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ウォーレン・バフェットに学ぶ、自己啓発書の使い方(本しゃぶり)

ウォーレン・バフェットに学ぶ、自己啓発書の使い方

今回は骨しゃぶりさんのブログ『本しゃぶり』からご寄稿いただきました。

ウォーレン・バフェットに学ぶ、自己啓発書の使い方(本しゃぶり)

経験は本屋で買うことができる。
しかし、それを自分のものにできるかは、読んだ後の行動しだいだ。
その秘訣をウォーレン・バフェットから学ぶ。

Warren Buffett in 2010

By USA White House – https://www.whitehouse.gov/photos-and-video/video/2011/02/16/2010-presidential-medal-freedom-recipient-warren-buffett, Public Domain.

バフェットが出会った本

ウォーレン・バフェットは成功者である。株式投資によって財産を増やし続け、長者番付フォーブズ400では1986年の5位以来、毎年ベスト10に入り続けている※1。現在の総資産額は840億ドル(約8兆9000億円)で3位だ※2。

今でこそ「オマハの賢人」と称される彼だが、最初から完璧だったわけではない。バフェットは子供の頃から多くの本を読んでいた。様々な本から先人の知恵を吸収していった結果、今のバフェットがある。そして、中でも特別な一冊となったのが、デール・カーネギーの『人を動かす』であった。

「人を動かす 新装版」1999年10月31日 『amazon.co.jp』
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100513/

ご存知、自己啓発書の元祖とも称され、80年以上経った現在でも売れ続ける超ロングセラーである。

人付き合いの苦手だったバフェットにとって、この本はまさしくバイブルとなった。そして書かれたルールを自分のものにしたことで、彼のセールスマンとしての才能は開花したのである。

いかにしてバフェットは『人を動かす』の中身を自分のものにしたのか、その一部始終を紹介したい。

疑惑と検証

この本を読んだバフェットがまず行ったのは、本の内容が正しいかどうか検証することだった。

まだ10歳にもなっていないバフェットがこの本を出会った時、彼は世界の真理を見つけた気がした。社交下手なバフェットにとって、ただその通りに動けばいいというシステムは、彼が必要としていたものだったからだ。しかしそれは内容が正しければ、の話である。バフェットは根拠となる数字を求める少年であった。

バフェットは子供の頃に賛美歌の作曲者の寿命を調べたことがある。信心深い人は信仰によって何か得するべきだと思い、平均より寿命が長いはずだと考えたからだった。しかし結果は平均と変わらなかった。数字から神の恵みを感じることができなかったので、バフェットは信仰に疑いを持つようになる。

Domenico Tintoretto

Domenico Tintoretto [Public domain], via Wikimedia Commons

そんなバフェットが『人を動かす』を検証しようと考えたのは、当然の流れである。バフェットはA/Bテストを行った。デール・カーネギーの原則に従った場合と反した場合で、人々の反応がどのように変わるかを観察し、記録をつけたのだ。

結果は明白だった。ルールが有効であることを数字は示していたのである。

そこでバフェットはルールに従うことにした。

持続する意志

「ルールを読むだけでは何にもならない。ルール通りに生きなければならない」
バフェットはデール・カーネギーのこの言葉に従った。

多くの人にとって自己啓発書が役に立たないのは、その本が間違っているからではない。本に書いてある通りに行動しないからである。やらなければ、はじまらない。

その点、バフェットはその他大勢と違った。彼はやると言ったらやる男であり、一度決めたルールを貫き通す性分である。それは初めて商売をした時からそうだった。

6歳の頃、バフェットはチューインガムを売り歩いていた。ある時バージニア・マクーブリーという女性が、ガムをバラ売りしてくれと言ってきた。バフェットは断った。バラ売りはしない、5枚入りのパック売りのみだ、と。彼女に1枚だけ売ってしまうと、残り4枚もバラ売りしなくてはいけなくなる。そんなリスクは冒すべきではない。バフェット少年は相手が大人であろうとも、自分のルールを貫き通した

ガム

Neysa McMein [Public domain], via Wikimedia Commons

この持続する意志こそがバフェットの強みである。デール・カーネギーのルールにバフェットは従おうと努力した。簡単なことではない。時にはルールから逸脱してしまうこともある。そうなると人間関係が上手くいかなくなることを体感した。だからまた基本に立ち返ってルールに従う。

努力の結果、バフェットは人を動かすルールを自分のものとした。そしてバフェットは獲得した能力をフル活用する。

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