『Twitter』のツイートをCNNニュース風に読み上げて動画にしてくれる『UNIQUELY JAPAN』キャンペーンプロモーションの収録現場に行ってきました

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『Twitter』のツイートをCNNニュース風に読み上げて動画にしてくれる『UNIQUELY JAPAN』キャンペーンプロモーションの収録現場に行ってきました

「CNNj」ロゴが表示された画面で、外国人ニュースキャスターが英語でニュースを読み上げる動画。よく見てみると、ニュースの内容は「Hirokoさんが会社の同僚に栗をいっぱいもらいました。栗ご飯を作る予定です」……なんだこりゃ。実はこちら、CNNが11月に日本向けに特番を集中して放送する『UNIQUELY JAPAN(ユニークリー・ジャパン)』のキャンペーンプロモーション。一般ユーザーが『Twitter』で投稿した身の回りのニュースをニュース番組風に収録して、『YouTube』に公開しているのです。一風変わったこの企画の収録現場を取材させていただきました。

※一部の画像しか表示されない場合はこちら( https://getnews.jp/archives/85970 )をご覧ください

撮影に使われる会議室

このプロモーションを企画・制作するのは、広告代理店のI&S BBDO。さぞかし立派なスタジオで収録しているのかと思いきや、撮影に使われている広めの会議室と、控え室の小さな会議室だけでした。制作に携わっているのは、社内スタッフ10人程度と、スタッフのお友達から起用したキャスター2人。CNNは直接制作にはかかわっておらず、原稿や映像をCNNらしく見せるための監修として参加しています。

ユーザーが『UNIQUELY JAPAN』のサイトから、もしくは「#CNNj_MyNews」のハッシュタグをつけてツイートしたニュースがピックアップされてニュース原稿にまとめられ、1日に10~15本のニュース動画を制作、『YouTube』に公開しています。一般に「堅い」と思われがちなCNNに親しみを持ってもらうために、実際にCNNでは記者がアカウントを持って発信しているという『Twitter』を活用したキャンペーンを企画したとのこと。効果については、ビジター数やソーシャルメディアでの露出など、プロモーション開始時に立てた目標を4日ほどで達成できたそうです。

日本語原稿に英語原稿を記入

制作現場をのぞいてみましょう。ピックアップされたツイートは日本語のニュース原稿に直され、さらにニュースキャスター役のスタッフが英訳した原稿に直します。ツイートを原稿にする際のポイントは、情報をうまくはしょって伝えたいことを伝えること、センテンスを短く、テロップにしたときに面白そうな内容にすることだそうです。

本番前の打ち合わせ中 最終原稿が完成

控え室にスタッフが集合し、原稿を読み合わせ。ニュース風の内容になっているか、日本語のニュアンスが正しく英訳されているかなどのチェックを経て、最終原稿が完成します。

これがキャスターが座る机?

完成した原稿がスタジオになる会議室に持ち込まれ、収録開始。グリーンバックに小さな机とイスが置かれたセットにキャスターが座り、原稿を読み上げます。CNNらしさを出す原稿の読み方は、友達に話しかけるようにフレンドリーに読むこと、生き生きとした感じを出すことだそう。

1台のカメラで基本1発撮り

撮影に使用するカメラはソニーの『PMW-EX3』。ディレクターのキュー出しが行われ、映像と音声を一発撮り。ニュアンスに違和感がある場合などにリテイクが行われます。

撮影した動画は即編集 背景やロゴ、テロップを合成するとそれらしく

撮影された映像はパソコンで編集され、アドビ システムズの『After Effects』で背景やロゴ、テロップを合成して最終データに仕上げられます。取材した当日は、ツイートされたニュースをその日のうちに動画で公開するという日だったため、撮影されたその場ですぐに編集作業が進められていました。

取材中に見た収録だけでなく、その後は動画を『YouTube』に公開して、『UNIQUELY JAPAN』のサイトも更新して……と、かなりの手間がかかっていそう。「ブランドから歩み寄っていることを伝えるには、これぐらいやらないと」と、I&S BBDOのプロキシミティ アカウントディレクターの中田雅博氏は語ります。プロモーションは11月いっぱいで終了するため、これまでに撮影された動画の公開も終了する可能性がありますが、好評なら継続、あるいは再度この企画を実施するかもしれない、とのこと。

キャスター役のキャンベル・ヘンリー氏

最後にキャスター役の2人に、今まで読んで面白かったニュースをオススメしてもらいました。まずはキャンベル・ヘンリー氏。「“腹が減った”というニュースが面白かったです。そういうことを世界中に伝えたい気持ちが面白いと思った」とのこと。

同じくキャスター役のイムラン・スデュキ氏

続いてイムラン・スデュキ氏。「“お気に入りのペンがないと思ったら、会社の隣の席の人が持ってて、それを口にくわえてた”というニュースが面白かったです。“気に入ったからといってツバつけないでください”というコメントも面白かった」だそう。『YouTube』の『UNIQUELY JAPAN』チャンネルには60本以上の動画が公開されていますが、1本は30秒程度。キャスターのお気に入りを探してみたり、一般ユーザーの日常をニュースでのぞいてみるのも面白そうです。

『UNIQUELY JAPAN』
http://uj2010.jp/

『YouTube』チャンネル
http://www.youtube.com/user/UNIQUELYJAPAN

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shnsk

宮原俊介(編集主幹) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長を務める。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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