旅行・バイト・サークルの話しかしない就活生に、面接官は飽きている

access_time create folderエンタメ

synodos

 アカデミック・ジャーナリズムの専門的知見から、就職難のなか20~30代がどう生き残るべきかを話し合う「これからの商売の話をしよう」が開催。エコノミストの飯田泰之駒澤大学経済学部准教授が司会を務め、ゲストにカリスマバイヤーとして知られる坂口孝則氏、作家・経済評論家の三橋貴明氏を迎え、就職活動中の学生や起業を考える人たちに向けた議論がなされた。

 就職活動中の学生は何をすべきかという話題で坂口氏は、「人の値段は変わる」といい、「いかに自分を高く売るかを考えるべき」と主張。面接官から聞いた話として、「学生が面接で話すことは3つしかない。海外旅行の話、バイトの話、サークルでリーダーシップをとった話。面接官は飽きている」というエピソードを披露した。それを聞いた飯田氏は、「学生のエントリーシートを添削することがあるが、まさにそれ」と頭を抱える。

 「自分を高く売るためには他人の逆をいくべき」と坂口氏。面接でバイトやサークルの話をするくらいなら、「『4年間ずっと勉強だけをしていました』とアピールするほうがいいのでは」という。飯田氏もまた、ある会社の面接チェックシートを見たところ「声が通るか」「はっきり話せているか」など、「学生の話の内容とは関係のないものが大部分だった」と、採用側が学生とは別のところを見ている例を提示した。

 また、就職を控える学生にはパソコン、英語、簿記が必要であるとされるが、坂口氏は今後アジアで勝負していくために「英語・どこにでも寝られる能力・何を食べても下痢にならないこと」が重要であると述べ、三橋氏はプレゼンテーション能力と、それを鍛えるためのコミュニケーション能力の重要性を、再三指摘した。

【関連サイト】
SYNODOS -シノドス

ふじいりょう

【関連記事】
友達がいるのに孤独? 秋葉原事件・加藤被告にみる現代の若者
ソー活?飲み会採用? いまどきの就職活動の最先端
勝ち組”就活エリート”が迷走? ひろゆき「人事部は使えない」

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 旅行・バイト・サークルの話しかしない就活生に、面接官は飽きている
access_time create folderエンタメ
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。