな石鳥居は、江戸時代中期に熱海へ湯治に来た久留米藩主・有馬頼徸(ありまよりゆき)が寄進したもの。熱海市の指定文化財になっています。有馬頼徸はたびたび熱海を訪れていたようで、歴史好きにとっても胸熱!
そしてびっくりなのが境内の手水舎。なんとただの水ではなく温泉! 触ってみるとアチッ、となって中々の高温です。
それというのもこの周辺は、熱海温泉の始まりともいわれている地。なるほど、湯前神社の名称にも納得!
湯前神社から坂道を少し下ると「大湯間歇泉」という温泉が湧き出る場所があり、本当に源泉だったんだ! とわくわくさせてくれる。周りには薬師如来の石仏や、初代駐日英国公使ラザフォード・オールコックのレリーフなど歴史的な造形物がたくさんで、テンションもどんどんアガる!
さてさて、熱海の歴史に触れてアガったところで、次はパワースポットへ運気をアゲに行こ!
と、その前に腹ごしらえも大事だよね。
cafe kinowa 季の環
身体に嬉しい、野菜たっぷりヘルシーランチ
湯前神社から来宮駅を越えて10分ほど歩くと見えてきたのが「cafe kinowa 季の環」。
こちらで地域のオーガニック野菜にこだわったヘルシープレート(税込1,672円)をいただきますよ。見た目がカラフルで楽しい。
ひとつひとつの野菜の味が楽しめて、身体にいい事してるぅって感じ! ご飯も雑穀入りなのがグッドです。
旅行の時ってついつい炭水化物ドーン! なメニューが増えがちなので、野菜中心の食事は本当に嬉しい。そして、このカフェにはさらに嬉しいものが。
それがテラスの足湯。緑に囲まれながら足湯もできるなんて贅沢〜! 天気がいい日はテラスでペットとご飯を食べられるのも素敵ポイント。
それでは、お腹も心もいっぱいになったところで今日のメイン、「來宮(きのみや)神社」へ行きましょう!
來宮神社
樹齢2,100年の御神木からパワーをいただく!
季の環から徒歩2分ほどの場所に見えてきたのは來宮神社の赤い鳥居。
竹林が奥まで続いていて、なんだか吸い込まれてしまいそう。
この神社のパワースポットは何といっても御神木であるこの大楠。アニメに出てきそうなこの巨木は樹齢なんと2,100年超という古いもの。23.9メートルもあるという幹の周りを1周すると、寿命が1年延びる伝説や、願い事が叶う伝説があるといわれていて、多くのご利益があるそう。私は、3周はしたかな!(笑)
神社には、お洒落なカフェが4つも併設されてるの。とても天気が良かったので私は外にある「茶寮 五色の杜」でお茶をいただきましたよ。
お団子を自分で焼くスタイルが楽しい!
自然に囲まれた茶寮で癒やされているうちに日が暮れてきたと思ったら……
境内がライトアップされてびっくり。夜の神社って神秘的だね。
日暮れの來宮神社の楽しみも味わえて大満足。そろそろホテルへと思っていたら、あるポスターが目に飛び込んできました。
熱海梅園
思いがけず、たくさんの蛍を観賞
それがこちらのイベントのポスター。ほたる観賞の夕べ??(※) 蛍なんて、東京育ちの私は1〜2匹しか見たことない。
※編集部注:例年6月初旬に開催される蛍の観賞イベント。熱海梅園内の初川清流に3月に放流したゲンジボタルが5月下旬から6月に成虫となり美しい光を放つ
調べてみると來宮神社からこのイベントが催されている「熱海梅園」までは徒歩15分ほど。しかも無料! 行くしかないでしょ!! 少し坂道を登るけど、それもいい運動です。
梅園を流れる小川に沿って暗がりを歩いて行くと、そこには信じられないくらいたくさんの蛍が!! まさか熱海で蛍が見られるとは思ってなかったので感動もひとしおだったよ。
感動を胸に抱えたまま来宮駅から熱海駅へもどり、宿泊予定のホテルへ。本当にいい夜だったな。
熱海駅周辺
街中の色とりどりな花で元気になっちゃう
2日目は、早起きして熱海駅周辺を散策してみることに。熱海駅から10分ほどの海沿いでジャカランダフェスティバル(※)なるイベントをやっているということで行ってみた。ところでジャカランダって何だ?
正解はこちらのお花のことでした。ポルトガルから贈られた2本の木がいまでは100本以上にもなっているんだって。あとから花が頭に落ちるとしあわせが訪れるといわれていると知って、落ちるの待ってればよかった~と後悔。
※編集部注:「ジャカランダフェスティバル」は例年6月に開催されるイベント。期間中は遊歩道でジャカランダのライトアップも楽しめる
ここから徒歩10分ほどの糸川遊歩道にも色とりどりのブーゲンビリアが咲きみだれていたよ。
カラフルなお花をたくさん見られて朝から元気一杯だー!!
漁師家 大次郎丸
港町で海鮮ランチ
さて、熱海駅に戻ったら、昨日も利用した伊東線に乗り込み下田駅方面へ。
着いたのは、網代駅!
昔から港町として栄えただけあって駅名標にもお魚が。これはランチも期待できるかも!
網代駅から徒歩で5分ほど。訪れたのは「漁師家 大次郎丸」さん。
ヅケにした地魚を使った「漁師丼(税込1,650円)」を注文。この日の魚は、カンパチ、アジ、ホウボウ! 同じ白身魚なのにそれぞれ味が違って、漁港の町ならではの魚の楽しみ方を発見した気がしました。
とにかく全部プリプリで卵黄と絡んだタレが美味で最高でした。セットのあら汁もダシがこれでもかというくらい出ていて美味しく、全部ペロリ。ご馳走様でした!!
和田木神社
旅の最後は地元の神社にご挨拶
お魚が美味しすぎて少しばかり食べすぎてしまったので、網代の町を散策しつつ、最後は地元の神社にご挨拶に。急な坂に息を切らせながら、網代の鎮守「和田木神社」へ。
地元の方から愛される神社で、和田木神社例大祭では、厄年の青年たちがお神輿を担ぐんだって。
ここからの景色も雄大で心が洗われるな。
帰りは網代駅から特急「踊り子」に乗って東京へ。ダイナミックレールパックのプランだと、行きの降車駅と、帰りに乗車駅を別々に設定できるから、色々と観光できて便利!
たくさんの自然と神社を回ってパワーをフルチャージできた旅でした。
東京駅
掲載情報は2021年9月14日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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