ゲリラ豪雨・台風のあと、雨漏りチェックはどうすればいい?

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ゲリラ豪雨・台風のあと、雨漏りチェックはどうすればいい?

先日の東日本豪雨は、甚大な被害を列島にもたらした。あれほどの豪雨ではなくても、台風などの大雨が降ると、自宅が雨漏りしていないかは気になるところ。

そこで今回は、自分でできる雨漏りチェックについて、株式会社さくら事務所のホームインスペクターである柴尾竜也さんに伺った。

――まずは、一戸建ての場合はどんなチェックポイントがあるか教えてください

一戸建ての場合のチェックポイントとしては、目視で屋根の瓦のズレが無いか。またサッシなどの窓まわり、特にサッシと窓枠の隙間。さらにエアコンを付けている場合、壁にあけたダクトを通す穴からも雨漏りする場合があるので、そういった場所をチェックしてください。
ほかにも、2、3階などの最上階や、バルコニーの下の部屋、上に屋根やベランダがある部屋などの壁と天井の継ぎ目部分も大事なチェックポイントです

――では、一戸建てではなくマンションなど集合住宅の場合は?

ポイントとしては同じです。外部に接している部分、角部屋の場合は3方向、中部屋の場合は2方向を。また、最上階やルーフバルコニーの下の部屋は天井部分も、一戸建てと同じチェックポイントを照らし合わせ点検すると良いでしょう

――実際に台風などの大雨があったあと、どれぐらいの時間で雨漏りがはじまるのでしょうか?

台風などの大雨の最中に雨漏りする場合もありますが、雨がやんでから6~12時間後に雨漏りすることもあるので注意が必要です。
台風の場合、強風になっていることが多い(台風の)東側に家が入った場合には、風が当たる家の西側に被害が出ることがあります。周囲がビルなどの高い建物の場合はビル風があり、風が当たる部分が予想できないので一概には言えません

――住宅密集地とビル街だったり建物の向きによって違いがあるんですね。ところで、築10年ぐらいから雨漏りするようになったと聞くことがあるのですが、実際のところはどうなのでしょう?

一戸建てなどを購入した際には、概ね10年程は保障があります。10年経つ前に買い主さんが保証内で調べることが多いため、点検の際に10年前後で雨漏りが発見されるケースが多いのではないでしょうか。
最近は塗装やシーリングなど材料の品質も向上してきており、10年以上経っていても大丈夫な場合が多いです。ですが、中古の場合や、構造、施工、メンテナンスによってはコンディションが変わってきます

――メンテナンスの時期はどれぐらいが望ましいのでしょうか?

メンテナンスの時期は一戸建ての場合、塗装や防水剤によりますが、概ね外壁は7〜10年程、屋根は10〜15年程がおすすめです。工事の際には足場が必要になるので、様子を見ながら同時にメンテナンスをした方が費用も抑えられるでしょう

備えあれば憂いなし。台風シーズンはそろそろ終わるが、一度自宅の雨漏りチェックをしてみてはいかがだろうか。●取材協力
さくら事務所
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/10/02/98440/

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