趣味を満喫するセカンドリビングとカイエンが収まるガレージ【EDGE HOUSE】

趣味を満喫するセカンドリビングとカイエンが収まるガレージ【EDGE HOUSE】 ポルシェカイエン

仲間とのひとときを楽しむための場所

映画館のスクリーンに映し出された『イージー・ライダー』は、多感な少年の心を一瞬でつかんだ。

以降、Kさんはアメリカンカルチャーに憧れるようになり、いつかはハーレーを、ガレージハウスのあるライフスタイルを、と胸に抱くようになった。

都心で暮らしていた頃はなかなか叶わなかったが、約3年前に念願のガレージハウスを海の近くに建てた。

65歳を過ぎた今でも、週末はサーフボードを抱えて、歩いて海へ向かう。

長い年月の中で、モノづくりの趣味も増えた。

釣り竿、ルアー、カスタムナイフ、カヌー……ログハウス作りではテレビ番組に出演した経験もある。

「人が人を呼び、いろんな達人と巡り合え、一流のモノづくりの技を教えてもらえました」

こうした仲間の中から、今も一緒にサーフィンを楽しむ友人がたくさんできたという。

だから1階は、そんな気のおけない友を迎えるゲストハウスにしたい。

愛車はどこからでも眺められ、ハーレーはセカンドリビングにも入れたい。

そんな数多のリクエストは、設計を担当したフリーダムアーキテクツデザインの川西隆広さんと田村優美さんの2人によって、素材感と塩害対策を両立させながらカタチにしていった。

ガレージ裏には、海から上がった体を洗うシャワールームと、サーフボードを置く収納が用意された。

「もう65歳を越えたからね、楽しめるうちに楽しんでおかないと」

そう、このガレージハウスは、念願を叶えた記念碑ではなく、これからの人生を謳歌するための布石にすぎないのだ。

ポルシェカイエン ポルシェカイエン

施主の希望:いくつもの要望を融合して週末が楽しみになるガレージに

ガレージから1階リビングへハーレーが入れられるようにしたい、家のどこからでも愛車が眺められるようにしたい、中庭でバーベキューがしたいなど、たくさん要望を出しましたが、設計担当の川西さんと田村さんが上手くまとめてくれました。おかげで今でも週末が楽しみだと思える、そんなガレージハウスになりました。

建築家のこだわり:ハイグレードな空間を目指して素材とディテールにこだわる

Kさんは多趣味な方ですが、ラフではなくスマートでハイグレードな生活空間にしようと考えました。1階にあるセカンドリビングの床のタイルも、半端な一片が出ないよう、見た目が美しくなるように目地割りを行い、中庭からも愛車が美しく映えるようガレージのライティングを工夫。ステンレス階段のディテールにもこだわりました。

ポルシェカイエン ポルシェカイエン ポルシェカイエン

■主要用途:専用住宅

■構造:木造軸組構法

■敷地面積:247.06㎡

■建築面積:124.42㎡

■延床面積:193.13㎡

■設計・監理:フリーダムアーキテクツデザイン

■TEL:0120-489-175

※カーセンサーEDGE 2020年8月号(2020年6月27日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています

文/籠島康弘、写真/フリーダムアーキテクツデザイン

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