潜伏している村を出る決断をした元勇者に難題が…… 人間の女の子になれることを喜ぶ魔王の娘マンガの暗黒騎士が親バカ感

『ガンガンONLINE』(SQUARE ENIX)の『死霊術師のお手伝い』(作画:はま先生)や『ニーナはパパを暗殺したい』(作画:キトラ先生)の原作を担当している島崎無印先生(@shimazakikazumi)が、Twitterで更新中のマンガ『うちの魔王が天使でつらい』。第12話では、人間にその存在が知れてしまった魔王の娘のヴァイネッタ姫を、元勇者で暗黒騎士のジェイドが隠れていた辺境の村を離れる決断をする……というストーリーになっています。

※参考記事 「ぐうかわ」「昇天しそう」 マンガ『うちの魔王が天使でつらい』の暗黒騎士が魔王少女を育てる理由が胸アツだった
https://getnews.jp/archives/2672712 [リンク]

「村を出る…?」と長に伝えたジェイド。「はい。王国軍の狙いは魔王である姫様。我々がここに留まっては村の皆に迷惑をかけることになりますし、なにより姫様が危険です」と理由を示しますが、「そりゃまあ、もっともな判断だと思うけんど、二人ともその格好のままうろちょろする気かい?」と訊かれます。

「今や大陸の大変は人間が支配してるからねー。見るからに魔人族とわかる格好はまずいんでねえの」との指摘に「確かに…でもどうすれば」となるジェイド。長の「東の森になじみの魔女が住んどる。魔人族が人間に化けられる魔法を使えるはずよ」との言葉に、「人間に!?」と聞くヴィネッタ姫。それを見て「さすがにそれは…魔王の娘にとって屈辱では…?」と心配しますが……。

「余が人間の女の子になるの?」とぱああと表情を明るくしたヴィネッタ姫に、「あ…なんかすんごい喜んでる」と思い、「魔王を継ぐ者としての重圧にぞっと耐えてきたのだろうな」と慮り、そのいじらしさに「街に行ったらなんでも買ってあげよう」と決意します。ただし、「あれ?ところでもともと人間の俺はどうなるんだ…?」となるのでした。

「『ファイナルファンタジー』シリーズが大好きなのですが、特に『FF9』は“命”をテーマにその儚さと強さを描いた大傑作だと思っています」という島崎先生が描くファンタジー。「この物語では、一応人間が敵ということになっていますが、敵であるから悪であるとは限らないというのは常に意識するようにしています」といいます。

ヴィネッタ姫について、今回も「尊い」「天使」という声が上がっていましたが、ジェイドの方は元勇者だけに鎧を脱いだとしたなら「それこそ大変なことになる」という想像や「ひと波乱ありそう」といった感想が上がっていました。島崎先生が「4ページごとのスローペースの更新であるにも関わらず、毎回多くの方に楽しんでいただけて嬉しい限りです」という『うちの魔王が天使でつらい』。ジェイドの幼馴染が勇者になるなどの新展開もあり、今後も要チェックです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/shimazakikazumi [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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