韓国がユネスコに申請した韓国版『ねぶた祭り』 実は「歴史が無い」「日帝残滓」などと言われていた

青森の伝統ある『ねぶた祭り』が韓国に模倣され、韓国発祥の『燃灯会(燃灯祭のこと)』としてユネスコに登録されそうだと、インターネット上で騒ぎとなっている。

ことの発端は、3月30日に行われた韓国文化財庁の発表。それによると、韓国の代表的な伝統文化遺産として『キムチ文化とキムチ』『燃灯会』をユネスコ人類無形遺産に、李舜臣(イ・スンシン)将軍の『乱中日記』『セマウル運動記録物』を世界記録遺産に申請したという。

このうち『燃灯会』は、新羅時代から伝わる仏教のお祭りで、現在は毎年ソウルで大規模な燃灯行列が行われている。最近、韓国の重要無形文化財に指定されたことから、今回の申請にこぎつけた。だが、問題なのはその中身だ。『ねぶた祭り』といえば大型の灯籠が有名だが、韓国の『燃灯会』でも最近は『ねぶた祭り』をまねたような大型の灯籠が登場する。過去に青森が韓国でねぶたの製造方法を教えたこともあり、インターネット上では『燃灯会』は『ねぶた祭り』をパクったものだとの意見が圧倒的だ。

そもそも、『燃灯会』がなぜ最近になって韓国の重要無形文化財に指定されたのか。そのことにも注目すべきかもしれない。韓国メディアによると、『燃灯会』はなかなか国の重要無形文化財に指定されなかった。なぜなら韓国はキリスト教徒が多い国。キリスト教側は、「燃灯会に伝統はない」「燃灯行列は日帝残滓(ざんし)」などと主張し、無形文化財指定に反対した。そのため、文化財庁は伝統再現および考証不足を理由に指定を見送っていた。

このように韓国内でも意見が分かれている『燃灯会』。文化財庁は、『燃灯会』には歴史があり、現在も大規模な祭りとして燃灯行列が行われるなどと説明するが…。「燃灯行列」が日帝残滓で、燃灯行列に登場する「大型の灯籠」がねぶた祭りから伝わったものだとしたら、果たしてユネスコに登録される可能性は本当にあるのだろうか。

画像:燃灯会公式サイトから引用

※この記事は、ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。[リンク]

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