近所の図書館にある本は捨てていい(ガジェ通日誌: 深水英一郎)

4821426457_ee65fd8c0e_z

自宅の本を整理する上での自分ルール「検索して近所の図書館に置いてあることがわかった本は捨てる」

できるだけ本は増やしたくないと思いつつ、やっぱり紙の本じゃないと読めないものもあったりするので、いつの間にか家の中が本だらけ。

本ほど場所をとるものもありません。処分してスッキリしようと思うのですが、いざ本を手にするとなかなか捨てられないのです。

「まだこれ読んでない」とか「もう一回読むかも」とか「ためになる本だったし手元に置いておきたいな」とかいろいろ考えてしまうわけです。

一冊ずつ手にとってそれを本当に捨てていいのか自分で考えだすと、結局は「やっぱ、処分せずに置いとこうっと」と、なってしまう。都度都度考えて判断していると積まれた本が一向に減りません。大事に保管しておいても読まないものがほとんどなんですけどね。だって、これまで捨てられなかったわけですから、同じ自分が再び考えてもやっぱり捨てないという判断になるのは、まぁ、当たり前のことです。

3813097461_2e50192553_z

でもそれでは困りますので、こんな「自分ルール」を決めてみました。

「近所の図書館に置いてある本は処分する」

で、実際やってみたのですがこれ、かなり効きます。ぐんと本を減らすことができました。

近所の図書館にその本があるかどうかは、ウェブからの検索で確認できます。

最近の図書館は、ウェブサイトで検索して、資料があるかどうか簡単に確かめることができるようになっています。近所の図書館のホームページから検索して、図書館にその本があれば「すてる」と判断し、どんどん箱に入れて新古書店などに持ち込み処分する。

それだけです。

近所の図書館の蔵書を検索

図書の検索に関して、僕の場合はLIBRONというツールを使っています。

libron

LIBRON
http://www.libron.net/ [リンク]

このツールをインストールしAmazonで書籍のページを開くと、Amazonの画面上に「近所の図書館にその本があるかどうか」を表示してくれて超便利です。図書館公式ページの検索機能は微妙に使いにくかったりするのですが、LIBRONだとAmazonの検索機能が使えるので、操作方法も分りやすい。近所の図書館に本がある場合、Amazonのページをクリックするだけで図書館の貸出予約ページに飛ぶこともできます(近所の図書館がネットでの予約に対応している必要があります)。執筆時点で各ブラウザ対応版とiPhone版があります。このツールの唯一のワナは、Amazonを経由するため、見てるうちに他の本が欲しくなってしまうという点でしょうか。油断すると「気づいたらもっと本が増えてた」ということになりかねませんから、このワナにはまらないように気をつけてください。

図書館を自分の本棚にする

このように図書館にあるものは処分していく、というルールをつくって、図書館の蔵書検索の結果だけで判断をしていくことで、家の中に残った本は「近所の図書館に置いてない」ものばかりとなります。

処分した本も、図書館にあるのですからいつでも読めます。いざ必要なときは、図書館に行って、借りたらいいのです。図書館によっては、オンラインで貸出予約できるところもありますから、これを活用すれば貸出もスムーズ。いわば自分の本棚の延長みたいなものです。近所の図書館が自分の本棚で、代わりに保管してもらってると思えばとても気が楽です。

Stockholm Public Library

この方法をしばらく実践していますが「やっぱり捨てなきゃよかった」と思ったことはありません。もし近所の図書館でその本がなくなっても他の図書館で探せばいいわけですし、今のところ本当に困る場面や後悔もありません。結局これって、自分の中でふんぎりをつけるためのひとつの方法、ということなのでしょうね。ふんぎりの付け方は人それぞれだと思いますが、僕はしっくりきています。

これだけでも本を減らすことができるのですが、さらに「図書館にない本」は寄贈してしまう、という手もあるかもしれないな、と最近考えています。とはいえ、そういう僕自身「寄贈」というのをやったことがないのですが、寄贈すれば一部はその図書館で資料として保管されるでしょうから、また借りることもできるはずです。

ここまでいくと、家の中から日常的に使う本以外ほとんどなくなっちゃうかもしれませんね。

ほとんど本を無くす必要があるかどうかはともかく、
「近所の図書館に置いてある本は処分する」
という「自分ルール」をつくっておくと、本の整理の際使えるので、一度試してみてください。

あなたの「自分ルール」「ふんぎりルール」募集

あなたの「自分ルール」「ふんぎりルール」募集します。「靴下の左右を合わせる手間を省くため、靴下は全部同じ色で揃えている」や「スマホの充電ケーブルを探す手間を省くため、会社の机、自宅の玄関、リビング、ベッド脇の4箇所に固定で備え付けてる」など、みなさんや友人・家族が実践している「ルール」はありませんか? もしあれば、編集部までお知らせください。記事化して読者のみなさんと共有できたらと考えています。

投稿はこちらから
https://getnews.jp/userform

(ガジェット通信発行人 ふかみん / 深水英一郎)

―― 知っておきたい豆知識 『まめち!』

Photo 1: Silvia https://flic.kr/p/8m457n
Photo 2: Crazy bookstore in Salem. Piles of books everywhere https://flic.kr/p/6NX82F
Photo 3: Libron Web site http://www.libron.net/
Photo 4: Stockholm Public Library https://flic.kr/p/8KrWLt
校正・アドバイス:すえこ

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 近所の図書館にある本は捨てていい(ガジェ通日誌: 深水英一郎)
深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング