ジャパンハーベスト代表が「食と農をつなぐアワード2025」消費・安全局長賞を受賞


岡山県加賀郡吉備中央町にあるジャパンハーベストの代表・成田賢一氏は、「食と農をつなぐアワード2025」で「消費・安全局長賞」を受賞した。個人としては全国で唯一の受賞になる。

食品アクセス確保の実現や食品ロス削減などを高く評価


食と農をつなぐアワード2025は、農林水産省が主催する賞。ジャパンハーベストの代表・成田賢一氏が受賞したのは、「食品アクセスの確保部門」で、消費・安全局長賞だ。

選定理由は、個人で移動スーパーとフードバンクの両事業を運営し、食品アクセスの確保を実現したこと。また、地域のこどもや家庭・高齢者などに対する食支援活動を通じ、食品ロス削減と地域福祉の推進に寄与した点も高く評価された。

2013年から食品ロスの削減と食料支援活動を展開

大阪・関西万博にて8カ国のパビリオンから食品ロスとなった食品を受け取った

代表の成田氏は、2006年から吉備中央町で妻が運営する飲食店の経営に参画した。地域との関わりを深める中で、2013年から高齢者の買い物支援を目的に、移動スーパーを開始。利用者の多くが農家の高齢者であったことから、つくりすぎた季節の果物や野菜を受け取る機会が増加。こうした地域のつながりがきっかけとなり、2018年3月に任意団体「フードシェアリングジャパン」を設立し、食品ロスの削減と、その活用による食料支援活動を開始した。

2020年には4か国12か所のフードバンクを視察。英国で普及している公共冷蔵庫(コミュニティ・フリッジ)の仕組みを日本に導入した。翌2021年に特定非営利活動法人ジャパンハーベストとして法人化。さらに2022年には、オーストラリア最大の食品支援団体であるOzHarvest(オーズハーベスト)と連携協定を締結した。

その後、広島県や香川県での活動も開始。岡山のみならず、大阪府や兵庫県の支援団体やこども食堂にも食料を提供している。大阪・関西万博においては、8か国のパビリオンと協働し、食品ロスとなった食料約4トンを回収した。

現在も、代表自らが運転する黄色いハイエース「ジャパンハーベスト号」で、フードレスキューの運営を通じ、岡山・広島・香川を中心に生活困窮家庭やひとり親世帯などへの支援を継続している。

今後は持続可能な食の循環モデル構築を目指す


受賞に際し、成田氏は次のようにコメントしている。

「このたびの受賞は、私ひとりの力ではなく、食品を提供してくださる企業の皆さま、ジャパンハーベストのメンバーの皆さま、そして食を必要としているご家庭の皆さんへとつなぐ各支援団体と共に築いた成果です。誰もが“食にアクセスできる社会”を実現するために、これからも歩みを止めず活動を続け、食から私たちの国のより良い国づくりに貢献してまいります」

また今後の展望として、受賞を契機に企業や自治体との連携を強化し、地方と都市をつなぐ「持続可能な食の循環モデル」の構築を進めていきたいという。

ジャパンハーベストHP:https://www.japanharvest.or.jp
大阪・関西万博での取組詳細:
https://note.com/rupert_pupkin/n/neccc57e3140d?sub_rt=share_pb

(淺野 陽介)

The post ジャパンハーベスト代表が「食と農をつなぐアワード2025」消費・安全局長賞を受賞 first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS – 流行情報&トレンドニュースサイト.

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. ジャパンハーベスト代表が「食と農をつなぐアワード2025」消費・安全局長賞を受賞
ストレートプレス

ストレートプレス

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。

ウェブサイト: http://straightpress.jp

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。