第29回 空飛ぶ初恋、スーパーガール見参!
すぴ豊です。
アメコミには、もちろん女性の超人もいます。
男がスーパーヒーローですから
女性の場合はスーパーヒロインと呼ぶべきでしょうが、
あえてスーパーヒーローウーマン(ないしスーパーヒーローガール)
と言ったりするのです。
ヒロインというと男=ヒーローあっての相手役
みたいなニュアンスが出てしまうからでしょうか?
ハンサムウーマンみたいなことでしょうか?
さてアメコミ映画がたくさん作られるようになると、
当然 スーパーヒーローウーマン
もスクリーンに登場するようになるわけですが、
僕がもっとも可憐で、そして原作の持つイメージに近いと
思ったのは
1984年に公開された『スーパーガール』でした。
正直、映画としての完成度は”まあまあ”。
けれど主役を演じていたヘレン・スレイターさんが
本当にかわいくて、
ジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲とともに、
僕の中では、とっても愛すべき作品になっているのです。
スーパーガールは、スーパーマンの従妹という設定で、
59年にコミックでデビューしました。
実は女スーパーマン的なキャラが登場するエピソードは
それ以前にもいくつかあったようなのですが、
いわゆるスーパーガールのデビューは、この59年だった
ようです。
スーパーマンとほぼ同じ超能力を持った美少女です。
恐らく深い理由はなく、
女版スーパーマンがいたら面白いだろう的な
ノリで作られたのではないかと思います。
僕は
“スーパーガール”であって
“スーパーウーマン”でなかったことが
このキャラの成功の要因だったと思うのです。
すでにスーパーマンの友達には、ワンダーウーマンという
まさに女ヒーローがいました。
またバットマンの世界には、
一応悪役ですが、キャット・ウーマンという
妖艶な女怪盗がいました。
そう彼女たちは”ウーマン”であり、やはり”大人の女”
ちょっと成熟した色気があるのですね。
それに対してスーパーガールには、溌剌としたイメージ
があるのです。
ニール・アダムスという有名なアメコミのアーチストが
「スーパーガールは男の子の初恋の相手」と表現したことが
ありましたが、まさにそのとおり。
僕の妄想では、
スーパーガールはあこがれのクラスメートであり、
ワンダーウーマンは
ちょっとドキドキしちゃう担任の先生というか(笑)
このあこがれのクラスメートに感じる美しさが
ヘレン・スレイター版
スーパーガールにはよく出ていたのです。
そして今年、スーパーガールが帰ってきます。
この秋 アメリカでスーパーガールを主人公にした
TVドラマがスタートするのです!
そのパイロット版(=第一話)の
特別上映と出演者によるトークショーが
今年のサンディエゴ・コミコンで開催されました!
サンディエゴ・コミコン15の会場で大きく飾られていた「スーパーガール」のパネル
パイロット版、すばらしい出来栄えで、
TVなのにアクション、VFXとも
84年の映画版を超えています!
(これは技術の進歩とかあるからしょうがないか)
そして本作では、
メリッサ・ブノワちゃんという26歳の女優が
スーパーガールを演じています。
彼女は『グリー』にも出ていて、話題の映画『セッション』にも
出演していました。
正直ヘレン・スレイターさんの方が美少女。でも
ブノワちゃんは、アイドルっぽい愛らしさがさく裂
たれ目でそしてメガネ姿がよく似合う(メガネ萌え男子は瞬殺です)
いまこうして書いていて思ったのですが、
ヘレン・スレイターは「さん」づけ
メリッサ・ブノワは「ちゃん」づけ
していました。
この違いなのです。
嬉しいことに、今度の新『スーパーガール』では
ヘレン・スレイターさんが、メリッサ・ブノワちゃんの育ての母役で
出演しています!
ファンをよろこばせる素敵なキャスティングですね。
また『アリー my Love』のアリーさんが、
『プラダを着た悪魔』ばりの女上司役で登場。
海外ドラマ・ファンにはこれまたうれしい。
新『スーパーガール』はアメリカではこの秋放送。
日本にもぜひ飛んできて欲しい!
PHOTO BY すぴ
予告編はこちら:
https://www.youtube.com/watch?v=1cMcKqrNTus
■関連記事
第28回 もうすぐ日本上陸! 高速ヒーロー<フラッシュ>に注目!
第27回 マーベル映画の新ダーク・ホース!? 『インヒューマンズ』とは?
第26回 ティム・バートンの『バットマン』と「ティム・バートンの世界」展
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。