プライム・ビデオも再生できる『Echo Show』やAlexa対応『Fire TV Stick 4K』などAlexaデバイス新製品と関連トピックをアップデート Amazonが記者説明会を開催
Amazonは9月21日にスマートスピーカー『Amazon Echo』シリーズ4製品を、10月3日には音声アシスタント『Amazon Alexa』に対応したメディアストリーミング端末『Fire TV Stick 4K』を相次いで発表しました。これら新製品の紹介やデモと、『Alexa』関連の最新のトピックを紹介する記者説明会が10月11日に開催されました。
『Echo』シリーズ4製品を紹介
スマートスピーカーで音楽を楽しむユーザー向けに機能を強化しているのが『Echo Dot』。高音が明瞭になったり、従来と比べて70%大きな音量を出せるようになったとのこと。3.5mmステレオジャックで既に自宅にあるスピーカーを接続し、音声操作できるようにする使い方も提案しています。『Echo Dot』は10月30日に出荷を開始し、価格は5980円(税込み)。
スマートホーム用途に機能を強化しているのが『Echo Plus』。ZigBee規格に対応したスマートホーム機器であれば、他のスマートホームハブやアプリを利用することなく音声操作で機器の接続が可能。温度センサーを搭載し、「気温が20℃以下になったら暖房器具をONにする」というような定型アクションを設定できます。『Echo Plus』は10月30日に出荷を開始し、価格は1万7980円(税込み)。
『Echo』シリーズ用のオーディオコンポーネントとして新たにラインアップに追加されたのが『Echo Sub』。2台の『Echo』デバイスを左右のチャンネルに分け、サブウーファーとして組み合わせると2.1チャンネルのステレオサラウンド環境を作ることができます。会場で実際に音を聴いてみましたが、パワフルな低音が響きつつも、高音やボーカルの音がきれいに聞こえるのが印象に残りました。『Echo Sub』は10月30日に出荷を開始し、価格は1万5980円(税込み)。
10.1インチディスプレイを搭載し、今回の第2世代が国内には初登場となる『Echo Show』は、2インチのデュアル・ネオジムドライバー、パッシブ・バス・ラジエーター、Dolbyプロセッシングの搭載により、1台でもいい音が大音量で再生できるスマートスピーカー。実際に音を聴いてみると迫力のサウンドが楽しめることから、タブレットというよりスマートスピーカーに近い製品なのだと実感します。『Echo Plus』同様、ZigBee対応のスマートホームハブ機能も搭載。
これで映画を見たら楽しめそう……ということで、気になっていた『Amazon プライム・ビデオ』への対応を確認してみました。「アレクサ、プライム・ビデオを再生して」と話しかけてみたところ、「プライム・ビデオはこちらです」という反応が。表示されたメニュー画面からタッチ操作でコンテンツを選んで再生できました。
Echo ShowはAmazon プライム・ビデオが再生可能。今は対応していないEcho Spotも、追って対応する予定とのこと pic.twitter.com/NJQK5qgUCS
— 宮原俊介@getnews.jp (@shnskm) 2018年10月11日
https://twitter.com/shnskm/status/1050315137385545729
確認したところ、出荷時点で『Amazon プライム・ビデオ』には対応するとのこと。円形の小型スクリーンを搭載する『Echo Spot』は現在『Amazon プライム・ビデオ』に対応していませんが、こちらも追って対応するそうです。
このほか、『Echo Show』はウェブブラウザ―も搭載。『Silk』か『Firefox』でウェブサイトを閲覧することができます。
『Echo Show』は12月12日に出荷を開始。価格は2万7980円(税込み)です。
Alexa対応の『Fire TV Stick 4K』をデモ
この日は『Echo』シリーズだけでなく、『FireTV Stick 4K』についても説明とデモを実施。最大60fpsの4K Ultra HDコンテンツとHDR10+、今後配信を予定しているDolby Visionに対応した高機能モデルですが、『Alexa』への対応も大きなトピックです。
標準で付属する音声認識リモコンに「アレクサ、アニメを見せて」など話しかけることで、音声によるコンテンツの検索や操作が可能に。音楽やニュース、天気予報を聴く『Alexa』の一般的な機能、ユーザーが追加する『Alexa』スキルが利用可能。
リモコンのマイクボタンを押しながら話しかけると、『Echo』デバイスに呼び掛けたとき点灯するライトリングのように、青いラインがテレビ画面上に表示されます。説明会では「AIのハピネスかけて」と呼びかけ、歌詞表示付きの楽曲再生を実演。「30秒早送りして」など、音声によるコンテンツの操作も実演されました。
『FireTV Stick 4K』は12月12日に出荷を開始。価格は6980円(税込み)です。
『Alexa』関連のトピックをアップデート
新製品の発表に前後して発表された『Alexa』関連のトピックもアップデートされました。『Echo』シリーズでは、オーディオブック配信サービスの『Audible』に対応を開始。これまでも『Kindle』本の読み上げに対応していましたが、プロのナレーターや俳優が朗読するボイスブックなどの音声コンテンツを再生できるようになりました。
AV機器への対応というトピックも。ソニー『ブラビア』、東芝『レグザ』などのAV機器を音声操作できるAlexaスキルが10月9日から提供されています。現在対応しているのはこのほか『スマート家電今トーラー用スマートホーム』『ピクセラテレビ』『MF Light』『MusicCast スマートホーム』の計6製品。『LinkJapan eHome』にも近日対応を予定しています。
あるスキルからほかのスキルの機能を呼び出せる『Skill Connections』が利用可能に。キヤノンとエプソンのプリンターでプリントアウトするスキルが、国内だけでなくグローバルに提供されています。
Amazon Payによるスキル上での決済機能も大きなトピック。『出前館』などのスキルで注文した際、音声操作だけで決済まで完了することができます。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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