藤岡みなみ|思い立ったが壁紙吉日【思い立ったがDIY吉日】vol.54
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くも愉快な世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は壁紙の張り替えについて!
藤岡みなみ
タレント、エッセイスト。タイムトラベル専門書店 utouto店主。縄文時代と四川料理が好き。やってみたがり。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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思い立ったが壁紙吉日
季節ごとに壁の色を変えてもいいかも。
なんかもう違うな……と思っていた。以前自分で塗った書斎の壁の色のことだ。一面真っ黄色にしたあと、乾くと黒板のようになる塗料を四角く塗っていた。はじめのうちは気に入っていたが、チョークの粉が飛び散るので黒板は書斎に向いておらず、ほとんど使うことがなかった。メインが黄色というチョイスも今となっては謎だ。ファミレスのキッズスペースにしか見えない。
ある日、友人がおしゃれな雑貨店の画像を見せてくれた。壁に掛かっていた時計を紹介したかったらしいのだが、私が「壁の色がかっこいい」と伝えると、彼女は「グレーの壁紙は何飾っても映えるよね〜」と言った。なぬ?グレーの壁紙って、何飾っても映えるの?本当だな?友人の何気ない一言でエンジンがかかり、翌日にはネットで注文した壁紙が届いていた。
ヘラで空気を抜く作業が好き。
元来、ずぼらで大ざっぱ、面倒くさがりの私だが、こうしたい!という衝動さえあればその三重苦を乗り越えることができる。「グレーの壁は何飾っても映える」とブツブツ呟きながら、集中して一気に作業を終わらせた。最近の壁紙、進んでるなあ。綺麗に剥がせるから賃貸でも問題なさそうだし、つなぎ目も全く気にならない。つくづく思うのは、なんで前回、直接塗ったんだろ、ということだった。貼るタイプのほうが圧倒的に簡単だしやり直しがきく。
かくして、何飾っても映えるグレー部屋が完成した。花、OK。デジタル機器、OK。大満足だ。飽きっぽい上に忘れっぽいタイプなのでまたこの先、なんでグレーにしたんだっけ?とか思う可能性もあるが、そしたらまた変えればいいのだ。家で過ごす時間も増えがちな今日、壁の色を変えることでの心機一転感がより大きい。心機七転くらいある。なんかちがったな〜と思っても七転び八起き。これからも軽率に壁の色を変えていこう。
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