『PeopleHub』で直観的にツナがっちゃう!『Windows Phone』の女子人気度って?
2011年8月23日、auスマートフォンの新ラインナップとしてWindows Phone 7.5搭載『Windows Phone IS12T』の発売・販売開始が発表されました。
これに伴って行われたイベントは「People Hubによる、ガジェット女子のスマートコミュニケーション」。8月23日、24日に渡って行われたこのイベント、一体どんな内容だったのか、リポートをお届けしたいと思います。
※ちなみに、8月23日のイベントの様子はこちらの記事でご覧いただけます。
関連リンク
ついに国内発売!だけど Windows Phone は嫁に持たすな!
https://getnews.jp/archives/137553
今回のイベントの司会進行はスマートフォン事情に詳しいITジャーナリストの松村太郎さん。iPhoneやスマートフォンに関する著書も多く手掛けています。
さて、ゲストスピーカーとして登壇したのは、ITやガジェット、ソーシャルメディアに詳しい女性ばかり。
三橋ゆか里さん(IT系フリーライター)
鎌田麻三子さん(ループス・コミュニケーションズ ディレクター)
千葉雅美さん(ナレッジネットワーク)
河邉未央さん(WWDジャパン広告企画部)
それぞれが「ガジェットにも興味はある」という立場はもちろんのこと、「女子目線で触れた『WindowsPhone』搭載機はどうだったか」――その印象を中心に、トークセッションを行いました。
今のスマホとソシメに困った!?
まず最初のトークテーマは、「今のスマホとソシメに困った」というもの。ちなみにソシメとは、ソーシャルメディアの略語です。
ソーシャルメディアもスマートフォンも、今や「あって当たり前」の存在になりつつあります。だからこそ気になる「困った」ポイントを各々に挙げていただきました。
最初に挙げられたのは、アプリに関する点。三橋さんや鎌田さんが挙げたのはこんなポイントでした。
「アプリがバラバラ、その都度立ち上げるというのは面倒くさい」(三橋)
「さまざまなソーシャルメディアにおいていろいろなアプリが登場しているものの、多機能すぎるがゆえに使いにくい場面がある」(鎌田)
これってつまり、端末そのもののの性能は上がっているのだけれども、ユーザーインターフェースの向上とは別、ということでもあったりします。さらに象徴的なのは、アパレル業界にも近しい河邉さんのこんな意見。
「ギャル5人と(笑)旅行に行った際に、写真を撮りあうのだけれども、共有が思ったよりもしづらい」
「結局最終的には帰国してからデスクトップ端末に集約して、facebookにアップロードしたという思い出があります。facebook上で共有しようね、ということにはなっていたのですが、(facebookを)使えない子たちは、自分ではできない。」
「(その子たちは)今まで使っているスマートフォンですら、facebookにアップする方法がわからなかったんですよ」
ガジェット慣れしている人はともかく、ガジェットに慣れていない、言わば「フツーのOLさん」だったりした場合、これってよくあることなのかも。
「じゃあ、この(『Windows Phone IS12T』の)端末自体ってどうですか」と松村さん。
「うーん、、、重いとか?そういうのですか。Windows Phone(『Windows Phone IS12T』)は軽いですよね!女の子にとっては、既存のスマートフォンって(操作が)両手じゃないとダメなんですけど、これ(『Windows Phone IS12T』)とかだと、片手でもいいですもんね。」(三橋)
この、「軽さ」については一同が大きな共感を得ていたようです。今回のイベントセッションの始まる20分前、一般来場者のテーブルにも『Windows Phone IS12T』が用意されていたのですが、各テーブルからも「あ。軽い!」という声が漏れていました。
トークの中で千葉さんは「(スマートフォンを落として)一度割ってるんですよね(笑)」と告白。
「それって(前の機種が)手になじんでないってことですかね?(笑)」(松村)
「これ(IS12Tは)、すごく手にフィットするな、とは思いました。」(千葉)
事実、記者が『Windows Phone IS12T』に触れた印象はかなり薄く、軽かったです。既存のスマートフォンよりも一回り小さい印象で、これなら女性の手にはちょうどなじみやすいサイズだろうな、という実感も確かにありました。
ソーシャルメディアで、友達と気軽におしゃべりしたい
今回のゲストスピーカーの皆さんは、比較的ソーシャルメディアには近い人ばかりでした。それでも、やはり人によって環境や使い方には差があるようです。
「実家の友達だと、固定電話かFAXばかり」だけれども「Skype、facebookチャット、MSN Messenger、hotmail、などその時に生まれたコミュニケーションツールを使っている」という鎌田さん。
一方千葉さんは「震災以降、うちの母親でさえ、Skypeとかtwitterとか使い始めました。仕事の関係上、(インターンシップの)学生さんとはfacebookでつながりやすいですね」と語る。
学生にとってfacebookは、学内のPCからもアクセスしやすい分、私たちの想像以上に浸透しているという話も挙がりました。
また、TVの影響力が強い地方に至っては、『mixi』などよりも、TVCMが強い『GREE』や、ニュースなどで名前が出ている『twitter』のほうが一般的に認知されている、というエピソードも。
「ツイッタラッター」と「タンブレラー」って?
