『週刊ファミ通』社長がゲーム広告に出てもクロスレビューの信頼は失われない

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人気ゲームブログ『Kotaku Japan』が、『MGS PWがファミ通レビューで満点獲得…評価の公平性は?』というタイトルの記事を掲載している。『MSG PW』とは『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』のこと。その広告に、エンターブレイン社長・浜村弘一氏が登場していることをとらえ、『週刊ファミ通』の公平性がなくなったと言っているのだ。

『週刊ファミ通』にはクロスレビューというゲームを公平に評価するコーナーがあり、発売直前のゲームが1~10の点数で評価されている。公平に評価する必要があるクロスレビューというコーナーをかかえておきながら、社長が特定のゲームの広告に出演して大絶賛しているのは問題だと言いたいようだ(しかも『MGS PW』はクロスレビューで満点を獲得したとの噂もある)。

米『Kotaku』のBrian Ashcraft記者はその広告に対し、「ファミ通の『MGS PW』の扱い方は超えてはいけない一線を越えました。これ以降ファミ通が公平なレビューを掲載しているという建前が通じる事はないでしょう」とコメントしている

『週刊ファミ通』のクロスレビューに不信感があるのは当記者も同じだが、「広告に社長が出たから公平じゃなくなる」とか「クロスレビューの評価が信じられなくなる」とは思っていない。高評価のゲームだからこそ広告に出ることを快諾したというのが妥当な見方であり、広告に出ることありきで進められた話ではないはずだ。

Brian Ashcraft記者は「ファミ通が公平なレビューを掲載しているという建前が通じる事はないでしょう」と言っているが、そもそもクロスレビューは多くの読者から「あてにならない」と言われているコーナーであり、実際、当記者を含め周囲のゲーム好きたちもクロスレビューを信じてゲームを購入し、痛い目に遭った人が多くいる。それは、インターネット掲示板等でクロスレビューの話題を読んでも一目瞭然であり、公平なレビューだったのは一昔前(TACOX時代)という状態なので、今さらそんな心配はいらない。

問題なのは社長が広告に出ることや、クロスレビューを広告の武器に使う事ではない。おもしろいゲームをおもしろいと伝え、つまらないゲームをつまらないと伝える事が何よりも重要であり、そこがねじ曲げられるのが問題なのである。『週刊ファミ通』が今まで育ててきた社長のネームバリューと、クロスレビューの注目度を自社の広告展開の武器に使うのは何も間違ったことではないのだ

とにかくクロスレビューのレビュアーに言いたいことは、世間やインターネットで何を言われようと、有名ブランドのゲームであろうと、上司や営業部の目があろうと、正しいレビューを載せてほしいということだ。それができないから不信感をもたれているのだろうが、とにかく『MGS PW』はおもしろそうである。

最後に、クロスレビューのすべてが間違ったレビューではないということをフォローしておこう。3点や4点などの点数が低い評価は信頼できる情報の確率が高い。8や9、10などが多いゲームはちょっと疑って批評を読んだほうがいい。有名ブランドの高得点ゲームも疑いの目で読んだほうがいい。つまり、ストレートに批評を信じていいのは低い点数の場合ということだ。それが本当かどうかは、あなた自身がクロスレビューを読んで確かめてみるといいだろう。

イラスト / 2ch全AAイラスト化計画


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