【ペットにしたくなるけど…】実は飼うと超危険な動物たち

 

近年、ペットとして珍しい動物を飼う「エキゾチックアニマル」の人気が高まっています。
SNSには、可愛らしい小動物や、珍しい爬虫類・鳥類の写真があふれ、思わず「うちにも迎えたい!」と考える人も少なくありません。

ですが、見た目がかわいくても、中には強力な毒を持っていたり、攻撃性が高かったりして、安易に飼うと危険な動物もいるのです。
今回は、実際に事故例やトラブルも報告されている、「ペットにしたくなるけど超危険な動物たち」をご紹介します。

1. スローロリス ─ 世界一かわいいけど毒を持つサル

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大きな瞳とゆっくりした動きで、動画サイトでも人気のスローロリス。
一見おとなしく、手のひらサイズで飼いやすそうに見えます。

しかし実は、世界で唯一“毒”を持つ霊長類。
肘から分泌する毒性の強い液体を、牙で混ぜて噛みつきます。
この毒はアナフィラキシーショックを引き起こし、重症化すると死亡例もあるほど。

さらに、ストレスに弱く、環境が少しでも変わると体調を崩しやすい繊細な生き物です。
「かわいいから飼う」のはあまりに無責任。
本来は野生で暮らすべき動物です。

2. ミドリガメ ─ 小さくても病原菌の運び屋

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お祭りの屋台などでよく見かけるミドリガメ。
小さくて丈夫そうなので、子どもの初めてのペットとして人気があります。

しかし、ミドリガメの体にはしばしばサルモネラ菌が付着しており、触った手を洗わずに口に入れると食中毒を起こします。

特に子どもや高齢者は重症化しやすく、過去にはアメリカで「カメの飼育によるサルモネラ感染で乳児が死亡した例」も。
また、成長すると30cm近くまで大きくなり、噛みつく力も強くなります。

かわいい見た目にだまされず、取り扱いは慎重に。

3. スッポン ─ 見た目はユーモラス、でも超危険なアゴ

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川や池で、泥の中から顔を出しているスッポン。
丸っこい甲羅が可愛らしく、「飼ってみたい」と思う人も少なくありません。
実際に釣ってきて、自宅の水槽で育てる人もいます。

しかし、スッポンの最大の武器はその強力なアゴ。
見た目に反してとても気性が荒く、噛みつかれると指先の肉が裂けるほどの大ケガをすることもあります。
一度噛みついたら離さないため、救急搬送された例も。

さらに成長すると非常に大きく重くなり、力も強くなるため、素人が手に負える相手ではありません。
また、水質管理や冬眠の管理も難しく、安易に飼うとスッポンも飼い主も不幸になることが多いのです。

「おいしそう」とか「かわいい」だけで飼うのは、あまりに危険です。
自然に生きるのが一番な動物なのです。

4. フクロモモンガ ─ 鋭い牙と強烈なマーキング

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近年大ブームになったフクロモモンガ。
小さな体でピョンピョン跳ね、飼い主の肩に乗る姿が愛らしく、インフルエンサーが投稿する動画でも大人気です。

ところが、実際に飼うとかなりの“曲者”。
人馴れしない個体も多く、強いストレスを感じると飼い主を噛むことがあります。
その牙は思った以上に鋭く、深く刺さると感染症のリスクも。

また、縄張り意識が強く、家中に強烈なニオイのマーキングをするため、家族からクレームが出ることもあります。
きちんと理解してから迎える必要があります。

5. アロワナ ─ 意外な破壊力をもつ“水の王者”

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熱帯魚ファン憧れの大型魚アロワナ。
美しい鱗と堂々とした泳ぎ姿が人気で、1匹数十万円以上することも。

しかし、成長すると1メートル近くになり、丈夫な水槽でもガラスを割るほどの力を持ちます。
また、飛び跳ねて水槽から飛び出し、家中が水浸しになる事故も後を絶ちません。

寿命も10年以上と長く、エサ代やメンテナンスも非常に高コスト。
軽い気持ちで手を出すと、経済的にも大きな負担になります。

【まとめ】「かわいい」だけでは守れない

見た目がかわいい、珍しいという理由だけで迎えた結果、飼い主も動物も不幸になるケースは少なくありません。

今回紹介したような動物たちは、専門知識と覚悟があって初めて飼える存在です。
無責任に飼い始めるのは、彼らの命にも、周囲の人の安全にも、あなたの生活にも大きな負担になります。

▶ 見た目や流行に流されず、リスクを理解する
▶ 専門家や獣医師と相談する
▶ 本当に必要な環境や費用を調べてから迎える

これが「ペットを飼う」ということの最低限のマナーです。

動物たちは、私たちの癒しであると同時に、“野生の力”も持っています。
そのことを忘れずに、大切な命と付き合っていきたいですね。

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