また、興味深いのはITやSNSにおける空気感の変化です。たとえばファッション業界側から見た“ITの浸透”については、こんな興味深い話もありました。
河邉:「私、orkut(Google製SNS)とか、SNSは2002年ごろから使っていたんです。けれども“IT”って、なんていうか、アキバ的なスメル(におい)がしてたんですよね(一同笑)。でも最近は、“知的なイメージ”とか、そういうのがあります。きっかけは、iPhoneだったとは思いますが。」
松村:「レディガガさんとかは、タンブラーつかったりしてますよね。ブティックなんかがtwitterで人を集めたりする……そういう感じで(ファッション業界との)クロスするのはトレンドなんでしょうかね。」
河邉:「ニューヨークでは、今「ツイッタラッター」と「タンブレラー」と呼ばれる人たちがものすごくキャッチ―だ、という話があるんです。 「ツイッタラッター」というのは、1万人以上(のフォロワー)を抱える“おしゃれ女子”のことなんです。「タンブレラー」の本来の意味は「タンブラー依存のひどい人」という意味らしいんですけど、 タンブラー使いまくってる女の子、という意味で使われていました。
そういう子たちの風貌がまた、かわいいんですよ。オシャレで新作ばかり着ていて。そういう(IT系なかわいい)女子が世界的に増えてるんじゃないかな。」
このように、“女子界隈”でのソーシャルネットワークは私たちの想像以上に浸透しているんだな、ということがうかがえました。
『People Hub』が示す“ユーザー本位のインターフェース”
これらの話を踏まえたうえで、松村さんは『Windows Phone』を取り出し、代表的な機能である『People Hub』について説明を始めました。
『People Hub』は、あちこちに散らばっているSNSの情報やメールアドレスを「人」の単位で、まとめた機能です。
たとえば、TwitterはTwitterアプリ、mixiやfacebookはブラウザ、メールは電話帳?それとも付属のソフトでしょうか――いままでソフトやアプリごとに分けられていた各サービスの情報をユーザー別に振り分けてくれるのが『People Hub』なのです。
同様に、『ME』というアプリについては、自分に対する通知だけを抜き出してくれる機能。自分に関するソーシャルメディア上の動きが一覧できるようになっているので、非常に便利です。こちらもいろいろなアプリを立ち上げる必要は無くなっています。
「アドレスが(集約されているのが)すごく便利だな、って思いました」(千葉)
「人を基軸にしていろいろな連絡先がひもづいているから新鮮だったというのはありますね。人の情報を探しに行く入り口を一つに集約してくれるので、(その人に関する情報を)探すのがめんどくさくないんですよね」(鎌田)
当たり前に使える『Office』がじんわり便利
もはや、業務だけでもなく個人の日常でも当たり前となった感のある『Office』。司会の松村さんも「結婚式の出欠表なんかもExcelで作ったりしますよね」と語る。
『Windows Phone』では、『Word』『Excel』をはじめとした『Office』ファイル群を直接閲覧・編集できてしまいます。また、Windwos Liveのクラウドサービスである『SkyDrive』の使用も直接できるので、ファイル容量の心配や共有も心配が無いというわけなのです。ちなみに『SkyDrive』は25GB(!)が標準で使えるようになっています。
写真の共有までが楽すぎる
ここで、会場ではケーキとドリンクが用意されます。この間にゲストスピーカー含め来場者は『Windows Phone IS12T』を使ってケーキとドリンクの写真を撮影します。
「ちょっとここで、実演してみたいと思います。(カメラ起動)画面をタッチすると、露出とピントがあって、すぐに撮影できます。」(松村)
カメラのインターフェースは非常にシンプル。初期設定では、画面タッチだけでOKとなっています。画質やレスポンスの良さも手伝って、ストレスは全く感じさせません。
メニューから「共有設定」に移動したあと、顔の部分が(顔認識機能で)タッチできるようにマークアップされます。なんと、この集合写真の「顔」の部分を押すだけで連絡先の一覧が開き、facebookなどの連絡先と関連付けすることができてしまうのです。これはちょっと驚きです。
「タグ付けされた写真がアップロードされると、当然、『ME』のところに通知も来るようになっています。(Windwos Phoneでは)facebookのアプリを開いて、カメラを起動して、というような手間はないんです。」(松村)
また、『ピクチャー』という項目には、これまでのスマートフォンなどと同様、撮った写真などが一覧できるようになっています。こちらはごく普通なのですが、面白いのはこの『ピクチャー』項目の中にある『新着情報』。『新着情報』の項目では、自分のfacebookでつながっている人の写真だけが自動的に表示されるんです。
