あの味がまた食べられる! 突如閉店した秋葉原の老舗カレー店「ベンガル」が「カレー専門店B」として新天地・東新宿で復活!!

2024年11月30日に突如事業停止し、ファンから惜しまれた秋葉原の老舗カレー店「ベンガル」。

その歴史は長く、1973年に秋葉原で創業し、ビル建て替えのために2017年に44年間愛され続けた旧々店舗を閉店。翌2018年に昌平橋通り沿いへ移転オープンしたが、2024年には再び閉店を余儀なくされた。

筆者も「もうあのカレーを味わえないのか……」と落胆していたが、なんと2025年7月12日に東新宿に新店舗「カレー専門店B」として再出発を果たしていたことが発覚。

さっそく直接店舗に伺ったところ、旧店舗の店長・浅見さんの元気な姿を発見。本記事では、復活した店舗の様子や浅見さんの言葉をお伝えしたい。

看板メニュー「ビーフ角切りカレー」が復活!

「カレー専門店B」があるのは、副都心線・東新宿駅(A3出口)から徒歩5分の大通り沿い。

店頭には旧々店舗時代から掲げている「純インド風カリーの店」と書かれた看板が設置されている。その文字を目にするだけで胸が熱くなる。

店内はブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気で、木製のカウンターとテーブル席が並ぶ。

肝心のフードメニューは、「ビーフ角切りカレー」と「チキンカレー」の2種類のみ。ビーフダブルやソース大盛り、各種ドリンクメニューなどもあるが、提供されるカレーはこの2種に絞られている。

今回は看板メニュー「ビーフ角切りカレー」を注文。再びこの味に出会えたことだけでも胸がいっぱいになる。

ベンガルのカレーは、インドカレーでも欧風カレーでもない独自の味わい。各種スパイスをブレンドしたサラサラ系のルーはスパイシーで、癖になる美味しさだ。

ゴロッと入ったビーフの角切りは柔らかく煮込まれており、かぶりついた瞬間に旨味が口いっぱいに広がる。幸せそのものだ。

さらに、旧店舗でもおなじみだった玉ねぎのアチャール、福神漬け、ハラペーニョも健在。ぜひカレーと一緒に味わってほしい。

負けっぱなしではいられない

「カレー専門店B」は、合同会社オリエンタルテーブルが運営。ベンガルの2代目店主である浅見さんも、その役員のひとりとして再出発を果たした。

旧店舗を閉店した理由を尋ねると、やはり移転やコロナ禍での客足の減少に加え、高騰する家賃が大きな要因だったという。旧々店舗から比べると、家賃は約3倍に膨れ上がっていたそうだ。

浅見さんには「なんとしてでも続けたい」という強い思いがあったが、現実的に経営の継続は困難となり、やむなく閉店を選ばざるを得なかった。

「当時は相当落ち込んだよ。アルバイトの子たちにも迷惑かけちゃってさ。俺も歳だから、今後どうするか考えていたんだ」と浅見さん。そんなとき声をかけてくれたのが、現在の合同会社で共に役員を務める方たちだった。

「負けっぱなし、やられっぱなしはダメですよ。とにかく勝つまでやりましょう!」と励まされ、さらに現在の店舗との縁にも恵まれ、「B」として再起を図ることができたのだ。

その後、秋葉原時代の思い出を楽しそうに語る浅見さん。もともと責任感が強く優しい方だからこそ、旧店舗の閉店は大きな精神的負担になっていたに違いない。

「秋葉原での営業はもちろんすごく楽しかった。けれど、今回は”自分のこと”が少しはできるようになったかなと思うんだ」

そう語る浅見さんの笑顔はとても晴れやかで、カレーと真摯に向き合う姿からは強い決意が感じられた。

「ベンガル」ファンの方はもちろん、カレー好きな方もぜひ足を運んでほしい。

ちなみに、現在「カレー専門店B」のXアカウントは、「ベンガル」復活を祝うお客さんに同一レスをしすぎて凍結中とのこと。早く解除されますように……!

店舗概要
カレー専門店 B
■住所:東京都新宿区新宿6-20-6
■営業:11:30~19:00
■電話:03-3351-9489

(執筆者: sasuke_in)

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