昭和に咲いた江戸の華!シネマ落語『古今亭志ん朝 独演会』を観てきた
昭和の大名人・古今亭志ん朝、東劇に蘇る!
皆さんは「落語の名人」と聞いて、誰を真っ先に思い浮かべますか?
談志、金馬、柳朝、小三治、雲助?(敬称略)あ~、いいです、いいですねぇ。
いやはや、どの方も素晴らしい。
けれど、あたくしにとって一番の名人といえばこの人、三代目古今亭志ん朝。この人をまず挙げたいですな。巧みな話芸と粋な口調。聞いているだけで江戸の風を感じます。
その三代目古今亭志ん朝の映像がシネマ落語になって東劇で上映中(http://cinemarakugo07.blogspot.jp/)だとのことで、早速行ってまいりました。
三代目・古今亭志ん朝って……誰?
昭和の落語家で、父も名人、兄も名人。まさに落語界のサラブレッドですな。
昭和「落語四天王」の1人であり、また、「東の志ん朝、西の枝雀」と言われるほどのスーパースターです。
なんてって真打ちに昇進する時は36人抜きだった、ってんですから。凄まじい実力です。
八代目桂文楽や五代目立川談志という芸に厳しい同業者たちからも評価をされていた、数少ない噺家といえるでしょう。それくらい凄い人なんです。
【会場に展示されていた横井洋司氏による『「志ん朝の高座」写真展』】
気になる演目は、『居残り佐平次』をはじめ3つ!
今回の映画での演目は『居残り佐平次』『宗珉の滝』『愛宕山』の3つ。
『居残り佐平次』は師匠の十八番だし、『宗珉の滝』では自分のことを「ぼく」と呼んで照れる「失敗する志ん朝」が可愛いです。『愛宕山』は映像的・視覚的なコメディなのでわかりやすいですよね。
一緒に行った落語初心者である愚妻も、高らかに笑っておりましたので、きっと初心者にも分かりやすい噺だと思います。もっとも、初心者だって笑えるからこそ、名人であり大衆芸能なのでありますが。
【会場に展示されていた横井洋司氏による『「志ん朝の高座」写真展』】
公開情報
<上映期間>
6月7日(土)~6月27日(金)
<上映時間>
11:00/13:30/16:00/18:30
<劇場>
東劇(東銀座駅6番出口すぐ) 03-3541-2711
<料金>
2,000円均一
今になって改めて観ても、やっぱり上手い。
公開は6月中に終わってしまいます。是非お見逃しなく。
【会場に展示されていた横井洋司氏による『「志ん朝の高座」写真展』】
※ 写真はすべて著者撮影
※この記事はガジェ通ウェブライターの「写楽斎ジョニー」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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