ニコニコ動画専用のライブハウス! 『ニコファーレ』の完成披露記者発表会に行ってきた
ドワンゴが運営している『ニコニコ動画』専用のライブハウス『nicofarre(以降、ニコファーレ)』が完成し、その記者発表会に行ってきたのでその様子を写真と共に紹介する。※全ての写真を見るにはこちらから(https://getnews.jp/archives/128902)
ニコファーレはライブ、展示会、演劇、記者発表、政治討論など様々な用途に使える多目的ホール。360度全壁面および天井にLEDモニターが設置してあり、これまでにない舞台演出を可能にすると同時に、ネットライブに特化した映像演出やネット課金アイテムの販売など、従来の形から進化したライブハウスとなっている。
六本木駅を出てすぐ、六本木ヴェルファーレ跡地にできたニコファーレ。入り口には、GACKTさん、宮崎駿さん、安めぐみさんを初めとする著名人達からの花輪が飾ってあった。ニコファーレ館内は青と黒を基調とした映画『トロン』のような近未来的なデザインとなっており、非日常的なSFの世界に迷い込んだ錯覚を感じることができる。ゲートフロアや、ファザード、ドリンクカウンター、更にはトイレまで、様々な場所にLEDが使われており、その世界観を彩っている。更にはスタッフのユニフォームも、同じく近未来的なデザインで、その雰囲気はバブルの勢いを感じさせる。
ホールは360度全壁面がLEDスクリーンに囲まれ、天井もLED照明を使ったデザインで彩られていた。360度スクリーンには、『ニコニコ生放送』を見ているユーザーのコメントがリアルタイムで表示され、楽しむことができる。発表会には、100人以上のマスコミ関係者が訪れていた。
登壇したのは、ヴェルファーレ社長でありニコファーレの名誉支配人となったと緒方仁子さんと、ドワンゴ取締役の夏野剛さん。緒方さんはニコファーレに対して「思ったより小さいけど、素晴らしい。時代はアナログからデジタルへ進化したと感じた」と語り、夏野さんは「ニコファーレはネット配信で世界中の人に発信していく。黒字の見通しは立っていないがそれでも良い。これは世界で初めての事だ」とニコファーレのこれからに自信を見せた。
ニコファーレ最大の特徴は、ネット視聴者だけが楽しめる、ライブとヴァーチャル映像の融合。AR(拡張現実)技術を応用し、『ニコニコ生放送』で見ているユーザーには劇場にいるのとはまったく違う世界を味わえるのだ。また、リアルタイムモーションキャプチャを利用し、バーチャルキャラクターのライブやイベントをより高いクオリティで実現することができる。発表会では、ARドラゴンと、ARライトセーバーを持った夏野・スカイウォーカーの戦いがあったり、VOCALOIDのGUMIが登場し、ホールを縦横無尽に駆け回ったりした。
ニコファーレのこけら落とし公演は、『nicofarreオープニングイベント -THE FIRST NIGHT-』。東方神起、AKB48、そして『ニコニコ動画』人気ユーザー総勢約30名が行うライブとなっている。そのほかにも、すでに9月の初めまでの予定が公開されており、これからの展開にも期待が寄せられる。新世代のライブハウス、ニコファーレにこれからも目が離せない。
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