世界に広がる日本食ビジネス、ラーメン店の海外フランチャイズ展開をサポートする企業にあれこれ聞いてみた

少子化の影響で国内市場の規模縮小が止まらない日本。
「2024年はラーメン店の倒産が過去最多」「焼肉店の倒産が急増」といった見出しが語るように、飲食業界のレッドオーシャン化が顕著になっている昨今です。
そうした中、世界的に高まる日本食需要を追い風に海外に活路を見出す日本人/日本企業が増えてきているようです。
JINYA Ramen Bar’s Grand Opening in Sugar Land!(YouTube)
https://youtu.be/pmboScNWZ_Y
現在急成長中のアメリカでフランチャイズ展開している日本のラーメンチェーン「Jinya Ramen Bar」。
Kura Sushi is the hottest new restaurant at SouthSide Works(YouTube)
https://youtu.be/Dm2R2zNGgu8
新規オープンするたびに現地のローカルニュースで取り上げられることの多いアメリカの「くら寿司」。(自動翻訳で日本語字幕表示可能)
飲食店の海外展開をサポートする株式会社アセンティアホールディングスの担当者に「ラーメン店の海外フランチャイズ展開」について話を伺ってみました。
日本のラーメン店からは「直営で海外に店を出したい。海外に出店することが夢であるという相談が多い」といいます。一方で海外からは「日本の飲食店を母国で展開したい」という相談を受け、結果として天丼やピザなどではなくラーメンになったというケースが多いとのこと。
BARI UMA RAMEN Perth, Australia(YouTube)
https://youtu.be/00vC2yZrPHg
同社がサポートした「ばり馬」が2019年に吉野家ホールディングスに買収されたこともあってか「ラーメンを武器に海外展開しようとする企業が増加している」とも話してくれました。
日本のラーメン店が海外フランチャイズを検討している最大の理由は「ラーメンは他の寿司や天ぷらなど他の日本食と比較して厨房業務を標準化しやすい特徴があります。それは仕入食材の数が、寿司や天ぷらより少なく、鮮度管理の問題も無く、厨房内の作業工程も少ないという点から、フランチャイズ化しやすいことがあります」といいます。
ASEAN(特にインドネシア、マレーシア、フィリピン)地域が得意だという同社ですが、現在はフランスやイギリスといった欧州地域への出店準備が増加中だということです。今年は2025年にはアフリカ大陸にもラーメン店のフランチャイズ展開を計画しているそうです。
画像:株式会社アセンティアホールディングス提供
(執筆者: 6PAC)

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