『鬼滅の刃』大ヒットで湧き上がる芸能人声優不要論 なんで「棒読み」芸能人が起用されるの?

『鬼滅の刃』大ヒットで湧き上がる芸能人声優不要論 なんで「棒読み」芸能人が起用されるの?

 

11月2日、『鬼滅の刃』公式Twitterにて、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開17日間で観客動員1189万超え、興行収入157億万円超えたなどと大ヒットを報告するツイートがありました。

これは、2008年公開『崖の上のポニョ』の155億円を超えて歴代10位の興行成績、その勢いは衰えを知らず記録を更新し続けているようです。

一方でネットでは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のキャスティングがアニメ版と同じ声優陣のまま、大ヒットしたことを称賛する声があがっています。

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というのも、アニメ映画や洋画の吹き替えに、本職の声優ではない芸能人をキャスティングする事に対して疑問を抱いていた人が多かったようで

「芸能人の棒読みを聞くよりはええよな」

「宣伝のために起用するんやろうけど、有名な洋画とかで使う意味はわからんわな」

「有名人の声優起用もよりによって俳優としての演技も微妙な若手にやらせるからな」

「最近はもうこういう作品のちょいゲストじゃなくて、ハナから芸能人主役で作るのが主流になっているよな」

といった声が噴出、さらに

「芸能人を出演させているワンピース映画がバカみたいじゃん」

「前回のワンピースの映画みたいに、ユースケ・サンタマリアとか山里みたいな客を呼べそうにない微妙な芸能人を呼ぶのはどうかと思うな」

「鬼滅さんありがとう。これでジブリが間違いが証明されたよ」

「宮崎駿の言う素人ぽさと、実際の素人風な演技は全く違うんだよなあ。宮崎駿のは基本声優素人で下手なだけ」

などの過去の芸能人を起用した映画を批判するコメントがあがっていました。

事実、『スタジオジブリ』のアニメ映画では、プロデュサーの鈴木敏夫氏が声優に芸能人をキャスティングする傾向が多いのですが、これは、テレビで映画の宣伝がされやすくなり、必然的に広告費が浮くという目論見があると言われています。

しかし、過去には、劇場版アニメ映画に芸能人をキャスティングし炎上騒動となったケースもあります。

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1998年から現在まで放送が続く、アメリカ史上・最長寿アニメ『ザ・シンプソンズ』は、日本でも声優陣が吹き替えし、TVシリーズが放送され人気アニメとなっています。

しかし、その劇場版『ザ・シンプソンズ MOVIE』(2007年12月公開)では、主人公クラスのキャスティングが芸能人に変更され、主人公のホーマーを所ジョージ、その妻マージを和田アキ子、主人公の息子バートをロンドンブーツ1号2号の田村淳が演じることが決定。このキャスティング変更に対し、アニメファンや各界の著名人からの批判の声もあがり、ネットでは、TVシリーズ声優の復活を求める3000人を超す署名が集まる炎上騒動となりました。

もし、『鬼滅の刃』劇場版でもキャスティング変更していたら、大騒動となっていたでしょう。

芸能人のアテレコがなくとも、大ヒットし社会現象を巻き起こした『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。そのモンスター作品具合に改めて驚かされてしまいます。<文中敬称略>(文◎デューク・テルゴ)

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