地上走行でリアリティを追求!『地上航行模型 戦艦大和』
タカラトミーは、赤外線リモコンで操作できる地上走行型の戦艦模型『地上航行模型 戦艦大和』を9月30日に発売します。9月16日と17日に東京・都立産業貿易センター 台東館で開催された、おもちゃの見本市『2009東日本玩具見本市』で初めて生産モデルが展示され、走行デモなどが実演されました。全国の模型店や電気量販店で販売され、価格は2万3100円(税込み)です。
『地上航行模型 戦艦大和』は、1/700スケールモデルとして精巧な作りながら、地上走行により動作のリアリティも追及している製品。「通常、動きとディテールは相反するが、それをないようにしよう」(タカラトミー新規事業本部 ホビーグループ ホビーマーケティングチームの竹矢吉孝氏)とこだわって開発されました。各所から資料を集めた「最新の考証」(同氏)と胸を張ります。
前進・後進や旋回の動作ができるのはもちろんのこと、主砲と副砲が前部と後部で別々に旋回できるうえ、主砲は仰角もコントロールできます。コントローラーには汽笛や警告のほか主砲発射、射撃砲の効果音を再生するスイッチがあり、操作時の臨場感はバツグンです。
水上に浮かべる模型でなく、地上走行させることで、動作の再現性が高まりました。前進は「微速」「原速」「強速」の3速で、実際の戦艦のノット数(最高27ノット=秒間2cm)を元にスケールされています。前進時や旋回時には舵が利くまでに数秒のタイムラグを発生させ、停止時には慣性により、止まるまでに数秒かかるというこだわりよう。さらに、旋回時には外側に3°船体が傾き、遠心力を再現しています。
これら細かい走行動作を実現しているのが、船底の後部に取り付けられたインホイールモーターの駆動輪。駆動輪はターンテーブルで回転します。細かい配慮として注目できるのが、電源をオフにした後に再度電源を入れると、舵(駆動輪の角度)がニュートラルの位置に自動で調整されること。これにより、電源をオンにしたらまっすぐ前進させることができます。
この製品のもうひとつの特徴は『自動航行モード』。戦艦大和が昭和20年4月7日に撃沈されるまでの最後の航路を、約10分間に短縮してプログラム走行で再現します。ここまでのこだわりは、おもちゃメーカーのタカラトミーの印象を一新するもので、同社の本気を感じさせます。
製品はプラモデル同様、部品をランナーから切り離して組み立てますが、部品は彩色済みなので塗装は必要ありません。別売りの『ディテールアップパーツセット』を装着すると、高角砲が可動するなど、さらにディテールを再現できます。ほかにも別売りのオプションとして、広島県呉市の工場地帯を再現したセット、海面を再現したシート、ポンツーン(船橋)のセットなどを販売するとのこと。周辺商品も含め、開発陣の思い入れとアツさを感じるこの製品。おもちゃマニアもプラモデルマニアも要注目です。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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