SNSなどを介して「動的に変化する写真アルバム」というのはこれまでになかった機能でしょう。チェキやプリクラ、デジカメ、ケータイ、と“女子”コミュニケーションを語る上で欠かせないのが写真と言っても過言ではありません。
『ピクチャー』の『新着情報』は、まさに女子のためにつくられた『Windows Phone』の機能であると言えるでしょう。
ファッションやニュースなど、話題に乗り遅れない
松村さんによると、アメリカでは若年層の場合、「友人からニュースを知る」人が5割を超えているデータがあるようです。これはfacebookをはじめとした、個人間のネットワークの発達を表しているとも言えるでしょう。
ニュースを知るのにどういうルートが多いですか?と聞かれ、千葉さんは「(情報源は)twitterとfacebookが多いですね。そういう話題の強そうな人をフォローして、URLをクリックするみたいなのが多いです」と語っていました。
先に紹介した『People Hub』の機能は、友人を介した新着の情報や口コミなどを知る際にも、大いに効いてきます。
例えばtwitterの発言とfacebookで自分が「イイネ!」を押した情報が『People Hub』では同じタイムライン上で流れてくるので、サービス間の違いを意識する必要がなくなるのです。
シームレスな情報の扱いができることによって、情報の取り出し方が今後変わってくるということも松村さんは述べます。
「twitterで興味を持って、facebookのチャットで詳しく聞く、とかそういうことも、つながっていればこの(『Peple Hub』の)機能で聞くことができる――そういう可能性が高まるわけです」(松村)
つながりを大事にする“女子”ならではの『Windows Phone』
よくできている道具というのは、総じて「使う人本位の設計」がなされていることが多いです。触れた印象や説明の要らないインターフェース、「人とつながりたい」というユーザーの顔が見えた道具として、ゲストスピーカーの皆さんもかなり満足な印象だったようです。
「どちらかというと私はWEBサービスに興味がある方なので、申し訳ないのですがガジェットにはそこまで詳しく無いんです。アンドロイド端末とかも実はギブアップしちゃったことがあるんですが、そんな私でも(『Windows Phoneは』)一日使ってみたらだいたいわかるという端末ですね。よくできていると思います。旬のソーシャルメディアを使っている人には、すごく使いやすいですね」(三橋)
「インターフェースがわかりやすいんですよね。説明書を読まないとわからないような説明が直観的にわかるのはいいですね。あと、『People Hub』がそうですが、人を基軸にしているという点ですね、「その人が何をしているのか」というのがとてもわかりやすいと思いました。いくつかスマートフォンを使っているのですが、単純でシンプルで、女性でもわかりやすい、というのが一番良かったなあと思いました。」(鎌田)
「まず、軽いっていうのと、あと、色で選んだんですけど、こういう派手な色(マゼンダやシトラス)があるっていうのも持っていてテンションあがるな、と(笑)。(インターフェースについては)最初はどこに何があるのかわからなかったんですが、感覚的に触るとやりたいことがだいたいわかる、という操作性はすごい。あと、私はfacebookをよく使っているので、ものすごく楽でした」(千葉)
「私も昨日の夜から触ってみたんですけど、「ソーシャル」というキーワードが強いなあと思いました。私たちみたいに、ソーシャルメディアに触れる人、世代にとっては最適なガジェットだなあ、と思いました。」(河邉)
「(ソーシャルメディアを知らない人にとっても)“入口”って感じの端末ですね。
わからない人にもソーシャルメディアの入り口になりうる端末だなあと」(鎌田)「私はその、UIとか、そんなに詳しくないんですけれども、直観的に扱えるというのは女性に支持されやすいポイントじゃないか、って思います。上から目線で申し訳ないんですが(笑)『非常に合格!』って思いました」(河邉)
会場からも、こんな声が挙がっていました。
「軽くておしゃれで、今持ってるこの重たいのと比べると(笑)かなり違います」
「フォントの縦書きがかわいい。こういう細かいところが女子にウケそう。私は好きです」
「何よりも本体の軽さと、ちょっとした触ったときの挙動や、デザインのディティールが凝っていてオシャレだな、と感じました」
「改めてiPhoneってめっちゃ重いなあ、と感じちゃいました。バッグとかに入れても軽いのはいいですよね」
「つながり」を大事にする“女子”ならではの機能が中心になっている『Windows Phone』。先にも述べたように、SNSに慣れた女の子も、これから使い始める人にもやさしいインターフェースは、今回のイベントではかなりの「女子好感度」でした。
オシャレで軽くてスムーズで、何より「人とつながりやすい」『Windows Phone』。このスキの無い作りは、今後のスマートフォン業界の“台風の目”になりそうです。
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