【神奈川県藤沢市】市民ポータルサイト「ふじまど」に注目!デジタル市役所で住民の利便性向上など図る
セールスフォース・ジャパンは、藤沢市がSalesforceを活用して2024年度に藤沢市市民ポータルサイト「ふじまど」を構築したことを発表した。
「ふじまど」の概要
「ふじまど」はオンライン申請やオンライン予約、情報発信など、住民一人ひとりに対してデジタルサービスを提供する包括的な機能を有している。
具体的には、新規で住民ID(名称:ふじさわID)を作成する機能、オンライン申請・予約を行い自身の申請・予約情報を確認する機能、疑問解決プラットフォームへURL遷移する機能などだ。
また、職員向けの機能として、申請・予約を受け付けるための手続き・説明画面を作成する機能、申請・予約情報を管理する機能、指定した住民に対してメッセージを作成して通知する機能などを搭載している。
「ふじまど」構築の背景・経緯
藤沢市では、住民の利便性の向上、自治体事務の効率化を図り、新たな価値の創造に繋げていけるよう、「行政のデジタル化(デジタル市役所)」と「都市のデジタル化」を推進すべく、2022年に「藤沢市DX推進計画」を策定した。
同市が挙げている重点項目は、デジタル市役所を示す「デジタルプラットフォームの構築」。2023年10月には、市民ポータルサイト「ふじまど」の一部として、疑問解決プラットフォームの導入を実施し、他の行政サービスの波及・拡大を狙っていた。
そして、2024年4月、デロイト トーマツ コンサルティングの支援のもと、藤沢市はSalesforce Platformを活用して、デジタル市役所の根幹を為すデジタルプラットフォームの構築を開始。2024年10月に「ふじまど」を公開し、「ふじさわID」と「子育てプラットフォーム」の運用をスタートした。
共通IDとして利用できる「ふじさわID」
「ふじさわID」は、xID(クロスアイディ)社のマイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを活用しており、各プラットフォーム間での共通IDとして利用可能だ。
例えば、「ふじさわID」で特別保育予約システムへログインし、一時預かり事業、病児・病後児保育事業、休日保育事業の予約や空き状況の確認などが手軽に行える。また、1月からは、公共施設の抽選申込・予約・利用料支払ができる公共施設予約システムとの連携も可能となった。
さらに、1月中には、障がい者サポートページのリリースも予定しており、障がいのある人向けの福祉サービスの検索、障がい者手帳の登録および相談の申し込み・予約が「ふじさわID」でできるようになる。
今後の予定
「ふじまど」においては、現時点で妊娠・出産・子育て関係を中心に、申請手続きや各種来庁の予約手続きなど、オンライン上で利用できる手続きの順次拡大を予定。例えば、妊娠出産期の一連の手続きについては、市民の利用導線に合わせて、次の手続きが忘れずに実施されるような仕組みを構築していく。
また、「ふじさわID」は、様々なシステムと連携し、「ふじまど」を中心に「ふじさわID」一つで、様々なシステムへのログイン・利用ができるようになる予定だ。
こうして藤沢市は、あらゆるサービスの入り口を「ふじまど」に集約し、「無駄な来庁をしない(どこでも)」「市民一人ひとりのニーズに合わせた情報を配信する(ピッタリ)」「手続きが一度ですむ(簡単)」を基本コンセプトとした、唯一無二のサービスの提供に向けて「挑戦し続けるまち」を目指す。
そしてセールスフォース・ジャパンは、この活動を継続して支援していくとしている。
住民の利便性の向上、自治体事務の効率化を実現する「ふじまど」の今後にも注目したい。
藤沢市のプレスリリース:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/dxs/202501release.html
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(Higuchi)
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