全身詩人・吉増剛造の50年の創作を振り返る、『声ノマ 全身詩人、吉増剛造展』開催中
サヌカイトを口にくわえる吉増剛造 2015 年 Photo: Kioku Keizo
日本を代表する詩人・吉増剛造による『声ノマ 全身詩人、吉増剛造展』が、竹橋・東京国立近代美術館にて8月7日まで開催されている。
朗読パフォーマンスや映像作品、写真、オブジェなど様々な作品を手掛け、77歳の現在も止まらず変化し続ける、日本を代表する詩人のひとり吉増剛造。
その約50年におよぶどん欲な創作活動を紹介する本展では、東日本大震災以降書き続けている長編詩〈怪物君〉と題されたドローイングのような直筆原稿数百枚のほか、映像、写真、オブジェ、吉増の日記、ライフワークとして自身の声などを録音しているカセットテープなどを展示。
さらに吉増が影響を受けた中上健次、吉本隆明、ジョン・ケージの原稿、吉増が2006年から手掛けているロードムービー「gozoCiné」、大野一雄とコラボレーションしたパフォーマンスの映像なども紹介される。
会期中には多数の関連イベントも開催されており、今後、佐々木中との対談や、伊藤憲監督作、吉増剛造主演映画「島ノ唄」の上映などが行なわれる。
「詩人」の枠を飛び越えた、吉増ならではの多様性あふれる形態で、聴覚、触覚をも刺激する体感できる展覧会で、言葉の持つ力と豊かさを体験したい。
〈怪物君〉を制作する吉増剛造 2015 年 Photo: Kioku Keizo
『声ノマ 全身詩人、吉増剛造展』
2016年6月7日(火)~8月7日(日)
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
時間:10:00~17:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月18日は開館)、7月19日
料金:一般1,000円 大学生500円
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
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